トコトコ東北 by 川崎久子

第32回 クラフトビールにワイン!仙台の奥座敷・秋保温泉で至福の地酒めぐり(宮城県・仙台市)

電車+レンタカーのひとり旅は、時間に縛られず自分のペースで移動ができるのでストレスフリー。その半面、地酒スポットに立ち寄っても試飲できないのが悩みのタネです。たまには“昼から飲み旅”がしたい!そんな方におすすめなのが、仙台の奥座敷・秋保温泉。仙台駅からバスでのアクセスが至便な上、徒歩圏内にブリュワリーとワイナリーがあるという、地酒好きにぴったりな温泉郷なのです。

秋保でまず向かったのは、20241月に誕生したブリューパブ「GREAT DANE BREWINGグレート・デーン・ブリューイング」。こちらはアメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて1994年に創業した人気ブリュワリー「GREAT DANE」の海外初進出店舗です。

のどかな田園風景の中に立つ醸造所併設のレストランは、インダストリアルかつスタイリッシュなファサード。シンボルマークである大型犬種グレート・デーンのシルエットが目を引きます。

インダストリアルな外観ながら田園の中にスッとなじんでいる

2フロアに分かれた店内は広々としており、大きな窓から醸造エリア内を見ることができます。

窓越しに見える醸造エリア

黒を基調としたクールなインテリアの店内

ビール・フード類はカウンターで注文するキャッシュ・オン・デリバリースタイル。出来たてビール約15種類を楽しめます。せっかくなので、いろんなビールを少しずつ味わえる「ビアフライト」を注文してみました。

平日限定の「ビアフライト」は130ml×4種類

この日の「ビアフライト」は、左から「グレートラガー」、「エブリデイIPA」、「スコッチエール」、「バニラポーター」の4種類。

「グレートラガー」はブリュワリーを代表するビールで、ホップの華やかな香りを感じつつも喉ごしはスッキリ。「エブリデイIPA」は飲みやすい軽めのビターテイスト。名前の通り、毎日の食事のお共にしたくなる味わいです。一方で「スコッチエール」は7種類ものモルトが複雑にからみあうリッチな味わいが魅力。こちらは少しぬるくなってもおいしいのだとか。「バニラポーター」はバニラエキス由来のバニラの香りと深いコクが特徴的です。

アメリカの国民食「マカロニ&チーズ」と共にビールを堪能

続いて訪れた「秋保ワイナリー」は「GREAT DANE BREWING」から歩いて10分ほどのところにあります。およそ2ヘクタールの耕作放棄地を活用して、2014年にブドウの木を植え始め、201512月にオープンしたワイナリーです。今や、ブドウ畑にはメルロー、シャルドネなど12種類のブドウの木が植えられています。

2024年8月には新たにイタリアンレストラン「TERROAGE AKIUテロワージュ アキウ」が誕生。近隣農家から届く新鮮な野菜や、宮城県や東北各地から厳選した食材で作る料理と自家醸造ワインとのマリアージュを堪能できます。

ブドウ畑には約7000本のブドウの木が植えられている

ワインの試飲は1杯300700

ショップにはワインのほか、秋保ワイナリーのワインを使用した
調味料などお土産品も充実

クラフトビールとワインを楽しむ地酒めぐりは観光案内施設「秋保・里センター」からスタートするのがおすすめです。館内にコインロッカーがあり、大きな荷物を預けられるので便利。「秋保・里センター」までは、仙台駅前から出発するタケヤ交通運営の「秋保・川崎 仙台西部ライナー」なら、40分ほどで到着します。

特にビールは出来たてがおいしい!その地酒が生まれた風土を感じながら味わう一杯は格別です。

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