とびきりの笑顔で由布院の魅力を伝える！
VOL.13 都丸穣（とまるみのる）さん 1999年生まれ、23歳 （界 由布院 サービスチーム）
2022年8月3日に開業した「界 由布院」。
記事はこちら
日本人の琴線に触れる棚田を中心に施設が広がります。のんびりと滞在するにふさわしい施設で、とびきりの笑顔で迎えてくれるのが、都丸穣さんです。
―――西表島から温泉地、由布院への移動と聞きました。由布院はいかがですか。
2022年4月に入社し、最初の配属は西表島ホテルでした。「界 由布院」開業に伴い移動しました。私は群馬県出身で、草津など温泉に恵まれたところで育ったので、由布院はとても自分にあった場所だと感じています。温泉とサウナが大好きで、休日は大分各地に出かけています。また由布院は美味しいものの宝庫。ロールケーキやチーズケーキ、コロッケ、カツサンド、唐揚げなどお客様におすすめしたいお店がたくさんあり、よく食べ歩きもしています。由布院を知れば知るほど、お客様にお伝えしたい情報が増えていきます。
西表島ホテルでは自然を愛する方やファミリー層が多く、フレンドリーな接客を心掛けていましたが、「界」は一組一組のお客様とじっくり向き合うという接客で、この仕事のやり方も自分に合っていると思っています。
由布院の食べ歩きを楽しむ都丸さん（写真：本人提供）
―――入社のきっかけを教えてください。
学生時代、東京でディズニーキャストのアルバイトをしていました。お客様から学ばせていただくことが多く、ゲストに喜んでいただきながら、接客によって自分が成長できると実感しました。じつは学生時代はとがっていて（笑）、「マンネリのサービスでお客様が満足できるのか！」とアルバイトながら上部に色々提案したこともありました。そのころから、一流の接客、一流のマネジメントを学びたいと思い、入社を希望しました。
弊社では入社の際に、サービスコースかマネジメントコースかを選びます。サービスコースは同じ施設に1，2年勤務し、サービスを覚えます。マネジメントコースは2年間に半年ずつ様々な施設を移動し、マネジメントを深く掘り下げます。私はマネジメントコースを選んだのですが、「界 由布院」では学ぶことが多く、1年以上は勤務したいと考えています。
―――それはどうしてですか？
由布院という場所柄、温泉に親しんで、様々な温泉旅館を体験していらっしゃるお客様が多く、勉強になるご意見をいただくからです。例えば、棚田の稲穂が台風で倒れてしまったことがあり、スタッフの手で稲を起こす作業をしていたのですが、それを見たお客様から、倒れてしまっても自然のままでいいですよと、ご意見をいただきました。私たちがお客様のためにと思っていたことが、実はそうではないと感じられる方もいらっしゃると、考えさせられました。
ほかにももっとこうしたほうがいいといろいろなご意見をいただきます。ほんとうに旅慣れた方が多く、接客とはどういうことかを常に考えさせられます。今は吸収することが大変多く、少しでも先輩のサポートができればと思っています。
西表島ホテルでは自然や沖縄の文化を学びましたが、ここでは日本文化や工芸を学ぶ機会が多く、お客様に大分の伝統文化などを広くお伝えできると思っています。これまでにない由布院の滞在を多くのアクティビティで体験していただきたいと思っています。
―――接客で心掛けていることは何ですか。
なんといっても、圧倒的に笑顔です。私は夕食のサービスを中心に接客しているのですが、半個室の食事処にいきなり男性が入っていくと、身構えてしまうお客様もいらっしゃると思います。ですので、笑顔で自己紹介をします。「都丸」という名前も珍しいので、覚えていただけると嬉しいですね。まだまだ知識が足りないところもあるので、とにかく笑顔でお客様にリラックスしていただければと、思っています。お客様の様子をくみ取って、それぞれのお客様に合う接客ができたときが一番の喜びです。
また将来は支配人としてマネジメントを極めたいので、協調性をもってマネジメントをしたいと考えています。焦って前のめりになって、独りよがりになってしまったこともあるので。お客様にとってより良い滞在は、接客で高めることができると思っています。そのためにはスタッフの働く環境も大切で、余裕を持った仕事環境を整えることも大切だと考えています。まだまだ1年目ですが、目標は支配人、そのために一歩ずつ前進したいと考えています。
関屋メモ
笑顔がまぶしい、笑顔がかわいい、笑顔に癒される……。都丸さんはアイドルかもしれない。ゲストだけではなくスタッフもこの笑顔にキュンとしてしまうらしい。なんとこの取材のために5㎏減量したということで、やはりアイドルっぽい。美味しいものが大好きということで、おすすめのグルメ紹介は、ほんとうに美味しそうに話してくれます。これって大切よね、心からの声がきちんと相手に伝わる。数年後、笑顔キラリの支配人になった都丸さんをまた直撃したいです。どうぞこのまますくすくと育ってください。
取材・文／関屋淳子 撮影／yOU（河崎夕子）
