VOL.2 ミュージアムフリーパスを使って1泊2日の箱根の旅へ(神奈川県・箱根)

首都圏の気軽な観光地として人気の箱根には美術館がたくさんあることをご存じでしょうか?印象派の名画からヨーロッパのガラス作品、眺望自慢の美術館まで、本格派から個性的なミュージアムまで数十館もあるのです。

その中から厳選された6つの美術館すべてに何度でも入館自由になる「ミュージアムフリーパス」が枚数限定、10月31日(土)まで発売中です。→好評につき、12月20日まで期間延長!

▲2日券(大人)3,600円 小学生1,500円
3日券(大人)4,200円 小学生1,800円
対象施設:箱根ガラスの森美術館、ポーラ美術館、星の王子さまミュージアム、箱根ラリック美術館、彫刻の森美術館、箱根・芦ノ湖成川美術館

ミュージアムフリーパス
https://www.hakonenavi.jp/cp/museumfp/

早速、取材と趣味を兼ねて箱根へ行ってまいりました!
今回のミュージアムフリーパスは、8つの乗り物が乗り放題になる「箱根フリーパス」を持っている方が対象(10月31日まで有効の箱根フリーパス)となっていますが、この箱根フリーパスもとっても便利なチケットです。シルバーウィークに取材に行きましたが、道は渋滞が発生したり、混雑で駐車場待ちだったりしており、やはり公共交通機関が便利だなと実感。

新宿から小田急ロマンスカーに乗って

1日目は3つの美術館へ

<今回の取材でのミュージアムフリーパス行程>
新宿からロマンスカーで小田原駅。小田原駅から直通バスで約1時間

1館目:ポーラ美術館(仙石原エリア)入館料:大人1,800円
日本人にも馴染みの深いモネ、ルノワールなど19世紀フランス印象派の絵画から現代アートまで約1万点の作品を収蔵。現在は「モネとマティス もうひとつの楽園」展を開催中(11月3日まで)。
https://www.polamuseum.or.jp/

「モネとマティス もうひとつの楽園」展についての紹介はコチラ

↓  ポーラ美術館からバスで約5分

2館目:箱根ガラスの森美術館(仙石原エリア)入館料:大人1,500円
ヨーロッパ貴族を魅了したヴェネチアン・グラスの名品を体系的に展示する専門美術館です。この日はあいにくの天気でしたが、大涌谷を一望する庭園が素晴らしく敷地内にはクリスタルガラスのオブジェがキラキラと輝いています。このご時世でレストランでのカンツォーネはお休みですが、曜日によってバイオリンやピアノの生演奏が行われます。
http://www.hakone-garasunomori.jp/

↓ 箱根ガラスの森美術館からバスで約3分

3館目:星の王子さまミュージアム(仙石原エリア)入園料:大人1,600円
サン=テグジュペリ生誕100年を祝した世界的記念事業の一環として建てられた、童話『星の王子さま』とその作者・サン=テグジュペリをテーマにした世界で唯一のミュージアム。フランス風の街並みと、ガーデンデザイナー吉谷桂子さんによる美しいヨーロピアン・ガーデンも見どころです。
https://www.tbs.co.jp/l-prince/


初日はここで終了。3館だけでバラエティに富んでいます! 箱根フリーパスを使って、美術館の目の前にあるバス停からバスで楽に移動できるのも便利です。しかも、この日の入館料合計は4,900円。すでに元が取れています(笑)

フレンチジャポネのコースディナーに舌鼓

この日の宿は、星の王子さまミュージアムから歩いて約25分の場所にある「小田急 箱根ハイランドホテル」。バスなら10分かからない位の近さにあります。


箱根ハイランドホテルは美しく整えられた芝生エリアのある庭園やドッグラン、星の王子さまミュージアムへと続く雑木林の散策道などを有する約1万5千坪もの広大な敷地を持つリゾートホテル。その歴史は古く、のちに男爵となる実業家・團琢磨氏が大正時代に別邸として建てた場所にあります。昭和32年に息子の伊能氏が7棟のカテージ(コテージ)のあるホテルとして開業させ、以来多くの政治家や実業家がこぞって長期滞在する夏の別荘のようなホテルだったそうです。

開業以来、ホテルが大切に守ってきたのが“食”へのこだわり。ディナータイムともなると正装したゲストがダイニングに集まり、華やかな食事時間を楽しんでいたとか。現在もその伝統は引き継がれ、箱根ハイランドホテルの食事はオリジナル料理「フレンチジャポネ」へと昇華され、美食を楽しめます。


特に自慢なのが、薪火料理。レストラン「ラ・フォーレ」の屋外テラスに設えられた楢の木を使った「ガーデンブロッシュ」で、シェフ自らがダイナミックに肉を焼き上げていきます。コース料理のメイン「牛サガリの薪火焼き ジロール茸のソース」は、牛サガリ肉を火にかけて余分な脂を落としながら焼き、香り豊かで濃いめに味つけしたジロール茸のソースでいただく一品です。迫力ある光景を思わず写真に撮ってしまいました!


