今日も古墳日和 by 多田みのり

第1回 古墳探訪に行く前に!古墳ってなんだろう?

第1回はガイダンス編として、古墳の基礎知識を紹介します。

●古墳ってそもそも何?

3世紀中頃から7世紀後半までの間を、日本では古墳時代とよんでいます。それは有力者が、土を高く盛り上げた墳丘状のお墓(=墳墓)をさかんに作った時期です。

古墳時代は大きく3つに分けられ、3世紀中頃〜4世紀後半を前期、4世紀末〜5世紀後半を中期、5世紀末〜7世紀後半を後期と呼びます。地域と時期により、作られる古墳の大きさや形、立地、棺の形状や棺が収められる部屋(石室)の造り、鏡や玉類、武器・武具、馬具など多岐にわたる副葬品、そして古墳の上に並び立てる埴輪などに違いがあります。

●形はみんな同じ?

みなさんすぐに思い浮かべる古墳の形といえば、前方後円墳ですよね。古墳ファンなら鍵型のフォルムはすべて古墳に見えるほど、メジャーな形です。他にも、円墳、方墳、上円下方墳、前方後方墳、双方中円墳、帆立貝形墳、八角墳などがあります。時期や地域、被葬者(古墳に葬られる人)の権威、権力などにより、作られる古墳が決められていたどうかは、現在研究が進められています。

 

●全国にあるの?

古墳は全国に約16万基あり、これはコンビニエンスストアより多い数なのだそう。古墳の多い都道府県ベスト3は、1位兵庫県、2位鳥取県、3位京都府と、ちょっと意外なランキング。大阪や奈良ももちろん多いですが、それ以上に大きさで有名なんですね。前方後円墳は岩手から鹿児島まであり、約4800基見つかっています。

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私が古墳を巡るときは、その立地に目が向きます。みなさんだって、終活のお墓選びのなかで、立地は重要ポイントですよね? 私は絶対立地、特に眺望にこだわりたい派。死んだ後、ずっと眺める景色だもの、気に入った場所に作りたいです。そんな目で「どういう場所を選んだんだろう」と想いを馳せながら古墳探訪するのもオススメです。

2回は、古墳探訪への必需品などをご紹介します。お楽しみに。

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