年齢を重ねると、つい今まで以上の技術向上を怠ってしまいがちです。いくつになっても技術を磨き、腕を上げるため良い勉強ができますよう貫前神社の姫様にエネルギーをいただきに行きます。
私の本業であるカメラマンの仕事は、かれこれアシスタント時代を合わせると32年目になります。5年間のアシスタントを終えて無謀ながらいきなりフリーカメラマンになり小山あり地獄あり、その時その時いろいろな方々に支えられてここまできました。
撮影の依頼内容もその時代によって違っていたのですが30歳後半からどう言う訳か、料理とスィーツ関係の撮影が多くなってきました。今や撮影仕事の70%がスィーツ関係です。同じケーキでもシェフが違えばクリームの感じやデコレートの感じが違うのです。シェフやスィーツに合わせて雰囲気の違う写真を心がけているのですが、納品のために画像処理をしていると、なんとなく以前違うシェフでの撮影したスィーツのイメージに似ているなって事があります。最近特にこれではいけないなと思う時がありました。
貫前神社 俯瞰
心機一転改めて自分をアップロードするために、群馬県富岡市一之宮(ぐんまけんとみおかしいちのみや)に鎮座する貫前神社(ぬきさきじんじゃ)にいってエネルギーをいただいたり、向上する為の良いヒントのきっかけをいただきに行きます。
今年は特別暑い感じがします。愛車ロードスターに暑いのは危険だよねと思いながらも、ロードスターにキーを差し込みエンジンスタート。このエンジンをかけた時のオイルの匂いが好きなのです。浅草から約2時間弱、一之宮貫前神社に到着です。
下り参道と楼門
丘の側面に建つ社殿は珍しく、門をくぐると本殿に向かって階段を下りていきます。暑いながらも丘に建つ社殿を風が吹き抜けて涼しい感じです。本殿や拝殿はとても色鮮やかでありながら1500年の歴史もあり、落ち着いた佇まいです。
御祭神は経津主命(ふつぬしのみこと)、姫大神(ひめおおかみ)です。私からするととても個性的な神様がお祀りされています。特に姫大神は織物を伝えた高麗(こま)の人々が信仰していた神様と言われています。
本殿でしっかりと手を合わせ技術の向上をお願いします。落ち着いていてしかし、エネルギーのあふれた場所でした。
人間は死ぬまで生きなくてはなりません。せっかくなら死ぬその時まで人間性を磨いてみては如何ですか。
拝殿 国指定重要文化財
本殿 国指定重要文化財