先日、季節先取りで湯豆腐を食べました。
ええ、昼間は真夏日でしたけど、湯豆腐食べました。
でも、それはそれは美味でした。
「嬉野温泉の温泉湯豆腐」。
そう、あのトロける温泉湯豆腐です。
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温泉宿の夕食の定番のひとつである温泉湯豆腐。
口に含むとふわりと硫黄の香りがしたり、塩気を感じたり、「あ、温泉だ♪」とうれしくなる瞬間でもあります。でも、お豆腐って普通、煮過ぎると固くなってしまいますよね。それが佐賀県嬉野温泉の温泉でコトコトと煮ると、トロリととろけたなめらかな食感と深い味わいが楽しめるのです。それは例えて言うなら、ざらついた夏の終わりのお肌が、生まれたての汚れを知らない赤ちゃん肌になったってぐらいに、ぷるふわな食感。透明だった湯は豆腐が溶けて白濁した豆乳に。ダシも何も加えていないのに、コクと旨味のあるスープに変化します。これは嬉野温泉の炭酸ナトリウム(重曹)を多く含んだ弱アルカリ性の泉質が、豆腐のタンパク質を溶かすことによって起きる現象。本当に温泉って不思議です。
さらにこの嬉野温泉湯豆腐はお取り寄せもできるので、気軽に家庭で温泉地の味を楽しむことができるんです。実は私が先日いただいたのも、お取り寄せの湯豆腐。子育て中なので九州は遠いため、湯豆腐のほうから家にきてもらいました。嬉野産大豆「フクユタカ」100%のお豆腐と調理水、ポン酢やゴマだれが付くのが基本セット。通販商品では温泉そのものは送れないので、調理水というpH調整水を水に溶かして嬉野温泉と同じ成分にしたものが付いてきます。
豆腐4丁+調理水2本+ポン酢+ゴマだれのセットで3000円(送料別途)でした。
そもそも調理水がなくても、クックパッドなどで「温泉湯豆腐」と検索すると、とろりとした湯豆腐の作り方が出てきます。スープに重曹を入れるのがポイントです。なんだか実験みたいですね。
弱火で20分ほど煮ると豆腐の角が取れて、木綿豆腐がたまご豆腐のような風情に早変わり。
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能古島産のニューサマーオレンジを使ったポン酢と、ネギ・ショウガ・カツオブシ・ゴマなどの薬味を加えてパクリ! うーーん、おいしい。いくらでも食べられてしまいそう。
ヘルシーだし、子供も食べられるし、ダイエットにもぴったり。さらに鍋の締めには雑炊にしたり、味噌を加えてお味噌汁にしたりすると、これまた絶品。
この冬はとろける湯豆腐にハマりそうです。
みなさんも、温泉が恋しい夜にはぜひ温泉湯豆腐を味わってみてくださいね。
★嬉野温泉の温泉湯どうふ通販HPはコチラから
(取材・執筆/多田みのり)