さて、とってもきれいな寝台列車「サンライズ出雲」で出雲市に到着! いよいよ島根観光に出発! 縁結びにゆかりの地をたくさん訪れます。とっても楽しみです♪
出雲市駅も、来年5月10日に迎える「平成の大遷宮」に向けて大いに盛り上がっています。
左:出雲大社をイメージしたJR出雲市駅
右上:お社を模した裏側には神話が描かれています
右下:駅構内にも神話を描いた人形が飾られています
縁結びスポットその1:神々が集う出雲大社へ
最初の行き先は『出雲大社』。出雲大社は縁結びを中心に、幅広い御利益のある古社。ご祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。"ダイコク様"や「因幡の白兎」の神話に出てくる神様と言ったらピンとくるかな?
上:いよいよ出雲大社の神域に入ります
左下:出雲大社の目の前にある「ご縁横町」。ぜんざいや蕎麦を食べられる店などがあります
右下:出雲大社近くの『そば処おくに』で出雲そばのランチ
現在、出雲大社は60年に一度の『平成の大遷宮』に伴う御修造工事に入っています。御本殿は来年5月まで拝観はできませんが、従来は拝殿として使われている『御仮殿』に、大国主大神が今、仮住まいされているそうです。
上:「御仮殿」。しめ縄が一般の神社とは逆向きなんです
左下:「下り参道」と言って、参道を下っていくのも珍しいのです
右下:手水舎(てみずや)。俗界のけがれを落とし、心身を清めましょう
出雲大社の拝礼は、一般の神社と違って、「二拝、四拍手、一拝」で行います。参拝の後は御守所(おまもりどころ)でお守りを買ってもいいですね。
上:御仮殿のしめ縄も大きい! 長さ8m、重さ1.5トン
左下:青銅製の銅鳥居には銘文が書かれています
中下:御仮殿の前にある、苧豆柱(うずばしら)の跡。
これが出土されたことから、
柱3本たばねて直径約3mの巨大柱があったと証明されました
右下:境内には願い事が書かれた絵馬がびっしり!
旧暦の10月は、一般的には神無月ですが、出雲では全国の八百万(やおよろず)の神々が大国主大神の元に集まり、神議り(かみはかり)が行われることから、出雲では「神在月」と称されているのをご存じですか?
今年は11月23日(旧暦10月10日)の神迎祭からはじまって、11月30日の神等去出祭(からさでさい)まで、「神在祭(かみありさい)」が行われます。厳粛な空気の中で執り行われるお祭りを見学してみるのもいいですね!
しまねっこに会える!?「神話博しまね」と圧巻!358本の銅剣
次に向かったのは、「神話博しまね」と『古代出雲歴史博物館』です。「神話博しまね」は11月11日まで、神話にちなんだお土産や県内のグルメのブース、ヤマタノオロチをテーマにした郷土芸能や島根のゆるキャラ「しまねっこ」のダンスステージなどが行われているイベントです。一番の見どころは「神話映像館」。ヤマタノオロチを題材に、ワイドスクリーンでリアル×CGがコラボしたステージが見られます。
左上:この日はしまねっこに会えました! かわいい♪
中上:神話の世界を再現した、「神話映像館」(入館有料)。※通常は撮影不可
右上:荒神谷遺跡(こうじんだにいせき)から出土した銅剣の一部
島根県古代出雲歴史博物館にて
下:本殿の1/10の大きさの復元模型
出土した苧豆柱の大きさを思うと、こんな大きさの本殿もあり得たかも?
