あなたも「近代化遺産」萌え! by 関屋淳子

タイで「グリーン・トラベラー」になろう! vol.3 バンコク&アユタヤ

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微笑みの国・タイ。

タイ政府観光庁のエコ研修ツアーに参加してきた関屋が、

知られざるタイの魅力をご紹介します。

 Vol.3 【バンコク&アユタヤ】貴重な夜のワット・ポー&チャリでアユタヤ

 今回のエコ研修ツアーでは、バンコクで行われるエコツーリズムに関する会議に出席し、ソンクラン・フェスティバルに参加しました。ソンクランとはタイの旧正月のことで、4月13日〜15日が祝日になります。新年のお祝いとして仏像や仏塔に水を掛けて清めたり、年少者が年配者の手に水を掛けて敬意を表す習慣があります。今はこの習慣が高じて、誰彼かまわず水を掛け合う水掛祭りとなっていて、商店の店先には水鉄砲(傘付きの水鉄砲も)が山積みです。

まずはバンコクの中心部を流れるチャオプヤー川沿いに立つシャングリ・ラ ホテルで各国のメディアの皆さんが集まり、会議。その後、船でワット・ポーへ向かいます。ワット・ポーは1788年、ラーマ1世によって建てられたバンコク最古の寺院で、タイ・マッサージの総本山です。有名な涅槃仏は全長49m、高さ12m。巨大な足の裏にはバラモン教の真理が記されています。後姿もチャーミング。ワット・ポーは通常は8時から17時までの公開なのですが、この日は特別に夜の見学で、ライトアップされた本堂や仏舎利が美しい! 太陽も傾き、汗も引いていきます。月に照らされたワット・ポーはじつに幻想的でした。寺院内にはヨガのポーズをした行者の石像があり、建物の壁にはタイ医学やマッサージのツボの解説絵が描かれています。

また敷地には曜日ごとの仏像が並びます。自分の誕生日の曜日の仏像を水で清め、手を合わせるので、タイに行く際にはぜひ自分の曜日を確認していきましょう。で、わからない場合は全部を清めればよしです。


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次にソンクラン・フェスティバルの会場に移動です。入口でタイ美人さんからレイを掛け水で清めてもらい歓迎を受けます。タイ美少年もいました。会場の公園には伝統舞踊を披露する舞台や、伝統工芸を実演するコーナーが並びます。これらは伝統的なソンクランの文化を紹介するものばかり。日本でいえば、門松や注連縄を作ったり、お節を紹介したりという感じでしょうか。本来の意味を理解することは大切ですね。


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このフェスティバルの会場でマレーシアから来たメディアの方とお話をしたときに、「日本は大変なことになりましたね。日本中が放射能の危険にさらされているのでしょう、私の友人や知人はみな本国に帰ってきています」といわれました。被災を受けたのは日本の東北の一部で、安全なところはたくさんある旨を拙い英語で伝えましたが、ショッキングな映像と誤った情報が世界中を駆け巡っていると実感しました。しかし同時に、プーケットでの、現地日本人会の方の話も思い出しました。タイでの津波の被害のあと、欧米人の観光客は復興のためにと戻ってきたが、日本人は今も観光客が激減のまま戻っていないと。複雑な思いでした。

バンコクから車で約1時間、アユタヤは14世紀後半から18世紀後半のアユタヤ王朝の都アユタヤIMG_5835.JPGがあったところです。33代・約470年の栄華を極めた古都はユネスコの世界文化遺産に登録されています。4つの川に囲まれる街には焼きレンガの赤い色の王宮寺院が点在。そこをレンタサイクルで回ります。

暑い中を歩いて遺跡見学はちょっとつらいので、自転車は効率よく快適なツールとして、おすすめです。駅前やゲストハウスなどで借りることができ、一日50バーツほど。木の根で覆われた仏像の頭があることで知られるワット・マハタートや白い塔が印象的なワット・ラチャブラナなどを巡り、風を切って走る爽快感を楽しみました。


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ワット・マハタート

木の根に覆われた仏頭は

見下ろしちゃだめよ

次に向かったのは昨年オープンしたアユタヤ水上マーケットです。人工の水路を囲み土産物店や飲食店が並びます。舞台での民族舞踊を楽しみながら食事もでき、隣接して象乗り場もあることから、ここは観光客よりもむしろバンコクからの客が多く、ちょっとしたテーマパークといった感じです。


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ここで皮膚の角質を食べてくれるドクターフィッシュを発見! くすぐったさと戦いながら15分99バーツで足を綺麗にしてもらいました。

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アユタヤでもバンコクでも交通手段として便利な小型三輪車のトゥクトゥク。バンコ象乗りIMG_5853.JPGクでは1台100バーツから。これに比べタクシーは初乗りが35バーツで10分以内の移動であればタクシーの方が安いとのこと。なんとなくタクシーは敬遠されがちですが、上手に使い分けたいですね。

【おまけ】

 バンコクで見つけた珍味の虫屋台。日本でもイナゴや蜂の子を食べる地方がありますね。屋台に並んでいるのはタガメ、イナゴ、蛾のサナギ(?)ちゃんたちです。

好奇心に誘われパクリ。あら意外と不味くはない。食感もそれほど嫌ではない。

ビールのつまみにはいいかも。これでグリーン・トラベラー間違いなしです。虫屋台1IMG_5769.JPG

 

(取材・執筆 関屋 淳子)

 

 

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