他にも前菜からスープ、デザートまで、フランス料理の伝統をベースに和の食材や調理法を取り入れた「フレンチジャポネ」に舌鼓。

前菜やメイン「牛サガリの薪火焼き ジロール茸のソース」などもお箸でいただけます

食後は、ロビーラウンジ、露天風呂やジャグジー、サウナなどを備えた温泉、ボディトリートメントやボディケアを受けられるスパなどで過ごせます。うれしいポイントは、館内に設置された湧き水コーナー。箱根生まれの水は料理や飲みものにも利用されているおいしい水で、手持ちのペットボトルなどで持ち帰りできたり、温泉棟にあるアクアラウンジではその場で飲めたりもします。

翌朝はちょっと早起きして森林庭園散策はいかがでしょう。客室に置かれた双眼鏡片手にバードウォッチングに出かけましょう! 1時間ほど歩いたら、温泉に浸かってさっぱりし、フレンチジャポネの朝食、またはアメリカンブレックファーストを。

左上から露天風呂(箱根ハイランドホテル提供)・温泉棟にある湧き水コーナー

客室に用意された双眼鏡や散策マップ・フレンチジャポネの朝食

「Go To トラベルキャンペーン」も適用になるので、詳しくは公式HPをご覧くださいね。
https://www.hakone-highlandhotel.jp/

 

2日目は箱根フリーパスを使って2つの美術館へ

↓ 箱根ハイランドホテルからバスで約5分

4館目:箱根ラリック美術館(仙石原エリア)入館料:大人1,500円
19世紀から20世紀初頭のアール・ヌーヴォーとアール・デコ時代、フランスで活躍した宝飾と室内装飾、ガラス工芸作家、ルネ・ラリックの生涯に渡るコレクションを展示する美術館。現在、企画展「ドラマチックラリック」展では、彼が手がけたため息が出るほど優美で美しい香水瓶の数々が飾られています(2021年3月21日まで)。
http://www.lalique-museum.com/

↓ 箱根ラリック美術館からバスで約30分

5館目:彫刻の森美術館(強羅エリア)入館料:大人1,600円
約7万㎡の広大な庭園に、近代・現代の野外彫刻約120点が展示された屋外美術館。お子さんも楽しめる体験型の作品や、世界有数のコレクションを誇るピカソ館、カフェやレストラン、足湯もあります。箱根の大自然を眺めながら、緑の中を歩くだけでもとっても気持ちがいい!
https://www.hakone-oam.or.jp/


2日間の今回の滞在では5つの美術館を巡りました。入館料は合計8,000円。ミュージアムフリーパス2日券が大人3,600円なので、半額以下!とってもお得なパスでした。
他にも、展望室やカフェから芦ノ湖と富士山を一望できる、日本画を所蔵する「箱根・芦ノ湖成川美術館」もフリーパスの対象となっています。そして、フリーパス有効期間内に6館すべて回るとコンプリート賞をもらえる特典もありますよ。

ミュージアムフリーパス好評につき、2020年12月20日まで発売期間延長)
https://www.hakonenavi.jp/cp/museumfp/

 

乗り物好きにはたまらない箱根フリーパス

また、せっかくアクセス自由な箱根フリーパスを持っているので、箱根ラリック美術館からバスで芦ノ湖ほとりの桃源台まで行き、そこから箱根ロープウェイに乗ったり、または桃源台から箱根海賊船に乗って芦ノ湖を縦断したり、昨年9月の台風で被災した後に今年7月に全線運転再開した箱根登山電車に乗ったりと、さまざまな交通機関を楽しむのもおすすめです。

乗り降り自由なので、箱根ロープウェイの大涌谷駅で名物・黒たまごを食べて、早雲山駅の新スポット「cu―mo箱根」で足湯やスイーツを楽しみ、風景印を押してくれるオリジナルポストカードを投函したりと、途中下車しながら箱根を思う存分に遊び倒しましょう!

左上から箱根ロープウェイと富士山・cu―mo箱根の雲を表現したスムージー「ニューベル」

急勾配の箱根登山ケーブルカー・全線運転再開した箱根登山電車

 

最後に、箱根フリーパスで100円引きになるサービスをご紹介。箱根に宿泊しミュージアムを巡る際、ちょっと邪魔になってしまうのが手荷物。「箱根キャリーサービス」なら、箱根湯本駅構内のカウンターで手荷物を預ければ箱根山内にある約260の旅館やホテルに届けてくれ、さらに帰りも箱根湯本駅からの電車の発車時間までに宿から駅まで手荷物を届けてくれます。手ぶらで思い切り観光できますよ!
https://www.hakone-tozanbus.co.jp/carry/

取材・文/塩見有紀子

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