マイスターと世界遺産の知の旅へ by 山本厚子

熱川温泉視察報告①

去る10月30日〜31日に関屋、川崎、山本の3名で伊豆の熱川温泉の視察旅行に参加してきました。
前回ご紹介した旅恋おすすめ宿の「熱川プリンスホテル」をはじめ、観光スポットを巡り、東伊豆町の観光にたずさわる皆さまと交流を深めてきました。

今回は熱川温泉周辺の観光スポットをご紹介します。

熱川の定番スポット・熱川バナナワニ園へ

まずは、伊豆熱川駅から徒歩1分にある「熱川バナナワニ園」です。

バナナワニ園.JPG
「行ったことある」「テレビで見たわ」という方も多いのではないでしょうか。記憶に新しいところでは、2012年上半期の大ヒット映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地にもなっています。開園は昭和33年とのことで、ご存知の方が多いのも納得です。大きく本園、分園とに分かれ、両園の間はシャトルバス(無料)が随時運行しています。

名称にもあるワニは、20種類約200頭が、豊富な温泉熱を利用して飼育されています。

餌には主に鶏肉をあげるそうですが、ビックリしたのはその回数。夏だと1週間に1回、冬だと2週間に1回程度だそうです。獰猛そうに見えるワニですが、食事回数はかなり少なめです。エネルギーをあまり消費しないように行動するせいか、ずっと観察していても、ワニたちはほとんど動きません。まるで置きもののように見えることも。

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4年前の開園50周年の際にリニューアルされ、ガラス越しにワニを真下から見ることもできるようになりました。

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こちらは水中で動いていた「クチヒロカイマン」というワニ。水槽の角で立ち上がり、その姿はとても愛嬌があります。

バナナワニ園3.JPGこれは「シャムワニ」。口を開けているのは、体温の調整をしているそうです。

ワニ以外にも、世界でも他に3頭しか展示がされていないアマゾンマナティーや世界一の大きな淡水魚ピラルクなど、珍しい動物にも会えます。

そして温室では熱帯性の花木や果樹など、約9000種の植物が栽培されています。

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こちらは青いバナナ。熟したバナナは園内のフルーツパーラーでバナナジュースとして出されることも。

園内でワニよりもバナナよりも歓声が上がったのは、ニシレッサーパンダです。本当にかわいい。

レッサーパンダには、中国系とヒマラヤ系がいるそうですが、日本国内でヒマラヤ系のレッサーパンダが見られるのはなんとここだけ!

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ぜひみなさんも会いにでかけてみてください。

最後に立ち寄ったフルーツパーラーでは「ミラクルフルーツ」(300円)を体験。

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ミラクルフルーツは、酸っぱいものがとても甘く感じられるという不思議な果実です。まず、小さな赤い実を1分〜1分半ほど口の中に入れ、その後、レモンやキウイフルーツを食べると、あーら、不思議! 酸っぱくなくて甘みを感じます。これは一度試してみる価値ありです。

熱川バナナワニ園
静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1253-10
電話:0557-23-1105
営業時間:8:30〜17:00 無休
入園料:大人1300円、幼・小・中学生650円

黄金に輝くススキ野を散策する

熱川バナナワニ園を後に向かったのは、稲取にある細野高原です。熱川からは車で約30分。
稲取の山側、標高422mから伊豆天城連山に連なる標高821mの三筋山に広がる高原で、その面積は125ヘクタール、東京ドーム26個分もあるそうです。

10月中は「知られざる絶景・散策会」というイベントが開催されていて、一面に広がるススキ野原を楽しむことができました。ススキで有名な箱根・仙石原の7倍ものスケールなのだとか。

細野高原1.JPG

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駐車場のあるイベント広場で、シャトルバス(200円)に乗り換え、標高800mの三筋下駐車場まで片道約10分。そこから山頂までは約15分歩きますが、山頂の少し手前に絶景ビューポイントがあります。
草原の先には相模湾が広がり、海に突き出た稲取の町並みをはじめ、伊豆半島東海岸、海上には伊豆七島、西方面には天城山の万三郎・万二郎岳など360度の大パノラマを一望できます。

細野高原3.JPG

細野高原の草原は、例年2月には行われる山焼きで維持されているそうです。山焼きの後、春にはワラビやゼンマイなどの山菜狩りも楽しめ、夏から秋にかけてはススキが成長。高原内には4つの湿原も点在し、春のフデリンドウや夏のサギソウなど季節の花にも出会えます。

稲取細野高原
問合せは東伊豆町観光協会0557-95-0700

香り豊かな手打ちそばを満喫する

観光の後にはやっぱりおいしい食事ということで、稲取にあるそば処「誇宇耶(こうや)」さんへ伺いました。

誇宇耶1.JPG

囲炉裏のテーブルなど、田舎風の店内は落ち着いた雰囲気です。こちらでは、長野や茨城などの産地から直接、玄そばを仕入れて石臼で自家製粉。その挽きたてのそば粉を手打ちした風味豊かなそばが味わえます。

誇宇耶2.JPGせいろは580円。写真は山本がいただいた冷やし衣680円。

そばのメニューはもちろん、一品料理も充実しています。

誇宇耶3.JPG「蕎麦とうふ」300円。そばと豆乳と使った一品。弾力ある食感が楽しめ、大葉の入った甘めの味噌とも相性抜群。

誇宇耶4.JPG

伊豆の郷土料理の「さんが焼き」600円。この日はワラサを使用。

誇宇耶(こうや)
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1940-1
電話:0557-95-3658
営業時間:11:00〜20:00 木曜定休

熱川温泉視察報告②では、熱川温泉のイベントや東伊豆町の新たな取り組みなどをご紹介します。

 

(取材・執筆 山本 厚子)

 

 

 

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