リンゴやブドウなどの果樹栽培が盛んな高山村で、近年力を注いでいるのが、ワイン専用品種のブドウ栽培です。たとえばシャルドネ、ピノノワール、カベルネ・ソーヴィニヨンなど様々な品種があります。ブドウ栽培の適地である高山村（詳細はVol.1参照）では、栽培にたずさわる方々の熱意もあって、高い品質のブドウが生産されているのです。
そこで高山村のブドウを使ってワインを醸造しているワイナリーのひとつ、サンクゼール・ワイナリーに関屋、川崎、山本の3人がお邪魔しました。
信州の豊かな自然に囲まれた
ワインの生まれる丘
サンクゼール・ワイナリー
サンクゼールは、1990年、長野県北部の三水村（現・飯綱町）に設立されたワイナリーです。美しい田園風景が広がる、標高650 mの丘陵地帯に位置し、天気の良い日には斑尾、妙高、黒姫、戸隠、飯綱の北信五岳が見渡せます。
ブドウ畑に挟まれた石畳のエントランスを通り、アーチを抜けると目の前には芝生の広場が広がっています。青い空と山並みに囲まれた広場は、開放的で何とも気持ちのよい空間！ そして、その芝生を囲むように醸造所やデリカテッセンなどの建物が配置されています。
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最寄駅・JR信濃本線牟礼駅から 車で約5分
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自社畑で実る カベルネ・ソーヴィニヨン
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ブドウの仕込みから醸造までのお話を聞きながら醸造所を案内していただきました。約10haの自社畑をもつサンクゼールですが、北海道や山形など各地のブドウも使用しており、高山村のブドウも全体の2割ほど入っているのだとか。破砕機やステンレスタンク、イタリア製の壜詰め機などの設備や、今まさに発酵が進んでいる樽などを見学しました。
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醸造所内に置かれる たくさんの樽
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皮や種ごと 発酵させる赤ワイン
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発酵途中の樽酒も試飲させていただけることに。まだ青い感じで、シュワシュワと炭酸を感じます。これからさらに発酵が進み、味わいや香りに奥行きを増していくのでしょう。サンクゼールでは気軽に参加できるワイナリーツアーや、畑の見学や試飲も付いたヴィンヤードツアーが開催されています。発酵途中の樽酒を味わえるなんてなかなかできませんから、機会があれば参加してみてくださいね。
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醸造所内で楽しめる樽酒の試飲。
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敷地内には、ワインやジャム、パスタソースなどを販売するワイナリー本店や芝生の広場に面したデリカテッセン、田園風景を眺めながら、自家製ワインと欧風田舎料理を楽しめるレストラン、そして、ウェディングもできる白いチャペルなどがそろっています。
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ワイナリー本店は
2010年4月にリニューアル
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ブドウ畑を眼下に望む
ワイナリー・レストラン
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礼拝や結婚式の
行われるチャペル
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ワインやジャムなどは試飲・試食が可能なので、じっくり味わってからお気に入りを選んでください。早速、関屋もワインを試飲。高山村のブドウを使った赤ワイン「高山シラー」や、サンクゼールの自社畑のブドウ100％で醸造した白ワイン「サンクゼール シャルドネ」などを味わっていました。
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試飲を楽しむ関屋
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ワイナリー本店で購入できる「高山シラー」
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今回、高山村で丹精込めて育てられたブドウが、豊かな自然に囲まれた飯綱のワイナリーでワインに醸造される様子を見学し、味わって、あらためて長野県産ワインのポテンシャルの高さを感じたのでした。みなさんも美しい田園風景のワイナリーにぜひ足を運んでみてくださいね。
そして、いつの日か高山村にもワイナリーができるといいなと思いました。
サンクゼール（St.Cousair）
TEL026-253-7002
ワイナリーツアー（通年）／11:00、13:30、15:00の1日3回、所要約15分、醸造所、隣接のブドウ畑の見学、無料
ヴィンヤードツアー（4〜11月）／11:30〜所要約90〜120分、自社ブドウ畑・醸造所ほかの見学、ワインのテイスティング、1人2000円、5日前までに要予約
URL／http://www.stcousair.co.jp/