『島根県古代出雲歴史博物館』も必見! 国宝の銅鐸や銅剣、昭和28年の出雲大社遷宮の際に、本殿で使われていた千木(ちぎ)の実物が見られます。
なによりも圧巻は、出雲大社本殿の復元模型。境内から出土した巨大柱を元に、高さ48mの日本一高い本殿があったという学説に基づいて、10分の1の模型が展示されているのです。10分の1の模型でさえこの迫力! この大きさにはかなりびっくり! これが実際にあったとしたら、、、とさまざまな想像力がかきたてられます。
※現在、東京・上野の『東京国立博物館』では2012年10月10日〜11月25日まで「古事記1300年 出雲大社大遷宮 特別展 出雲-聖地の至宝-」展を開催中です。
縁結びスポットその2:スピリチュアルスポット「須佐神社」
次の目的地は『須佐神社(すさじんじゃ)』です。ここはヤマタノオロチを倒した須佐之男命(素戔嗚尊/すさのおのみこと)と、その妻である稲田比売命(いなたひめのみこと)など4人が祭神として祀られています。のどかな田園風景の中にある神社ですが、良縁や子孫繁栄などのご利益を願い、さらに出雲でも屈指のパワースポットとして女性たちの注目を集めています。境内には七不思議もあります。
上:独特のパワーがみなぎっている須佐神社の境内
彼女たちは何を祈っているのでしょう・・・
左下:須佐神社に向かう須佐川の欄干にかわいいお社発見!
右下:本殿裏にある樹齢1200年以上の杉の古木。根にさわるとご利益があるとか
毎年11月23日に行われる、豊作に感謝する「新嘗祭(しんじょうさい)」では、大根鍋や御神酒がふるまわれるそうです。また、毎年2月3日には「節分祭」も行われます。これにも行ってみたいですね!
縁結びスポットその3:玉造温泉で美肌と縁結び願い
さ
て、今夜のお宿は玉造温泉(たまつくりおんせん)です。『出雲國風土記』に「一度入れば容姿が端麗となり、再び入ればどんな病も治してしまう」とも記され
ている温泉なんですよ! 温泉には保湿効果のある成分も含まれていて、温泉をもとにした化粧品も作られているのです。女性にはぴったりな温泉地ですよね。
上:ちょっと寒いですが、夜の温泉街も情緒あります
左下:今宵のお宿「白石家」では毎晩縁結びライブショーが行われています
右下:とってもおいしいお料理でございました!
さらに、恋愛成就に効く場所も! それは、玉作湯神社の近くにある宮橋(恋叶い橋)。玉作湯神社の鳥居と一緒に記念撮影すれば良縁に恵まれるとか!? ひとりで玉造温泉を訪ねた片思いの人 も大丈夫。カメラを置く台があるので、自動シャッターで撮影ができるんですよ。
こ
のほかにも、玉作湯神社、恋来井戸とも呼ばれる「湯あかの井戸」など、恋
に効きそうな場所がいっぱい。そして、玉造温泉は散策も楽しい温泉街です。街なかを流れる玉湯川の川岸には足湯があるので、旅館の浴衣を着て散策しながら
途中で足 湯、なんていうのもオススメです。
玉造温泉は勾玉(まがたま)発祥の地とも伝わります。温泉街で勾玉探ししてみて!
温泉街には、"玉の肌"にぴったりのスポットもいろいろあります。足湯「姫神広場」では情報満載のフリーペーバーを手に入れることができ、「湯薬師広場」では湧き出す温泉水をボトルに詰めて化粧水として持ち帰れます。
美肌祈願で評判の「清巌寺」もあります。ここの祈願方法がちょっとおもしろいのです。お地蔵さまに、自分の肌の気になる場所と同じところにおしろいを塗ってお願いするのです。
上:「湯薬師広場」の温泉水をカラフルなボトル(200円)に入れて持ち帰ってみて
左下:「恋来井戸」では、恋叶いの素(鯉のエサ)をあげると、恋(鯉)がやってきま〜す
右下:撮った写真に、鳥居が入っていれば良縁!
玉湯川沿いで神様を発見!
こちらは大国主大神。出雲大社でお会いしましたよね
オブジェは全部で8体も! "せんとくん"と同じ作者なんです
縁結びスポットその4:「早く沈んで!?」の八重垣神社
翌日は、八重垣神社からスタート。ここも須佐神社と同じく、須佐之男命と、その妻の稲田比売命が祭神です。日本で初めて両親の許しを得てこの2人が結婚したことから、縁結びの神社として人気です。そしてここには特にひっきりなしに若い女性がお参りに来るのですが、それには大きな理由があるのです!
