栃木・川治温泉の渓流沿いに佇む「星野リゾート 界 川治」は、石臼を使ったきな粉挽き体験や烏山和紙の手すき体験など里山の知恵に触れる滞在を楽しめる温泉旅館です。そこで、もっと深く知っていただくために、今回、職人さんと直接お会いして行うご当地文化体験として、「『烏山和紙』紙漉き体験」を2021年9月1日から11月30日まで開催します。
鳥山和紙とは、那須連峰から下る那珂川と原料となる大子那須楮(だいごなすこうぞ)によって1200年前から製造されていたといわれる伝統工芸。大子那須楮は国内でも最も質の高い楮とされ、漉いた和紙は丈夫できめが細かいことが特徴です。
日本で唯一の烏山和紙の作業場である「和紙の里」での体験では、原材料である楮から烏山和紙になるまでの工程や紙漉きの仕方、こだわりなどを伺います。一度煮て柔らかくなった楮を丁寧に処理し、繊維を攪拌(かくはん)する工程を間近で見ることができます。楮から和紙になる過程を知った後は、和紙職人の福田氏の指導のもと、大子那須楮100％の紙漉き体験に挑戦します。
和紙の厚みや紙の大きさ、色味、艶感などを福田氏に相談しながら、思い思いの和紙を製作してみましょう。完成した和紙は体験後1週間程度を目安に後日郵送されますので、敷き紙や箸置きなどご自宅で思い思いに使ってみてください。
界 川治では、烏山和紙を身近に感じることができる「烏山和紙サシェ」作りにチャレンジ。クスノキ、ユズ、ヒバの和製油から好みの香りを選び、防虫や消臭の効果があるといわれる楠チップに香りをうつして、柔らかな手触りの烏山和紙で包めば完成。自分へのお土産にぴったりです。
また、客室には烏山和紙を使用した2つの行燈が設らえられているので、鳥山和紙が醸し出すやわらかな光に包まれた滞在を楽しめます。
伝統工芸士と大子那須楮100％の『烏山和紙』紙漉き体験
期間：2021年9月1日～11月30日（日、水、木、金）
時間：宿泊翌日13:00～15:00
場所：「和紙の里」（現地集合解散）
料金：1名8,800円（税込、宿泊費別）
定員：1日2組2～4名公式サイトにて7日前まで受付
https://kai-ryokan.jp/kawaji/
