トコトコ東北 by 川崎久子

第8回 くるんと丸まったしっぽも愛らしい!もふもふかわいい忠犬、秋田犬に会いに(秋田県・大館)

家に犬がいたら癒されるのだろうなぁと思いつつ、日々インスタでかわいい犬の写真を眺めております。特にイタリアやロシアなど海外でのびのび暮らす秋田犬のインスタがお気に入りで、なかでも一番好きなのが、フランスで暮らすフォトグラファー・酒巻洋子さんのインスタ。3頭の秋田犬と2匹の猫、そして時々登場する農場の馬たちと、ほのぼのとした写真を楽しめます。酒巻さんの秋田犬の写真展が、昨年末まで大館にある「秋田犬の里」で開催されていました。

大館の「わっぱビルヂング」(記事はこちら)を訪れた際、癒しを求めてすぐそばにある秋田犬の里に立ち寄りました。

三角屋根が印象的な秋田犬の里は、2代目渋谷駅をイメージして建てられています。館内は高い吹き抜けになっており、開放感ある空間。入ってすぐに、かわいらしい秋田犬のぬいぐるみや曲げわっぱなど大館みやげを取り揃えたショップが、さらに奥へ進むと秋田犬ミュージアムがあります。

1920年代に建てられた2代目渋谷駅を模した秋田犬の里

アーチ型の窓の向こうに大館駅舎が見えます

現在、秋田犬を含む6犬種が天然記念物に指定されていますが、そのなかで秋田犬は最も大きく、成犬は立ち上がると大人の肩に前足が届くほど大型です。太く長い足、ピンっと立った耳、くるんと巻いたしっぽが特徴。秋田犬の多くが、飼い主に忠実な性格です。

秋田犬のぬいぐるみはサイズも色々

秋田犬と聞いて一番に思い出す、映画「ハチ公物語」。1923年11月に大館で生まれたハチが東大教授であった上野博士のものへ送られたのは、年が明けた1月。その同じ年の5月ごろから博士の送り迎えをするようになったそう。その翌年の5月に博士が急逝した後も、ハチは亡くなる1935年まで毎日渋谷駅へ通いました。

もっと長い間博士と一緒に暮らしたのかと思いきや、実は1年強の短い間。それでも生涯を通してご主人を思い続けたハチのエピソードに、秋田犬の性格がよく表れています。

フィギュアスケートの金メダリスト・ザギトワ選手に贈られた
秋田犬「マサル」をイメージしたぬいぐるみも!

秋田犬の毛色は、主に(写真右から)虎・赤・白に大別されます

ミュージアムでは、本物の秋田犬を見ることができますが、飼い主や近しい人物以外になつかない秋田犬のこの性格を考慮し、ふれあいは行っていません。その様子は、ガラス越しに見ることができます。訪れた日の当番秋田犬は、2018年生まれの女の子・楓ちゃん。おもちゃよりも人が好きな性格で、そばに転がるおもちゃには見向きもせず、スタッフさんの前にごろんと横になったり、じゃれついたり、遊ぶ姿が微笑ましい!ずっと眺めていられますよ!

この日の当番秋田犬・楓ちゃんは、最もポピュラーな赤

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