2023年版「アジアのベストレストラン50」総まとめ みんな大好き「傳」「フロリ」「ラ・シーム」は今年も元気です!

「旅恋」読者のみなさま、こんにちは。

旅恋アンバサダー「世界のファインダイニング」担当の江藤詩文です。

「アジアのベストレストラン50」の結果をもうご覧になった方も多いかもしれません。

今年はようやく!ひさしぶりに! 国境を超えてアジアのスターシェフたちが大集合。シンガポール・セントーサ島で華やかなアワードが開催されました。アフターコロナの新時代を祝福するかのように、シンガポールに駆けつけたシェフたちは再会を喜び、アワードに合わせて公式・非公式を問わず数多くのイベントが開かれました。

今年の結果をお伝えする前に。

「アジアのベストレストラン50」ってなんだっけ?という方はこちらをどうぞ。

https://www.tabikoi.com/eto-asiabestrestaurant50/

今年のアジア50には日本からおなじみのレストランを含め10店がランクインしました。というわけで上位から順にご紹介。オフショットと共にお届けします。

惜しくもトップを逃したものの日本勢のトップ、ベスト50の2位に輝いたのはSEZANNE(セザン)

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左はSEZANNEスーシェフのアシュレイさん

弾丸で東京から駆けつけた総料理長のダニエル・カルバートさん。すっごく嬉しそうでした。オープン当初は香港で「ダニエル・ロス」なんて言われていたんですよね。期待通りミシュランもアジア50もゴ・エ・ミヨも、と日本でも大活躍しています。

4位は 傳

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左はThe Chairman(香港/13位)のダニーさん

長谷川さんは、アジア50で4連覇を成し遂げた Gaggan Anand(バンコク/5位)のガガンさん、Goh(福岡)福山剛さんと非公式で6ハンズを開催。アジア各国のメディアが特に注目しているいま旬のシェフたちを各国のトップジャーナリストが囲み、直接対話する公式イベント「ミート ザ シェフズ」にも日本代表として出席しました。

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                     https://www.tabikoi.com/eto45/

                     https://www.tabikoi.com/eto46/

 

7位は Florilege(フロリレージュ)

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川手さんは「50 ベスト シグネチャー セッションズ」と名付けられた公式イベントの幕開けに登場。Labyrinth(シンガポール/11位/ハイエストクライマー賞)の通称LGさんと4ハンズを開催しました。また、プロの料理人が選ぶ(メディアや関係者は投票できません)尊敬するシェフに贈られる「イネディット・ダム社 シェフズ・チョイス賞」に選ばれています。

8位は La Cime(ラ・シーム)

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左はLiberte(台湾・高雄/96位)の武田健志さん

高田さんは「50 ベスト シグネチャー セッションズ」に登場。Lolla(シンガポール/63位/アジアの最優秀女性シェフ賞)のジョアンナさんと4ハンズを開催しました。注目の組み合わせとあって席はあっという間に完売。高田さんは先ごろシンガポールにオープンした Hanazen Created by Yusuke Takadaのプロデュースもしています。

10位は NARISAWA(ナリサワ)

アジア50が始まった2013年にトップで登場して以来、変わることなくアジアのガストロノミーファンから支持され続ける成澤さん。東京の本拠地をリノベーションのために一時的にクローズして、シンガポールのMandala Clubでおよそ1カ月半におよぶポップアップを開催。圧倒的な世界観でアジアのフーディーズを魅了していました。ご子息のレオさんも大活躍しています。

12位の茶禅華は残念ながらアワードにはいらっしゃれず。

14位は villa aida(ヴィラ アイーダ)

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中央はGaggan Anand(バンコク/5位)のガガンさん、左は L’evo(富山/60位)の谷口英司さん

小林さんは昨年に続き14位をキープ。1日ひと組のみの予約困難店でその予約方法もミステリー。大がかりなPRもしていないのに上位にいる謎がアジアのフーディーズのウワサに。日本の地方のみならずガストロノミーデスティネーションとしてまだ知られていない国や地域のシェフたちの希望になっていました。

20位は Ode(オード)

生井さんも安定して上位をキープ。技術力の高さと誰にでも優しく温かい愛されキャラでアジアのシェフたちから大人気。国や人種を問わずコラボのオファーが引も切らないようで、世界各地で活躍する生井さんの姿を見かけることが多くなりそうです。

32位はcenci(チェンチ)

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傳の長谷川さんのお隣りはTa Vie(香港/53位)の佐藤秀明さん、cenciの坂本さんのお隣りは Hommage(東京/91位)の荒井昇さん

坂本さんは、旧交のある Basque Kitchen by Aitorのアイトールさんと非公式で4ハンズを開催。アジア50のルーツである世界50の本部関係者がずらりと列席するなか、香港のジャーナリストが「シンガポールで食べたすべての料理の中でもっともおいしかった」と言うほどの料理を創り上げました。

44位は L’Effervescence(レフェルヴェソンス)

エグゼクティブシェフの生江史伸さんは、料理人としての立場と視点から社会活動に取り組むなど、これまでの日本には前例のない新しい道を切り開いてきた人。アワードには東京大学大学院農業経済学の修士課程を修了した直後にほっとした様子で参加していました。アジアのガストロノミー界の未来を変えるかもしれない社会活動が高く評価され「アイコン賞」を受賞しています。

以上、この結果を受けたシェフたちにとってランキングはすでに過去のもの。彼らは未来に向けてすでにスタートを切っているわけですが。私たち食べ手がこのリストを活用すべきは、実はこれからなんです。旅を愛する「旅恋」読者のみなさまは、そろそろ海外旅行が恋しくてうずうずしていますよね。もう計画しているという方もきっといるはずです。

海外旅行の再開は親しみのあるアジアから。そんなアジアの旅先で存在感を発揮するのがアジア50のリストなんです。なぜってレストランガイドにはそれぞれ特徴があり、ミシュランはミシュランらしい、ゴ・エ・ミヨならゴ・エ・ミヨらしいレストランが選ばれて掲載されるわけです。アジア50にはアジア50っぽいレストランがランクインしていて、つまり「傳」「フロリ」「ラ・シーム」あたりをお好きなみなさまは、自分の好みに合ったレストランに出合える可能性が高まるのです。

というわけで最新のアジア50のリストに沿って食べ歩いたシンガポールでは、たくさんの好きなお店に出会うことができました。私の担当する「世界のファインダイニング」では、その中でも特にみなさまにおすすめしたいシンガポールの最旬ダイニングをご紹介します!

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