ほほえみの国「タイ」。
関屋がタイ国政府観光庁のアユタヤとバンコクのファムツアーに参加してきました。
今回の目玉はアユタヤで行われる世界ムエタイフェスティバル!さらに風情ある水上マーケット、バンコクでの超穴場観光施設などを前後編2回にわたり、ご紹介します(取材日程:2013.3.16-20)。
<ノスタルジー溢れる百年市場と独特の水上マーケット>
今回訪ねた二つの市場を紹介します。ひとつはバンコクの東に位置するチャチューンサオにある百年市場です。100年もの歴史があることから名付けられた市場は、本格的な営業は週末のみ。
しかし週末は歩くこともままならないということで、平日ののんびりした市場を歩きました。バンパコン川沿いに約120の店が並び、なんだかどこか懐かしい。
昔あった駄菓子屋や、金物屋なのに生薬を置いている店、川風が吹き抜ける食堂など。
リィ爺さんの店 底部にコンデンスミルクが・・・
そして一番人気なのが、リィ爺さんの店「ペッリィ」。ここはネルドリップのオールドスタイルで淹れるコーヒーの店。アラビカコーヒーを濃い焙煎で淹れ、コンデンスミルクの上に注ぎます。う〜ん、甘い。混ぜずに上澄みだけ上手に飲めばしっかりしたコーヒーの味が楽しめます(笑)。
チャチューンサオは巡礼の町ともいわれ、どんな願いもかなう黄金の仏像があるソートーン寺院があります。タイでは知らない人はいないとか。川を流れてきた像を祀ったことが始まりという寺院、そういえば浅草の浅草寺も隅田川に流れてきた観音像を祀ったのが起源とするので、タイの浅草寺というところでしょうか。どこかモダンな純白の寺院です。
さて、もう一つの市場は、バンコクの南西にあるダムヌンサドゥアク水上マーケットです。
マーケットは朝が一番活気があるということで、バンコクを朝6時に出発。8時前に到着。150年ほど前、ラーマ4世の時代に作られた運河沿いには、多くの小船が並びます。船に乗ったまま物の売り買いをするという伝統文化を保存するための古いマーケットと、観光用に約30年前に作られた新しいマーケットの2か所から成っています。
新鮮なフルーツや野菜、魚介類、さらに船の上で調理する麺類やスイーツを売る船など、さまざま。その間を観光客を乗せた船が走ります。いかにもタイらしい風景が展開します。つまみ食いをしながらの散策もいいものです。
リンゴのような梨のようなフルーツ
運河の外環をモーターボートで走ってみました。ココナッツやバナナ、マンゴーなどが生い茂る熱帯植物のなかに高床式の家が並びます。洗濯物が風になびき、子供たちは水遊び。なんと長閑なこと。さらにちょっとオシャレなホテルやレストランも。家々は川に向かい、船は車と同様に用いられています。
<超穴場、ニッチな観光施設>
エンシェントシティ(ムアンボーラーン)
バンコク郊外にあり、広大な敷地には、タイ国内の各地域や、
スコータイ時代、アユタヤ時代などの建造物が点在しています。
実際の建造物を移築したもの、復元したもの、さらにはオリジナルの建造物もあり、
タイの文化遺産を語り継ぐ施設となっています。
タイの歴史・文化に精通していなければよく理解できないのですが、仏教、ヒンドゥ教、イスラム教が混在する建物は、不思議なアニメチックな世界にも映る野外ミュージアムです。
ヒューマン・イマージェリー蝋人形博物館
タイのチャクリー王朝歴代の国王(ラーマ1世〜8世)や
高僧、伝統的な生活様式を蝋人形で展示した博物館です。
この蝋人形は、芸術家ドゥアンケウ・ビタヤコーンシン氏によるものなのですが、
本当に驚くほどのリアル感!ひとつの蝋人形を完成させるには、
モデルとなる人物について詳細な情報を収集し、1〜2年の製作期間を要するといいます。
頭髪や体毛はごく小さな穴を開けて、一本一本植毛。高い集中力と強靭な忍耐力のたまものなのです。
