ほほえみの国「タイ」。
関屋がタイ国政府観光庁のアユタヤとバンコクのファムツアーに参加してきました。
今回の目玉はアユタヤで行われる世界ムエタイフェスティバル!さらに風情ある水上マーケット、バンコクでの超穴場観光施設などを前後編2回にわたり、ご紹介します(取材日程:2013.3.16-20)。
<アユタヤの遺跡と世界ムエタイフェスティバル>
首都・バンコクから北へ車で約1時間、アユタヤは14世紀後半から18世紀後半のアユタヤ王朝の都があったところです。
33代・約470年の栄華を極めた古都はユネスコの世界文化遺産に登録されています。4つの川に囲まれ、水の都としても知られています。
街に残るアユタヤ王朝の遺跡群は、1767年のビルマ(現ミャンマー)軍による破壊をくぐり抜けたもの。時代を重ねた焼レンガや破壊された仏像など、かつての栄華と歴史が静かに佇みます。
国の花・ゴールデンシャワーの鮮やかな黄色と赤茶色の仏塔のコントラストが印象的です。
ワット・ヤイチャイ・モンコン
高さ72mの仏塔がひときわ目を引く寺院で、初代ウートン王が建立。
塔の周囲を囲む黄色の衣をまとった仏座像や寝釈迦像もあります。
塔の上からの景色もなかなかです。
ウィハーン・プラモンコンボピット
白と赤の塔外観と垣間見える黄金の仏像が印象的です。
タイ国内はもとより、世界各地から参拝客が集まり花などを供えています。
ワット・マハタート
かつては黄金に輝いていた寺院でしたが、今は廃墟。
クメール様式の面影が残る仏塔などがあります。
菩提樹の木の根でおおわれる仏頭が有名です。
ワット・プラ・シーサンペット
アユタヤで最も重要な寺院で、3人の王の遺骨を納めた仏塔があります。
かつてはここで宮中儀式が執り行われたといいます。
日没後はライトアップされ、幻想的な雰囲気が漂います。
アユタヤでは、どの寺院にも老若男女を問わず、多くの参拝客が訪れています。
祈りを捧げる信心深い人々。特に近年は若者が増えているそうです。
タイでは1日に9つの寺院に参拝すると幸運になるといわれており、
寺院が集中するアユタヤは、参拝しやすいエリア。タイでは9(ガオ)がラッキーナンバーなのです。
3月のタイは乾季とはいえ、やはり蒸し暑いのですが、夕方になると少しはしのぎやすくなります。
世界ムエタイフェスティバルのセレモニーは、川をはさみワット・プラ・シーサンペットの対岸で行われます。この祭典はアユタヤ時代の勇敢なムエタイ戦士、ナイ・カノムトムに敬意を払う儀式だそうで、
世界各地でムエタイの鍛錬を積む550名のボクサー(アマチュア)が一堂に会し、師から激励を受けます。しかしさまざまな国でムエタイが行われているんですね、それにびっくり。
儀式の前には、ムエタイ関連のデモンストレーション、プロ、アマのムエタイ試合など、様々なイベントが繰り広げられます。今年で9回目という、世界ムエタイフェスティバルは、太平洋アジア旅行協会よりタイの文化を継承するイベントとして表彰されたといいます。
儀式の前のムエタイの試合を観戦。
生の試合観戦は初めてで、その迫力に大興奮。
また師と両親に感謝し、勝利を神に誓う試合前の舞踏(ワイクルー)の様式美にも目を奪われました。
今回、このムエタイの試合に日本人女子が登場!
WPMFタイトルマッチ105ポンド級で暫定王者・ヨードイン・シンアムカブアン(タイ)と戦ったのが、挑戦者のリトルタイガー(WMC世界チャンピオン)です。
結果はドローで惜しくもタイトル獲得なりませんでしたが、試合後にお話を伺うことができました。
リトルタイガーこと、宮内彩香さんは、子供のころから空手を習い、キックボクシングと出会い、
5年ほど前からはムエタイへ。ムエタイはキックボクシングとは違い、美しく尊厳があると話します。
ムエタイを極めることはタイの文化を理解することと言い、タイでの練習期間はタイ人と一緒に暮らしタイの生活に溶け込みます。
タイガーの名前は、武道家の佐山聡さん(初代タイガーマスク)からいただいたものだそうです。
世界に立ち向かうハンサムウーマン、今後の活躍に期待したいですね!
リトルタイガーの公式WEB→コチラ
後編へつづく
(取材・執筆 関屋 淳子)