あなたも「近代化遺産」萌え! by 関屋淳子

日本文化今昔体験 モニターツアーに参加してきました

 

しながわ観光協会と大田観光協会でつくる「品川・大田地域観光まちづくり推進協議会」が実施したモニターツアーに参加してきました。同協議会は羽田空港の国際化に伴い、隣接する両区を観光地として一体的にPRする取り組みを進めています

2月23日、24日の両日、外国人客や留学生、大使館・政府観光局関係者、旅行会社関係者らが参加したモニターツアーは、両区の魅力を伝えるツアーの商品化を検討するというものでした。
23日は池上本門寺&サブカルチャーとお買い物コース、24日はお買い物と富士塚&屋形船コースでした。
私は23日に参加。30人ほどを乗せたバスは品川駅から池上本門寺へ向かいます。

バス車内 庭園 本門寺 本門寺2

車内では大田区の概要とともに、いかに羽田空港に近いかということを猛アピール、それを通訳の方が英語でアナウンスします。車窓からの見学は、今も穴子専門の漁師さんがいるという品川浦、天王洲、大井競馬場、平和島競艇場、大田市場、京浜島など。う〜ん、ちょっと車窓見学が多く、よくわかりづらいような。
1時間30分、バスに揺られて池上本門寺に到着です。池上本門寺は日蓮上人入滅の地にある、日蓮宗の総本山。境内には国指定重要文化財の五重塔をはじめ、大堂、仁王門、宝塔などの諸堂が並び、春は桜で彩られます。

まずはちらほらと梅がほころぶ日本庭園散策ののち、ランチ。2段のお弁当の味はベリーグッド! 素材と味付けがよく、品のあるお弁当。奮発されたのではないかと推測。台湾とマレーシアからの留学生さんたちも、とてもおいしそうに平らげていました。お弁当の内容も英語でしっかり解説です。

お弁当

食後は、本日のメインイベントである、写経です。写経の仕方や心構えを伺い、日蓮宗ですので「南無妙法蓮華経」のお題目を書きます。お香で手を清め、口に紙を当て、精神を統一しゆっくりと書きます。日本人でもなかなかできない経験ですから、海外からのお客さまはきっと、このミステリアスな体験を喜ぶことでしょう。

写経1
写経2 写経3

 その後、蒲田駅西口へ向かい、「ドン・キホーテ」と「ユザワヤ」さらに西口商店街を散策となりますが、できれば西口商店街での時間をもう少しほしかった感じでした(団体行動なので時間がなくなってしまいました)。
確かにドンキもユザワヤも、海外からのお客様には目新しいかもしれませんが、ちょっと趣味が偏るような。商店街のお惣菜屋のおばちゃんと話しをしたり、金物屋さんや日本独特の奇抜なファッションのお店を冷やかしたりといったほうが楽しそうな、気がしました。

今回、優れもの!と感じたのはガイド用のイヤホンです。簡単に耳に装着するだけでガイドさんの案内がしっかり聞こえます(日本語も英語も)。拡声器を使ったりせずにすみ、迷子防止にも役に立ちます。
 大田区・品川区って、浅草とは違い、大きな観光の目玉になるようなものがありません。それでもキラリと光る観光素材は多いような気がします。羽田から大田区・品川区って、日本初めての方に来ていただくのはちょっと難しいかも。ならば、日本が大好きでリピートしているお客様こそを呼び込むべきではないかしらと。それならば、町工場や大田市場を見学したり、情緒溢れる商店街散策を堪能してもらうほうが、町の人と触れ合うことで厚い人情やエリアの魅力が発揮できるのではないかと思いました。

地域の魅力は、じつは地域で暮らす人々より、外部の者のほうがよく見えるものです。「へ〜そんなので人が来るんだ」というツボを知るには、今回のようなモニターツアーを行うことは有意義ですよね。
 ツアーの最後は羽田の国際空港フロアです。

観光ブース

2階到着ロビーには東京都&大田区の観光案内ブースがあります。Redのおまけは、オープン時に大々的に報道された「江戸小路」エリアなどなどです。ツアーに参加していたカナダからの若い男性は、キティちゃん、大好き!日本大好き!といっていました。彼も喜ぶ特大のキティちゃんも空港で出迎えています。

江戸小路キティ

品川・大田地域観光まちづくり推進協議会 → コチラ

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