出来上がった蝋人形は、顔のしわ、手の指紋、浮き出る血管、
そして表情・しぐさなど、人間そのもの。素晴らしい芸術作品となっています。
またラーマ5世によって廃止された奴隷制度など、
負の部分の展示も感慨深いものでした。日本語ガイドがあれば、十分に楽しめる施設です。
私もまぎれてみました
サンプラーン・リバーサイド(ローズガーデン)
こちらは日本人観光客にも馴染みのある施設。
エレファントショーや、絹製品などの実演製作、レストランや民芸品店などがある
テーマパークのような施設です。1日2回行われるカルチャーショーでは、
古典舞踊や伝統儀式、ムエタイ、農村の暮らしぶりなどが再現されます。
気軽にタイの文化に触れることができる場所です。
<バンコク・マリオット・ホテル・スクンビット>
今回滞在したのが、できたてホヤホヤのバンコク・マリオット・ホテル・スクンビット。グランドオープンは4月中旬です。ホテルは各国グルメから極上スパ、ショッピングまで何でも揃うスクンビットエリアに位置し、すぐ近くにはレストランの激戦区といわれるトンロー(ソイ55)があります。
ホテルの特徴は、一般客室部分と長期滞在用の客室があることです。長期滞在は1か月以上の滞在客をターゲットに、オーブン、レンジ、食洗器、洗濯機などが揃い、1ベッドルーム〜3ベッドルームの客室が用意されています。暮らすように泊まることが叶います。
一般客室も十分な広さが確保され、独立したバスタブとシャワー部分(特にレインシャワーが気持ちいいです)、ほのかな香りのマリオットオリジナルアメニティ「アロマテラピー」など、至れり尽くせり。
1階には朝6時からオープンするベーカリーショップと、朝食のためのモダンなレストラン、
2階にはおしゃれなステーキハウス、3階はカンファレンスルーム、
7階にはフィットネスとスパ、もちろんプールもあります。
そして45階の最上階にはメインダイニングの「オクターブ」があり、さらにお寿司とお酒のマリアージュを楽しめるカウンター、そしてここから専用の階段・エレベーターで上がるルーフトップスカイバーが!
ホテル周辺にはこれ以上高い建物がないため、360度まさに、バンコクのパノラマを楽しめます。バンコクの夜を独り占めしたような気分になることでしょう。
2 Sukhumvit Soi 57,Klongtan Nua, Wattana · Bangkok, 10110Thailand
詳しくは→コチラ
<おまけ・こんな味覚も楽しみました>
タイ料理はもう日本人にもだいぶお馴染みの料理になってきましたね。今回は伝統的な2つのデザートをご紹介します。
ひとつは「カオ・プリヤップ・パ・モー」です。
これは、豚肉のミンチとナッツで甘く味付けしたものを、米粉を薄く伸ばした求肥のような生地で包み、
さらに唐辛子を添えてレタスに挟んでいただくというものです。
私は唐辛子抜きでいただきましたが、確かに中身の餡部分は甘く香ばしいのですが、
唐辛子を添えて、これがスイーツ?という印象でした。
もうひとつはタイ通の方にはよく知られている「カオニャオ・マムアン(マンゴースティッキーライス)」です。
蒸したもち米とマンゴーにココナツミルクをかけていただきます。
日本にもおはぎやイチゴ大福があるように、最初はちょっと不思議な取り合わせと感じますが、
食べてみると意外に美味しい組み合わせなのです。
もち米の食感とマンゴーの甘味と爽やかな酸味のハーモニー、ちょっとくせになる味です。
歴史、文化、食、自然......タイの魅力はまだまだ尽きません。ご自分の興味のあるところから、タイへの旅を掘り下げてみてはいかがでしょう。旅の情報は、
タイ国政府観光庁→コチラ
(取材・執筆 関屋 淳子)