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第5回 青空と白い砂浜、そして緑が満ちる5月の久高島(沖縄県)
第5回目の今回は、琉球の聖地・久高島を、これまで何度か旅恋.comに寄稿いただいたフォトグラファーのyOUさんにご紹介いただきます。yOUさんはZOOMを利用した完全プライベートのオンライン写真講座も始められました。詳細は文末のURLへ!
今も沖縄の様々な神事が行われている琉球の聖地、久高島。パワースポットが数多点在するこの島は沖縄本島、南部の南城市知念の安座間港からフェリーで15~20分。たった5㎞ほど離れた小さな離島です。
『フェリーくだか』で20分、『高速船ニューくだか』だと12分程で渡れる
島の周囲は約8㎞。フェリーで港に降り立ったら、ゆっくり歩くもよし、レンタサイクルをして島を巡るもよし。港近くの集落を抜けると、アダンの木に囲まれた一本道。これを進めば離島らしいのんびりとした空気と青い空を存分に楽しめます。
島を走る一本道はロマンスロードとも呼ばれる
島には琉球信仰における祭祀を行うスポットである「御獄(うたき)」が点在、なかでも琉球の七大御嶽の一つとされる「フボー御嶽」は何人たりとも立ち入れない場所です。ここには入口付近から神聖な空気が漂っていました。
他にも男子禁制のクボー御嶽は、この木の枝を潜るととても空気がひんやりとして澄んでいるような気がしました。
クボー御嶽は旧来から男子禁制の聖地。男性陣には入口外で待っててもらおう
更に進むと島の北東の端にはカベール岬があります。ここは琉球を創ったといわれる祖神アマミキヨが、降り立ったという伝説が残る聖域です。独特な形状と文様を造る岩場と浜辺の緑が青い海をひきたてて、とても神聖な気持ちにさせてくれるでしょう。
生まれ変わりの岩。是非この穴を潜ってみて
岬から眺める海の青のグラデーションが美しい
そして島を巡る私たちを誘導してくれたのが蝶々。とても神秘的な体験でした。
島を守る蝶々は種類もさまざま
今もなお神聖な場所として沖縄の人々に守られる島、久高島。「神様に呼ばれないと訪れることができない聖地」としても有名です。観光スポットというよりは心清めに静かに訪れることをおススメします。そして島内の植物や砂・サンゴ・岩などは決して持ち出してはいけません。島のルールを理解してちゃんと対応ができる大人の旅をしたいものです。
5月は新緑が芽吹き、緑の美しい季節。そして空の青さと白い砂浜のコントラストも実にフォトジェニック。旅心を貯金して来年はカメラを持って出かけられますよう。
写真・文/yOU(河崎夕子) http://www.youk-photo.com/