赤や黄色に色づいた木々を眺めながら、のんびりと里山散歩を楽しんでみませんか。奥多摩・三頭山に端を発する多摩川の支流・秋川のうち、檜原村からあきる野市に至る約20kmの区間が秋川渓谷。11月は渓谷沿いの紅葉を愛でながら、のんびりと歩くことができます。
下流は広々とした川原が続く
JR五日市線の武蔵五日市駅から、秋川を上流に向かって歩いてみましょう。歩く前に駅に置いてある観光マップを入手していくとよいでしょう。最初は広々とした川原、ススキなどが茂る開放的な雰囲気です。
ところどころで橋を渡りますが、橋の上からの眺めも秋川渓谷散策の楽しみ。秋は川の両側に茂る木々が赤や黄色に色づいています。
広徳寺の風格ある山門。背後にイチョウの大木が
小和田橋を渡ったら、道標に従って広徳寺を目指しましょう。室町時代創建の古刹で、江戸時代建築の山門をくぐるとイチョウの大木が目を引きます。秋には黄色に色づいた木々が見事。落葉した葉がじゅうたんのようになっているのも見応えがあります。
広徳寺を拝観したら、再び秋川沿いの道に向かいます。
佳月橋のたもとには金田一春彦の歌碑がある
沢戸橋を過ぎたらいったん秋川から離れ、ところどころに畑が広がる集落の中を進みます。少し上り道になりますが、振り返るとのどかな里山風景が広がっているのが眺められ、気持ちがよいです。
檜原街道を横切ってふたたび秋川沿いの道をたどります。樹林越しに渓谷を眺めながら進み、ゴールの「秋川渓谷瀬音の湯」を目指します。
樹林越しに、青々とした水を称えた秋川が眺められる
秋川に架かる吊橋の石舟橋は、観光のポスターなどにも写真が使われている、秋川渓谷随一の紅葉スポット。このあたりの紅葉の見頃は11月上旬〜中旬です。橋のかかる渓谷を遠目に見ても美しいですし、橋の上から渓流を見るのもよいものです。
紅葉真っ盛りの秋川渓谷と石舟橋
「秋川渓谷瀬音の湯」は温泉の日帰り入浴施設。なめらかな肌触りの温泉で、散策の疲れをいやしていきましょう。館内には地元食材が味わえる食事どころがあるほか、農産物や地元産品が豊富に揃う直売所も楽しみです。
温泉も食事も買い物も楽しめる秋川渓谷瀬音の湯
【秋川渓谷:山歩きデータ】
アクセス:JR五日市線武蔵五日市駅下車
コース:武蔵五日市駅…広徳寺…沢戸橋…秋川渓谷瀬音の湯
所要時間:約2時間30分
体力度★☆☆ 技術度★☆☆