〜I Love Malaysia〜
東南アジアといえば、タイやインドネシア、シンガポールを思い浮かべるかたが多いかもしれませんが、じつは穴場中の穴場がマレーシアなのです!マレーシアは世界的にもショッピング大国で、1年に3回メガセールと呼ばれる、バーゲンセールがあり、世界中からショッピングを目的とした観光客が集まります。また、東海岸には、手つかずの美しい自然と東シナ海の紺碧の海が広がるビーチリゾート、西海岸にはランカウイ、ペナンなどのアイランドリゾートがあります。さらにボルネオの豊かな熱帯雨林など様々な顔を持っています。一度訪ねたらリピートしたくなる魅力的な国なのです。関屋がマレーシア政府観光局のファムツアーに参加、メガセールやクアラルンプール、東海岸のチェラティンクラブメッドなどを前編・後編の2回に分けてご紹介します。
まずはマレーシアの基礎知識から。マレーシアはマレー半島の南部とボルネオ島北部を領土としています。人口の6割がマレー系、3割が中国系、1割がインド系、さらに多数の先住民族で構成される多民族国家です。一年を通して常夏の気候ですが、今年の日本の夏ほど暑くはなく、スコールのあとは気温が下がり過ごしやすくなります。
【メガセールって、どんだけ〜】
首都・クアラルンプールは「KL」の愛称で親しまれています。KLには巨大ショッピングモールが充実し、とにかく買い物天国! しかも一年間に3度(春・夏・冬)実施される国をあげての大々的なメガセールが行われます。「国をあげてのセールって、おおげさな〜」と思われたみなさん、大げさでもなんでもなく、これは政府の国策のもとに展開されるので、主要大臣が出席し開会式が行われるのです。とにかくブランド物から工芸品、雑貨まで最大で70%、通常でも30%OFFという、嬉しいバーゲンセールなのです。今年の夏のバーゲンは9月1日まで!思い立った人、急げ!! もちろん、じっくり計画を立てて、11月16日〜翌1月15日までのイヤーエンドセールに照準を当ててくださいね。
●パビリオン
ショッピングセンターなどが立ち並ぶ繁華街・ブキッビンタンで、2007年秋にオープンしたブキッビンタン中心部で最大規模のショッピングモールです。玄関前には色鮮やかな噴水があり、待ち合わせにも便利です。グッチ、プラダ、コーチ、ブルガリなどの一流ブランドから、Forever 21など、さらにマレーシアの人気靴ブランド「VINCCI(ヴィンチ)」もあり、たいへん賑わっています。じつはマレーシアは隠れたシューズ・パラダイス。日本でもおなじみの「Jimmy Choo(ジミー・チュウ)」もマレーシア出身のデザイナーです。オシャレでかわいい靴をゲットするのがおススメです。
●ベルジャヤ・タイムズスクエア
モノレールインビ駅直結の巨大複合コンプレックスで、ショップ、フードコート、シネマ、さらにジェットコースターがある遊園地まであります。ローカルファッションの店が多く、「Tシャツ 10リンギット均一」というのもありました。ちなみに1リンギットは約31円ですので、"Tシャツ310円まつり"といったところでしょうか。
●スリアKLCC
KLのシンボル・ペトロナスツインタワーがあるKLCCエリアにあり、1階〜6階のショッピングコンプレックス。パビリオンと同様に一流ブランドからコスメ、ジュエリーなど何でも揃い、巨大な吹き抜けが印象的です。ちなみにパビリオンとは長い通路(徒歩約20分)で結ばれています。近隣のアジア諸国やアラブ諸国など様々な国からやってくる買い物客で、大賑わい。フードコートからはアジアンな香りが漂い、寄り道したくなっちゃいます。
●セントラルマーケット
イギリス統治時代の名残を残すオールドタウンエリア(セントラル駅周辺)にある施設で、地元感が漂います。実際に1888年に市場として建てられたものを、マレーシアの伝統工芸品を集めた「雑貨の百貨店」としました。バティックやピューター(錫を主体とした合金)製品、竹細工、木工品、シルク製品などお土産品探しにも重宝します。