上:ひっきりなしに女性がお詣りにきます
左下:お守りもいろいろそろっています。占い紙はこちらで購入
右下:八重垣神社をご案内してくれた"縁結び娘"さん
女性がひっきりなしの訪れる理由・・・。
それは、拝殿裏にある鏡池。占い紙に硬貨を乗せて池に浮かべ、この紙が早く沈むと願い事が早く叶うとか!? 私ももちろんお参りしましたが、社務所で購入した占い紙は何も書かれていないように見えるのに、池に浮かべた途端、文字が浮かんでくるのです。びっくり!
そ
して、用紙が早く沈むと願い事が早く叶うのかと思うと、「早く沈め、沈め」とうっかり口に出してしまいそうになってしまいます。でもここは神妙に願う場
所。静かに祈りましょうね。でも、真剣にお祈りしすぎて、ポケットに入れた携帯電話やメガネを池に落とさないように注意してくださいね。
上:わたくしも真剣に祈っております(奥から2番目)
左下:占い紙にはさまざまな願いが書かれています。
水に浮かべると、その願いが浮かんできます
右下:この日は平日でしたが、あとからあとから女性がお参りにきてました
縁結びスポットその5:ハートを探しに松江城へ
最後は「松江城」。全国に現存する12天守のうちのひとつで、重要文化財に指定されています。5層6階で千鳥が羽根を広げたように見えることから、別名「千鳥城」とも呼ばれる、白と黒の美しい城です。
慶長16年(1611)に完成した松江城
周りは城山公園(じょうざんこうえん)として整備されています
ここでチャレンジして欲しいのが、ハートマーク探しです。石垣の一角にはハート型をした石があったり、天守閣1階にあるマツ材の寄木柱にハートの模様があったり、お城めぐりがもっと楽しくなりますよ! 天守閣からの眺めも素晴らしいので、ぜひ入城してくださいね。
左上&右下:ハートが見えるかな?
右上:天守閣からの景色がとってもいいんです!
左下:松江ツーリズム研究会のガイド"ちどり娘"さんに案内していただきました!
さ
て最後にアドバイス。出雲大社や島根県古代出雲歴史博物館などの観光スポットにはボランティアガイドさんがいらっしゃいます。自分たちだけで廻ると、その
スポットの由来や神様のこと、さらにはせっかくのパワースポットを見逃してしまう可能性だってあります。ガイドさんの案内を聞きながら巡るのがオススメで
すよ!
八重垣神社では、着物を着た"縁結び娘"さんが無料で案内してくれますし、松江城でも着物姿の"ちどり娘"さんの案内によるガイドコースもあります。こちらは有料ですが、JR松江駅に集合してレトロ風のバス「レイクライン」に乗って松江城まで連れて行ってくれるのがとっても便利なんです(問い合わせは松江ツーリズム研究会)。
出雲大社や八重垣神社、玉造温泉のパンフレットもフリーペーパーも
お役立ち情報がたっぷり載ってて、しかもとってもかわいいんです♪
今回の山陰取材旅行では、縁結びにゆかりのある出雲・玉造温泉・松江のスポットをたくさん巡りました。"縁"といっても、恋愛だけでなく、仕事やプライベートでの"縁"など、広い意味も持っています。
「でも、神様のハシゴをしてもいいの?」なんて心配もありますよね・・・。神様はそんなに狭量ではありません、きっと!(笑)
なので、島根を訪れて、点在するパワースポットをいっぱい巡って、いろんなところでお願いしましょ!
出雲や玉造温泉ではレンタサイクルができるのが便利
電動自転車があるんですよ!
◇出雲観光協会 → リンクはこちら
◇神話博しまね → リンクはこちら
◇玉造温泉 → リンクはこちら
◇NPO法人 松江ツーリズム研究会 → リンクはこちら
(執筆:塩見有紀子)