秋田県の秘湯、秋の宮温泉郷は宮城県や山形県との県境に接する山あいに位置し、5つの湯宿が点在する湯の郷です。そのうちのひとつ、鷹の湯温泉は、役内川のほとりにある一軒宿で明治18(1885)年に創業しました。
鷹の湯温泉の一番の魅力は、湯処が豊富なこと。館内には混浴半露天風呂、女性専用半露天風呂、大浴場のほかに小ぶりな内湯が、そして役内川の清流に手が届きそうな場所には河原野天風呂があります。温泉はpH7.7の弱アルカリ性。趣向の異なる湯船で肌にやさしい温泉を存分に楽しめます。
鷹の湯温泉の源泉は役内川の河原で湧いています。泉温が80度以上の高温で、往時はワラジを編むためのワラを煮るのに使用していたことから、「煮藁(にわら)の湯」と呼ばれていたとか。しかし2021年の夏頃から源泉の温度が低下するという原因不明の事象が発生。現在は、源泉地での湯温は平均して40度ほどになっています。
まだ暑さが続く8月は、源泉をかけ流す河原野天風呂がおすすめ。ややぬるめの温泉が肌を潤してくれます。役内川の渓谷の緑も美しく、瀬音を聴きながらの湯あみに心も癒されます。
混浴の河原野天風呂は5月中旬〜9月中旬頃まで利用可能。湯あみ着の着用OK。
創業およそ140年の鷹の湯温泉に、近年、新たな魅力が加わりました。それが“愛犬ウェルカムの宿”。トリマーとして豊かな経験を持つスタッフが考えた充実の設備のもと、愛犬と一緒に滞在できるのです。
愛犬と宿泊できるお部屋には、フード入れや水入れ、トイレシーツや毛布などの備品を完備。造り付けのケージがあるほか、テント型のかわいらしい愛犬用ベッドもあります。
フード入れなどのお部屋の備品。
愛犬の食事の用意はないので、普段食べなれた食事のご準備を。
屋外には飼い主さんも一緒に駆け回れるぐらい広いドッグランが!近くには足湯もあるので、遊び疲れたら飼い主さんは足湯で休憩ができます。
滞在の時があいにくの雨になってしまっても大丈夫。鷹の湯温泉には室内ドッグランもあります。
室内ドッグランは愛犬と泊れるお部屋のすぐそば。
写真は鷹の湯温泉の看板犬・茜ちゃん。
さらに室内ドッグランの一角には温泉が出る愛犬用のお風呂コーナーが。ドッグバスのカランから出るのは、もちろん温泉。源泉から引かれたぬるめの湯につかれば愛犬もリラックス効果を期待できます。
温泉浴のあとは、トリミングテーブルでドライタイム。シャンプー・リンス、ドライヤーは備付けを利用できるので、飼い主さんも快適です。
鷹の湯温泉の夕食は、山菜や野菜、キノコなど地元で採れる旬の素材を使用した手作りの料理で、愛犬と泊れるお部屋のプランはメインディッシュに皆瀬牛のステーキが登場します。イワナの刺身やネギ味噌焼も鷹の湯名物。味わい深い料理に地酒の杯が進むこと受けあいです。
皆瀬牛のステーキと、八寸、イワナのネギ味噌焼。※料理は季節で変ります。
秋の宮温泉郷 鷹の湯温泉
*鷹の湯温泉に宿泊できる愛犬は10kg未満の小型犬で、2頭までになります。館内ではマナーパンツの着用が必要になるなど滞在にあたっての注意事項があるので、ご予約前に公式HP上の「ペット同伴による宿泊同意書」を必ずご確認ください。