緊急事態宣言が解除となりましたが、都道府県をまたいでの旅に出ることはまだもう少し、自粛したいものです。そんな今だからこそ、「旅心貯金」をしてみてはいかがでしょうか。わくわくする次の旅への想いを心に貯めて、あたためておく。旅恋厳選、旅心を誘う記事を緊急企画しました!#旅心貯金 #旅恋
第13回 世界でもまれ、爽快な波打ち際ドライブ(石川県)
石川県羽咋(はくい)市、能登半島国定公園内の海岸沿いを走ることができるのが「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」。全長は約8㎞、マイカーはもちろん、バイクや自転車でも走行可能な日本唯一の砂浜です。ドライブウェイといっても猛スピードで走り抜けることはできません。走行するほかの車に注意をしながら、のろのろでもなくビュンビュンでもなくゆっくりと(この距離感は日本人は得意ですね)。
窓を全開にして、海風が気持ちいい、視界に広がるのが海と砂浜だけが気持ちいい。車を停めて砂浜に立ち降りるというのも不思議な感覚なのです。
なぜ砂浜を走ることができるかというと、砂の粒子が粒径0.1.~0.2㎜と細かく、適度な湿り気でよく固まっているからです。しかしこの貴重な砂浜が1年間に約1m侵食されて海岸線が無くなってしまうという危機があり、2011年から再生プロジェクトが開始。砂浜の維持・回復などの海岸の保全措置が取られてきました。また市民ボランティアによる海浜清掃なども適宜行われ、この美しい海岸線を守っています。
車の走行は毎日可能というわけではありません。その日の情報は、必ず「石川みち情報ネット」 を確認して出かけてみてください。
羽咋市でのもうひとつのおすすめスポットが「コスモアイル羽咋」(5月27日から再開)。宇宙開発の歴史や実際に活躍した貴重な宇宙船(ほんもの)などが展示され、じつに本格的!宇宙ファンからは穴場中の穴場と評されています。宇宙好きでなくても、UFOはどうでしょう。羽咋はUFO出没率の高い町ということで、宇宙人さんなどのユニークな展示も充実し、好奇心をくすぐられます。
夜、波打ち際をドライブしていたらUFOに遭遇した!という体験ができるかもしれません。
取材・文/関屋淳子