スポーツをする、大会に参加する、参加者を応援する、プロスポーツを観戦する、イベントのボランティアをするなど、こうした体験と観光をかけ合わせた旅行をスポーツツーリズムと呼びます。まだちょっと寒いけどどこかに行ってみたい、という方におすすめなのが「ラグビー観戦」。日本で開催された2019年のワールドカップ以来、ラグビーの魅力に目覚めた人も多いのではないでしょうか。
秩父宮ラグビー場でキックオフ
ラグビーは、楕円形のボールを相手側の陣地に持ち込み、得点を競う球技です。一般的には15人制で行われ、前後半80分、最大の特徴はボールを前に投げることができないことです。ゴールに向かって前進しなければいけないのに、前方へのパスが認められない! なんだか不思議で面白いですよね。
得点はトライが5点、トライの後に与えられるゴールキックのコンバージョンが2点、相手の反則で与えられるペナルティゴールが3点などです。ボールを持つ相手選手へのタックルや、軽い反則や試合再開時に選手が組み合うスクラムなどは聞いたことがあるかもしれませんね。また、試合が終わると敵味方なく、お互いの健闘を称え合うノーサイドもラグビーの精神をよく表わしている言葉です。
なんとなく興味を持ってきたという方、あの楕円形のボールに触れてみませんか? ラグビーの聖地とされる、東京・港区の秩父宮ラグビー場。社会人チームの熱き戦い、リーグワンの試合が行われています。東芝ブレイブルーパス東京対東京サントリーサンゴリアスの試合観戦に出かけました。試合開始前の場外エリアでは、ラグビーに触れあえる様々なイベントが開催されています。試合開始前、ぜひ早く来てここで楽しみましょう。ボールを持ってトライ体験、選手にぶつかるタックル体験、ボールを的に投げるゲームなど、大人も子どももわくわく。ブレイブルーパスのマスコット・ルーパス君も大活躍です。
フードトラックもあり、ビール片手に腹ごしらえ。じつはラグビーとビールはとても相性がいいのです。試合前も後も敵味方なくビールを酌み交わしながら交流する文化が、ラグビー発祥の地イングランド、さらにアイルランドなどで古くから根付き、世界中に広まったからです。ビール好きの方、観戦に行きたくなってきたのでは?
上:ルーパス君の華麗なるトライ 下左:タックル体験 下右:ボールを的に投げるゲーム
カウントダウンとともに試合が始まります。秩父宮ラグビー場は観客席がピッチに近いためプレーの醍醐味が伝わります! タックルでの体がぶつかる音や選手の息遣い、強靭なフォワード16人ががっちり組み合うスクラムの迫力、ボールを受け取り、目の前をあっという間に走り抜けていく選手の勢い……。さらに観客が選手と一体となって試合を盛り上げます。素晴らしいプレーには敵味方なく大きな拍手を送るのも、ラグビーが紳士のスポーツといわれる所以です。
左からボールを持ってトライへ、がっちりスクラム、選手を高く持ち上げてボールを取るラインアウト
また、興味深いことはレフリーの存在です。レフリーは試合が安全に進むことを最優先し、より良い試合になるためにコントロールします。ですのでキャプテンに注意を促すなど、選手とのコミュニケーションを大切にし、観客にも反則の説明などを丁寧に行います。ラグビーのレフリーは選手の最高のパフォーマンスを引き出し、観客を魅了するゲームへ導く存在で、これはほかのスポーツとは大きく異なるような気がします。
試合は43-33で東芝ブレイブルーパス東京の勝利。ともに府中市がホストエリアという「府中ダービー」の好ゲームでした。府中市も場外でブースを設け、「ラグビーのまち府中」のPR活動を行っていました。スポーツで地域の活性化もスポーツツーリズムの大きな役割です。
ノーサイド
そしてこの記事をお読みの旅恋会員の皆さんに素敵なお知らせです!
2025年3月22日(土)15時5分キックオフ
秩父宮ラグビー場で開催される東芝ブレイブルーパス東京対埼玉ワイルドナイツの観戦チケットを3組6名様にプレゼントいたします!!
2月28日時点リーグワン・ディビジョン1で、1位ワイルドナイツと2位のブレイブルーパスの対戦という注目の一戦です。そして、桜の開花も間近! 秩父宮周辺の春の散策も楽しめ、最高のお出かけスポットになるのではないでしょうか。
ご応募は3月19日(水)までinfo@tabikoi.com へラグビーチケット希望とご応募ください。旅恋会員様限定(会員登録は無料)です。抽選の結果、当選の方へはチケットの受け取り方法等をご連絡いたします。
沢山のご応募お待ちしています!
取材・文/関屋淳子