VOL.21 OMO5東京五反田(おも)by 星野リゾート 山内 沢真さん

東京のわくわく感、沖縄目線で発信

VOL.21 山内 沢真(たくま)さん 1994年生まれ、30歳 OMO5東京五反田(おも)by 星野リゾート 

 

20244月に開業した「街ナカ」ホテル「OMO5東京五反田」。五反田JPビルディングの高層階に位置するピカピカのホテルです。沖縄出身の山内沢真さんは、東京での新生活を満喫中でした。

 

――開業したてのホテルについて教えてください。

OMO」はテンションあがる「街ナカ」ホテルとして全国展開しています。「OMO5東京五反田」は、「OMO」では初となる地上60100mの高層階に位置しています。滞在拠点となるOMOベースや客室からは東京の夜景が見晴らせますし、食通も唸る名店が多い五反田というエリアを満喫してもらうため「夜景とご馳走のパラダイス」をコンセプトにしています。私自身、沖縄県読谷村出身で3月から東京での新生活を始めたばかりで、連日、五反田の飲食店巡り、飲み歩きを楽しんでいます。本当に多彩でユニークなお店が多く、今は寿司バーとクラフトビールがお気に入りです。

 ――読谷村といえば、「星のや沖縄」がありますね。

はい、「星のや沖縄」の開業に合わせて入社しました。新卒で埼玉にある「温泉道場」という会社で働いていたので、中途採用になります。小さいころから遊んでいた野原のような何もない場所に、「星のや沖縄」ができるということで、わくわくしました。読谷村で働けるならばと、採用面接を受けました。じつは新卒の時から、入社するなら「温泉道場」か、「星野リゾート」のどちらかと決めていました。当時縁を感じて入社したのは「温泉道場」でした。この会社もお風呂(温浴施設)を通して幅広い事業展開をしていて、地域活性にも貢献しています。

辞めるつもりはなかったのですが、読谷村に星野リゾートが!という縁を感じ、このタイミングで入社したいと思ったのです。東京での面接の際に、読谷村出身であることをアピールして、採用に至りました。東京で読谷の話で盛り上がるなんて、テンションがあがりました!

 

――「OMO5東京五反田」への移動は希望されたのですか?

じつは「星のや沖縄」で働いていた時に、同僚と結婚しました。相手が東京に移動になったので、私も東京勤務を希望し「OMO5東京五反田」へ。以前はサトウキビ畑に囲まれた勤務地でしたので、都心の真ん中で働いているというギャップは大きいですね、生活も環境も一新しました。今はおもに客室の管理や朝食の運営担当をして、「OMOレンジャー」を陰で支えています。朝早い出勤なので、人ごみを避けて動いています(笑) また、沖縄では車での移動でしたので、仕事終わりに飲みに行くということができませんでしたが、今は移動や時間を気にせず飲み歩きをしています。

OMO5東京五反田」はインバウンドのお客様が多く、東京のことを色々質問されます。まだまだ勉強不足でわからないことが多いのですが、周りのスタッフに助けてもらい何とか対応しています。とくに電車の乗り換えは難しいですね、ですから自分のことのようにお客様のお困りごとがわかると思います。

 

――お客様におすすめの過ごし方を教えてください。

とにかく夜景を楽しんでもらいたいので、できれば夕方以降にチェックインしていただき、客室のドアを開けて見晴らす夜景の素晴らしさに驚いてもらいたいですね。私自身とても感動したので。そのわくわく感を持ちながら街へ繰り出し、ご馳走を食べに行くのがいいのではないでしょうか。また、「OMO」初のトレーニングジムがあるので、使ってほしいです。夜景を見ながらランニングマシーンに乗るのも最高だと思います。朝食も楽しんでほしいですね。五反田の地名が水田の一区画が5反だったことに由来するので、お米(おにぎり)でエネルギーチャージしてほしいと、主役にしてみました。10種類のおにぎりの中から、その日の気分で選んでみてください。

 

――将来の夢はなんですか?

いつかは沖縄で自分の宿(あるいは店)を持ちたいと思っています。新しい業務としてシフト管理をすることになっていて、施設の全体が把握できるようになるので、自分が経営する立場になった時に役に立つと思っています。最近、サウナにハマっているので、できれば複合施設やサウナのある宿を経営したいですね、夢は大きく持っていたいです。

長野県・上高地にて(本人提供)

学生の頃にバックパッカーでアジアを回ったときに、日本が一番いいなあと気づきました。日本で日本の良さを打ち出せる仕事がしたいなと思ったので、空間設計デザインを学んだり、アウトドアのプロモーション会社で映像づくりを学んだりしました。これらのすべてのことが、沖縄で宿を持つということにつながっています。そして今の仕事も自分の夢に繋げていきたいです。

 

関屋メモ

どことなくおっとりしている山内さん。物事に動じない風格があるのは、ひとりで「沖縄時間」のなかにいるようだからです。東京生活、そして新婚生活を楽しんでいる様子が伝わり、今、とても新鮮な気持ちで日々を過ごしているのだなと。東京に来て、肌もだいぶ白くなったそうです。いつか、山内さんの理想の形を目にしたいものです。その時には教えてね。星野リゾートは社内結婚が多いとか。お客様に楽しんでもらいたい、地域を盛り上げたいという志を同じくするスタッフが集結するからでしょうか。婚活に星野リゾートもおすすめです(笑) 

 

取材・文/関屋淳子 写真/yOU(河崎夕子)

Tag

このページをSHAREする

最新記事一覧へ