冬は空気がよく澄んで、展望の山歩きや自然散策が心地よい季節。この時期におすすめしたいのが三浦半島の海岸沿いの散策路です。青空と真っ青な海を眺めてのんびり歩いてみませんか。
今回ご案内するのは三浦半島の先端部、城ヶ島です。12月下旬から1月に見頃を迎える水仙も見どころのひとつ。京浜急行三崎口駅からバスに乗り、最寄りの白秋碑前バス停から城ヶ島公園を目指します。公園の入口付近に水仙のお花畑が広がり、よい匂いを漂わせています。
城ヶ島公園入口は水仙のお花畑が広がる
まずは安房崎灯台の立つピクニック広場へ。のびやかな芝生の広場でくつろいだり、展望台からの眺めを楽しみましょう。
広場からは城ヶ島灯台に向かって散策路を進んでいきます。歩き始めてほどなく、ウミウ展望台へ。千島列島から渡来したウミウが毎年10月下旬から翌4月頃まで、日当たりの良い断崖に生息しているのを眺めることができます。
ウミウ展望台からウミウの生息地を望む
よく整備された散策路を進みます。ところどころで足元に水仙の花が咲いていて、和みます。しばらく進むと、馬の背洞門への分岐があるので、階段を下り、海岸の際まで行ってみましょう。岩壁に大きな穴があいた馬の背洞門は、風や波によって造り出された天然のモニュメント。
波や風によって造り出された馬の背洞門
このあたりは岩礁の風景が美しく、富士山もきれいに眺められます。階段を上って再び散策路に戻ります。この先も、ベンチのあるみはらし広場など、海を望むビューポイントが点在しています。
岩礁の向こうに富士山が眺められた
再び海岸沿いに下り、道標に従って城ヶ島灯台方面へ進みます。商店街のような小路を進み、途中で階段を上って灯台へ。明治時代に、フランス人技師のヴェルニーによって設計された西洋式の灯台で、現在の灯台は2代目だそう。灯台周辺からの相模湾の眺めもすばらしいです。
標高30mの高台に立つ城ヶ島灯台
景色を満喫したら、ゴールの城ヶ島バス停を目指しましょう。バス停に向かう道沿いやバス停の周辺には、三浦半島名物のマグロ料理を味わえる食事どころが点在しています。丼ものや定食などで、自慢のマグロ料理を味わって帰りましょう。
三浦半島で味わうならやっぱりマグロ料理
【城ヶ島:山歩きデータ】
アクセス:京浜急行三崎口駅からバス約25分、白秋碑前下車
コース:白秋碑前バス停…城ヶ島公園…馬の背洞門…城ヶ島灯台…城ヶ島バス停
所要時間:約1時間30分
体力度★☆☆ 技術度★☆☆