皆さんは、「グランピング」という言葉をご存じですか?
グランピングは「Glamorous(=魅力的)」と「Camping(=キャンプ)」の2つの英単語が組み合わさって作られた造語で、テントなどのキャンプ用品や食材・食事などがあらかじめ用意され、気軽に豪華なキャンプを楽しむことができるもの。日本でも徐々にこの言葉が浸透し、各地に施設が増えています。
2021年6月1日、北海道室蘭市にある「室蘭ゴルフ倶楽部」のゴルフ場横に北海道初のグランピング施設「室蘭グランピング」がオープンし、注目を集めています。今回は、北海道在住のライター・中村砂織さんがその魅力あふれる施設についてご紹介します。
1日2組限定の大自然と調和したラグジュアリー空間
室蘭グランピングのテーマは「大地と調和する大人のリゾート」。総工費1億円がかけられたリッチな空間で、ゴルフ場という大自然の中に造られていることもあり、たっぷりのマイナスイオンと澄んだ空気を存分に味わえる至極のひと時が利用者を迎え入れます。
ありそうでなかったゴルフ×グランピング! 室蘭岳を望むゴルフコースでゴルフを楽しんだ後、細部まで作り込まれたグランピング施設で過ごすひと時は、家族・友人・恋人・同僚など、だれもがラグジュアリーな空間に息を飲むこと間違いなしです。
宿泊テントは通常キャンプの「テント」に該当し、利用者はそこに寝泊まりすることになります。宿泊テントはドーム型の形状をしており、茶色と黒色を基調としたモダンな室内。シモンズ製のマットレスや自然と調和するような無垢材の家具など、木の温かさやしなやかさを楽しむことができ、夏はさわやかに、秋は暖かい空間が広がっています。なにより窓から見える北海道の大自然と見事に調和しています。
なんとこの施設は「1日2組限定」。圧倒的な品質をこだわりぬいているからこそ、むやみに利用者を入れるのではなく最上級のサービスを提供するために制限がなされているのです。
利用者の満足度も高く、テント内の特注アメニティ(バスタオル、フェイスタオル、歯ブラシ、カミソリ、シェービングジェル、ヘアブラシ、ボディタオル、めん棒、コットン、洗顔フォーム、化粧落し、化粧水、乳液)やTV、冷蔵庫、BOSEスピーカー、空気清浄機などはもちろん、コーヒーマシンやコーヒーミルも用意。隣接するクラブハウス周辺環境も完璧に整備され、高級感がありながら開放的であり、大自然とマッチした大人のリゾートそのものです。
大自然に囲まれながら楽しめるフレンチバーベキュー
プライベートウッドテラスが併設されている施設内では用意された食材で食事が楽しめます。夕食のメニュー名は「【grille de la terre】(グリエ・ド・ラ・テール)大地のグリエ」。厳選された北海道のビーフはもちろん、野菜やフランスパン・ワインまで揃い、味はもちろん目でも楽しめるコース仕立。フレンチシェフが監修する特製バーベキューは格別です。さらにコースの締めくくりは自身で仕立てるデザートも用意されています。
朝食は「グランピングサンド」です。卵やコーン・野菜など、北海道の様々な食材を数種類のパンにサンドして頂きます。温かいポトフとともに、清々しい一日のスタートを切ることができますよ。
室蘭グランピングは「ホテル」でもなく「キャンプ」でもない新たなリゾート施設。値段は平日約4万円、土日祝日約5万円と高価ではありますが、施設・食事・環境等全てにおいて満足感が得られますので、北海道の大自然を心から堪能するなら室蘭グランピングは圧倒的に安いと言えます。
基本的にはゴルフをプレーすることが原則ですが、宿泊のみのプラン・初心者向け宿泊プランなども用意されています。もちろん、高難度の室蘭ゴルフ倶楽部でのプレーはゴルフファンの心をつかんで離さないことでしょう。北海道室蘭で、ゴルフ×グランピングを体験してみてください。
利用は完全予約制です。インターネットから簡単に予約をすることができますが、1日2組限定ということもあり1.2カ月待ちの状態となっています(2021年7月末時点)。そのため、利用を検討している方は早めに予定を立てて予約を済ませることをお勧めします。
予約はこちら
取材・文/中村砂織
北海道在住のライター。普段は会社員として働きつつ、休みの日や退勤後に弾丸旅や食べ歩きを楽しむ毎日。最近昭和レトロにハマっている。