人生にエンタテインメントを! by マドモアゼル安原

第23回 猫の目線で眺めるパリのアパルトマンや、ヴォージュ山脈の森! 『ルー、パリで生まれた猫』(フランス)

人生は旅に似ています。エンタテインメントは、その旅路に喜びと輝きをもたらす魔法!

フランスにおける猫事情をご存知ですか? 

「猫はいたるところにいる。その数は推計1,510万匹(フランス)と、犬の2倍。フランスで最も飼われているのが猫である。フランスでは3人に1人が少なくとも1匹の猫を飼う一方、犬を飼っているのは、5人に1人。子供も大人も、7カ月の赤ん坊から77歳以上まで、この国の人間たちは猫への情熱にとらわれている。要するに、猫は21世紀の動物なのである」
【フランスの猫事情】レティシア・バルーラン(獣医師、ジャーナリスト)
*映画作品資料より

パリで暮らす10歳の少女クレムが屋根裏で見つけたのは、生まれたばかりのキジトラの子猫。両親の不仲に心を痛めるクレムにとって、ルーと名付けた猫との生活は心安らぐ時間となっていきました。

自由で好奇心いっぱいの猫、ルーとの絆を通して、大人への階段を上っていく少女の姿が瑞々しく描かれています。

猫の目線で眺める、パリの街並みやアパルトマンが映し出されます。夏には、森の別荘へ。初めての未知なる自然に、ルーは走り出します。そこで、白猫と出会います。クレムは、家族との楽しかった日々に戻りたいのに、時は過ぎていきます。ある日、森の別荘へ最後の滞在に訪れるクレムとルー。そして、一足早く大人になったルーの成長した姿を見て、クレムは生涯の記憶に残る大切な決断をし、自ら人生の一歩を踏み出します。

ルー役をメインで演じたキジネコは、生後2か月の子猫の時期に撮影現場に入り、監督たちと一緒に過ごして現場で成長していったそうです。

 パリの屋根裏でクレムに見つけられた、子猫ルー

人間の子どもと同じで色々試しながら成長し、イタズラもする!

ヴォージュ山脈(フランス東部・ドイツ国境のライン川に並行して北北東から南南西に連なる山脈。アルザス=ロレーヌ両地方の境界線をなす)を舞台に物語が展開し、冬の光をドラマに活かした実在の景色も魅力です。

森で犬と暮らすマドレーヌは自然の豊かさも厳しさも知る“芸術家”、
クレムの人生にヒントを与える

白猫にも、山の自然にも惹かれるルー

感謝を忘れず大人の一歩を踏み出すクレムとルー

『ルー、パリで生まれた猫』
9/29()新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他全国順次ロードショー
公式サイト:https://gaga.ne.jp/parisnekorrou/ 

© 2023 MC4–ORANGE STUDIO–JMH & FILO Films

Tag

このページをSHAREする

最新記事一覧へ