今年の干支は丑年ということで、第1回でご紹介した赤べこが売れに売れているそうです。年末にはマツコ(・デラックス)さんの番組でも紹介されるなど、多くの方の目に触れる機会が増えているのは嬉しい限り!私も家や職場で赤べこを眺め、日々癒やされています。
丑年が始まって早1ヶ月ですが、コロナ第三波の今は旅自粛モード。おうち時間が増えているのではないでしょうか。そんな中でも、手軽に家で旅気分を味わえるのが駅弁です。
東北の駅弁で人気No.1といえば、山形県米沢市の「牛肉どまん中」。丑年の今年にぴったりな一品です。
定番の「牛肉どまん中」のほか、さっぱりめの「しお」や「みそ」味などもあります。
この駅弁を作っているのは、大正10年創業の新杵屋。菓子店として創業し、昭和22年には米沢駅にて昭和天皇にアイスクリームを献上したという歴史的なエピソードも残ります。駅弁を販売するようなったのはその11年後、昭和33年のこと。以来、山形県産の食材を使用して安心・安全な駅弁を作り続けています。
今や米沢市の名物といっても過言ではない「牛肉どまん中」は、山形新幹線の開業の際に誕生しました。駅弁の要、ご飯には山形県産米「どまんなか」を使用。山形の米といえば「はえぬき」が広く知られていますが、「どまんなか」は同じタイミングでデビューしたお米です。デビューの翌年、冷害に見舞われ大凶作となってしまったことから、寒さに弱い品種というレッテルが貼られてしまったそう。希少品種になってしまいましたが、粘りが控えめのすっきりとした味わいや冷めてもおいしいという特徴は、駅弁におあつらえ向き。山形県産醤油使用の秘伝のタレで煮た牛肉との相性は抜群です。ご飯にいい塩梅にタレがしみ込み、箸が進みます。
東北の食を多彩に楽しめるのが、「東北復興弁当〜感謝の一折り〜」です。8つに仕切られた弁当箱のなかに、東北6県の味がぎゅっと詰め込まれています。
「東北復興弁当〜感謝の一折り〜」は東北が食材王国であることを改めて教えてくれる駅弁
秋田の比内地鶏を使用した炊き込みご飯、青森のホタテ生姜味噌煮、岩手の佐助豚南蛮味噌焼肉、宮城県産金華サバ焼き、山形県のいも煮風炊き合わせ、福島県産若桃の甘露煮など、まさに味の玉手箱。割としっかりとした味わいのものが多いので、お酒のお供にもぴったりです。
東京駅をはじめ、上野駅や新宿駅など乗り換えの合間にサクっと購入できるのが、駅弁のいいところでもあります。駅弁を食べつつ、次の旅の予定を立てる。そんなおうち時間を過ごしてみては?