街のなかはもちろん、空港のショップでもセールをしています。ブランド品にほとんど興味がない関屋ですが、半額!を見るとついつい...さらに、マレーシアのローカルブランドもリーズナブルで、日本で着ても全く違和感なくお買い得です。ブランドショップ以外では値段交渉もできますので、メガセール+さらにお得にお買い物ができます! 買い物目当ての観光客が世界中から集まり、その活気は半端ありません。なんだか街歩きをしているだけでウキウキしてきます。お土産品を購入するならば、スーパーやコンビニへもぜひ。マレーシア料理に欠かせないスパイス類やら怪しげな菓子類なども探してみてくださいね。
【KL市内巡り】
●ペトロナスツインタワー
マレーシアの石油会社が所有する超高層ツインビル。KLのシンボルで、高さは452m、88階建てです。夜景がとっても素敵なのでぜひ記念撮影を。
●王宮
2011年に完成した新王宮。近代的なデザインで、白く輝くアーチが青空に映えます。内部見学はできませんが、衛兵さんやお馬ちゃんたちとは記念撮影OKです。ちなみにマレーシアでは13の州があり、9人の王(スルタン)が輪番で5年間、国王になります。
●国立モスク
マレーシアの国教はイスラム教です。国立モスクは近代的な建物ですが随所にイスラム美術を取り入れています。白大理石がひんやりと、気持ちいい。女性は入口でローブと頭にかぶるトゥドゥンを貸し出していますので、着用します。ムスリム女子はこのトゥドゥンでオシャレをするようで、カラフルな色柄が豊富に販売されています。
●チャイナタウン
セントラルマーケットの近くにあり、活気にあふれています。まあ、チャイナタウンというのは世界中どこでも賑わっているものですね。衣類、雑貨、日用品などの店、そしてローカルフードの屋台、鮮魚や精肉を売るモーニングマーケットなどなど。屋台はお粥、菓子、今人気の豆乳などがあり、どれもこれも試してみたくなります。
【ローカルフードその1】
●バクテー(肉骨茶)
港町クラン発祥の労働者飯、バクテーはマレーシアの華人にとっての定番料理。KLで一番人気の店『新峰肉骨茶』でいただきました。豚のぶつ切りや内臓を漢方薬に用いるスパイスと中国醤油で煮込んだ料理で、ご飯にかけて食します。オリジナルと干肉骨茶を注文しました。早朝から夜中まで営業の店で、朝は夜遊び系とこれから労働系が食べに来るとか。それほど漢方っぽくなく、食べやすく、豚肉が柔らかい。断然、朝食向き、朝から元気モリモリです。
●ラクサ
マレーシアを代表する麺料理です。地域により味が異なり、魚の出汁の酸味があるスープはアッサムラクサ、ココナッツミルクの入ったニョニャラクサなど、日本でいえばご当地ラーメンのようなもの。写真はペナンラクサ。ライムとミントやバジル、バナナの花など、生の香草が入っているのが特徴です。あっさりと食べやすいお味でした。
【おまけ】
女子に欠かせないスパ。KLの有名ホテルには充実した設備とサービスのスパがありますが、気軽に体の疲れをほぐすならば、マッサージのお店も立ち寄ってみましょう。市内には選ぶことができないほどのマッサージ店がありますが、絶対のおすすめのお店として、案内されたのが『良心(Liangxin spa)』というお店です。繁華街のブキッビンタンにあります。ボディマッサージ、フットマッサージが手軽です。着替えを渡され、清潔で落ち着いた店内で施術ですが、オープンなので男性陣が通路の反対側に...。まあ、気にせずに気持ちよさにどっぷりはまりましょう。施術後はフルーツとジュースでリラックス。歩き疲れた体がいっきにリフレッシュしました。お値段は、ボディマッサージ45分とフェイスマッサージ&パック20分で74.20リンギット、約2300円なり。なんてリーズナブル!
後編は美しいビーチの東海岸をご紹介します。
マレーシアに関する情報はマレーシア政府観光局公式HPへ→コチラ
取材・文 関屋淳子