いよいよ旅が解禁されました。さあ、どこへ行こうと盛り上がる気持ちと、一方でもう少し自粛しようかな、と迷う気持ちがいったりきたり。わくわくする次の旅への想いを心に貯めて、あたためておく「旅心貯金」。もう少し貯金してもいいし、パッと使ってしまってもいい。旅恋厳選、旅心を誘う記事をお届けします!#旅心貯金 #旅恋
第28回 旅心は続くよ、いつまでも~この宿で思いっきり癒されたい!「別邸音信」後編(山口県長門湯本温泉)
関屋イチオシの「別邸音信(おとずれ)」。前編に続き後編ではお楽しみの夕食と極上のバーをご紹介します。
長門湯本温泉はすぐ西に良好な漁港・仙崎を抱えています。故に鮮魚がたっぷり。取材時は春メニューで、仙崎黒雲丹が自然薯とともに先付で、仙崎烏賊などの海の幸がお造りで登場しました。また下関も近いですからね、河豚やのどぐろなども。
焼八寸では長萩和牛の炭火焼きが登場。長萩和牛とは、萩市の牧場で生まれ育った生産量も流通量も少ない和牛とのこと。噛むごとにしっかりとした旨みが広がる美味しさでした。
奇をてらわず素材の味わいを生かし、一皿ごとにバリエーションがあり、お腹にスッと収まる。品数が多くて印象が薄れてしまったり、メインがやたら重くって食べ切れないなど、旅館の料理って意外と難しいと思うのです。土地の食材をいい塩梅で美味しくいただき余韻が残る、これって、名宿の料理に共通することだなと感じます。
この宿で一番気に入っている場所へお連れしましょう。そうです、バーです。カウンターの前には、エントランスから広がる水盤が。夜はライトアップされ幻想的な雰囲気になります。このカウンターに陣取り、夕食後の寛ぎタイムがなんとも幸福なのです。これぞ計算されつくした大人の空間。ぜひ静かにグラスを傾けてみてください。
こうして記憶を辿り書いている間にも、夢見心地にしてくれる…なんて困った宿でしょう。ああ、すぐに飛んでいきたい、手放しで絶賛です。現在Go Toトラベルキャンペーンに加え、「行こうよ。やまぐちプレミアムキャンペーン」も実施しており、お得に旅が楽しめます。お近くの方はぜひ、次の旅に。
取材・文/関屋淳子 撮影/yOU(河崎夕子)