トコトコ東北 by 川崎久子

第28回 今年はどの桜を見に行く!?開花予想とにらめっこ、東北桜旅計画は今がおすすめ(東北)

桜の時季の弘前公園と岩木山。

まだ早春、梅香る2月ですが、そろそろ今年の春本番・桜旅の計画をした方が良さそうです。というのも、ウェザーニュース社が111日に発表した「第一回桜開花予想」では、仙台が41日、秋田が48日、青森が410日となっています。

あれ、この予想なんだか既視感が……。それもそのはず、下の表をご覧ください。

平年、2023年、そして2024年の予想を並べてみました。どうやら今年の桜の開花は、早すぎてびっくりした昨年と同様になりそうなのです。これはのんびりしていられません!

弘前公園の桜並木。

青森県随一の桜の名所、弘前公園は開花予想が415日となっていることから、早期に決断。2024年の「弘前さくらまつり」を通常より4日繰り上げ419日〜55日開催としました。さらに早咲きとなった場合は、前倒しでまつりをスタートさせるとか。絶対まつりを成功させたいという気合いがひしひしと感じられます。

石割桜は国の天然記念物。

4月上旬に開花が予想されている盛岡市の桜の見どころと言えば、やはり「石割桜」でしょう。盛岡地方裁判所の敷地内にあるエドヒガンの古木で、樹齢は360年以上ともいわれています。巨大な花崗岩を割って伸びる桜の樹高はおよそ10m、枝ぶりも見事な存在感たっぷりの一本桜です。もう一つの桜の名所で、桜まつりが行われる「盛岡城跡公園」までは徒歩5分ほど。お花見散歩もおすすめです。

青森県の弘前公園、岩手県の盛岡城跡公園は、いずれも城跡。日本の城に桜はよく似合います。秋田市の桜の名所、「千秋公園」もやはり城跡。

千秋公園は秋田藩佐竹氏の居城跡。自然の大地を利用した平山城でした。

明治25年に、後に秋田市長となる羽生氏熟が総代を務める「有終会」が、1170本もの桜の苗を寄付したのが始まりです。現在は約650本のソメイヨシノが植えられています。

公園で桜を見るのも良いでのすが、公園の向かいにある秋田県立美術館のミュージアムラウンジから見る千秋公園も、ぜひみて欲しい!水庭越しに公園が望め、一幅の絵を鑑賞するような気分で花の雲を楽しめます。

霞城公園。例年桜の見頃の時期に、
奥羽本線山形〜北山形間を通る列車の徐行運転を実施します(新幹線を除く)。

山形新幹線で山形市を訪れると、車窓からお堀越しに桜並木を望めます。これは、山形城跡「霞城公園」の桜。街歩きを始める前からお花見ができ、得した気分になります。

城と桜は他にも、宮城県では白石市の「白石城」、仙台城跡である「青葉山公園」、福島県では二本松市の二本松城跡「霞ヶ城公園」、そして会津若松市の「鶴ヶ城」も見逃せません。

ということで、結論。2024年は東北の城跡桜を楽しむ旅をおすすめします!

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