第35回 日帰りでもリフレッシュできる「おひとり日帰り湯治プラン」でデトックス!(長野・軽井沢)

「リフレッシュしたい!」
「ひとり旅に行きたい!」
「あったまりたい!」
そんな思いを抱えつつ、毎日がんばっている女性の方、多いのではないでしょうか。
「星野リゾート 軽井沢星野エリア」では、温泉とボディケアとランチがセットになった「おひとり日帰り湯治プラン」を今年も販売しています。リフレッシュと温泉を求めていた私にもちょうどいいかも♪  ということで、早速伺ってきました。

雪見スケートで日常を忘れる

東京から軽井沢まで新幹線で約1時間。近いです! これならお仕事に行くつもりで家を出て、1時間後にはオフィスではなく白銀の世界♪

今年は雪が少なかったそうですが、1月末にようやく雪景色に包まれました

「おひとり日帰り湯治プラン」の受付は、日帰り温泉施設の「星野温泉 トンボの湯」。ここでプラン料金の支払いを済ませ、利用チケットをもらいます。それぞれの施設で利用時にハンコを押してもらうので、このチケットはなくさないように。

チケットとランチの案内、散策ガイドの3点セットがもらえます

いきなり温泉も良いですが、その前にちょっと頭をリセットしたかったので、まずはスケートにチャレンジしてみることに。東京は乾燥地獄ですが、軽井沢は澄み切ったキンと冷えた空気。体の中の気を入れ替えられそうです。

リンクのすぐそばまで木立が迫り、自然の中でスケートを楽しめます

「ケラ池スケートリンク」はトンボの湯から徒歩5分ほど。大規模なリンクではないですが、山に包まれるように周囲の自然に溶け込んでいて、なんというか…とってもかわいいんです。かつて、昭和30年代には軽井沢町内にはスケートリンクがたくさんあり、東京から臨時列車が運行されるほどのブームだったとか。しかし今は全国的に減少の一途、天然氷のリンクは軽井沢でも唯一となっています。

ちょっとわかりにくいですが、柵の向こう側が天然氷エリア

受付を済ませ、靴とニット帽を借りて、早速リンクへ。見ると、微妙に氷の色が異なります。手前の白い色の部分は冷却装置の力を借りて凍らせていますが、グレーっぽい部分は天然氷。実際に滑ってみると、氷の質の違いがわかります。天然氷のほうがゆっくり凍るのでキメが細かく、滑らかでツルツル。透明な氷の下に池底の石や葉っぱが透けて見えます。

なんて言っていますが、私は見事なへっぴり腰(笑)でも補助イスがあるので、捕まって滑れば問題なし! 無事リンクを一周することができました。

スケートのコツは「顔を上げて前を見ること」だそうです(下ばかり向いていました…)

かわいい椅子型の補助ソリのようなものがあるので、これに捕まっていればヘタッピさんも安心です

隣接するカフェではホットドリンクが販売されており、テイクアウトしてリンクの中ほどのベンチで飲むこともできます。普通のリンクは飲食禁止が多いですが、ここではOK! のんびりと氷上でカフェタイムを楽しむことができます。

鳥のラテアートが施されていてとってもかわいいんです!

ひとしきり滑ったら、雑念もスッキリ!いつもと違うことをするのって、脳内リフレッシュに最適ですね。受付の脇にはムササビのリアルタイム中継モニターがあり、建物のすぐ脇にある巣箱の中に眠るムササビちゃんの様子が観察できます。時々寝返りや毛づくろいをする姿を眺めるのも、とっても癒されますよ。

薪が燃える暖炉で温まりながらムササビちゃんを観察できます

源泉掛け流しのトンボの湯で心身を解く

地元の人にも大人気のトンボの湯。大正4年に開湯した「星野温泉」をルーツにもち、北原白秋や与謝野晶子など文人墨客にも愛された温泉です。行きのタクシーの運転手さんも「露天風呂が最高だよ!」と太鼓判を押していました。
利用チケットにハンコを押してもらい、バスタオルをもらって女湯へ。たまたまこの日は特別湯だったため、橙湯のサプライズ。

年に5、6回、特別湯の期間が設けられています

泉質は、ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で、毎分400リットルもの豊富な湯量が湧き出しています。軟らかくとろりとしたお湯で湯加減も程よく、さらに橙の香りが合わさって、この上なく贅沢なひととき…。クレンジング効果と保湿効果の両方を持つお湯が、カッサカサの肌をどんどん潤おしていくのがわかります。

岩に体を預けて空を見上げると、雪のついた枝と青空が眩しくて…ほんっとに気持ちいいんです

内湯の檜と十和田石でスッキリとまとめられた湯船に対して、露天風呂はゴツゴツした花崗岩の野趣あふれる造り。外へのドアを出てすぐに湯船が設けられているので、極寒のなかを裸で小走りする必要もありません。
最初は、雪見露天だとややぬるめかな? と思いましたが、源泉掛け流しだけあり、温泉の効力のおかげで芯から温まっていくのでちっとも寒くありません。あまりの心地よさにいつになく長湯をしてしまいました。

タイ古式マッサージで疲れやストレスとおさらば

温泉でしっかりと体を温めたあとは、タイ古式マッサージの「常世(とこよ)」さんへ。お腹がだいぶ空いてきていたのですが、マッサージは空腹時のほうが良いとのこと。ここでも利用チケットを提示して、スタンプを押してもらいましょう。
タイ古式ですが、店構えやマッサージルームはアジアンテイストではなく、純和風。畳敷で明るい室内なので、開放的な雰囲気の中で施術が受けられます。

ベッドは全部で8つ。あまりに心地良くて途中で寝てしまいました

今回のプランは1時間コースで、足の先から頭までもれなくほぐしてもらえます。事前の問診で気になっているところを伝えておけば、その部分のウエイトを大きくしてくれることも。さらに途中で、この「おひとり日帰り湯治プラン」だけの特典である、ハーブボールでのマッサージがプラスされます。

保温力抜群のハーブボールが、体の芯から温めてくれます

レモングラスや生姜、ヨモギなどを細かく刻んで布で包んで蒸し上げたもので、しっかりと蒸気を含んだボールは10〜20分、温度をキープします。揉みほぐしと芯からの温めを交互に行うことでコリがよりほぐれていき、また香りの効果もあり、リラックス度マックス!

細かく刻んだハーブが蒸気を含んでいるので、施術途中で「冷たくなってきちゃった」ということもありません

最後はタイ古式ならではの体を大きく動かすストレッチ。凝り固まっていた体に血が巡っていく感覚に包まれました。マッサージ師さんに体を委ねていただけなのに、軽い運動をした後のような爽快感です。
オイルマッサージじゃ物足りない、ストレッチの要素が欲しい、といった方はぜひお試しください。私も心身ともにスッキリとクリアになりました。

最後は佐久地方特産の天茶(あまちゃ)で一服。帯を使ったテーブルランナーもおしゃれです

野菜の旨味たっぷりの熱々ポトフであったまる〜

昨年の「おひとり日帰り湯治プラン」ではランチを1店舗しか選べなかったのですが、2年目となる今年は6店舗から選べます。

・ 村民食堂(和食カジュアルダイニング)… たっぷりきのこの投じ蕎麦、プリン
・ 沢村(ベーカリー&レストラン)選べるメイン、サラダ、パン、ドリンク
・ セルクル(レストラン&デリ・ワイン)季節野菜のポトフ、バゲット、ホットワイン、デザート
・ イル・ソーニョ(イタリアン)ピザorパスタ、サラダ、デザート、ドリンク
・ 川上庵(蕎麦)せいろorかけ蕎麦、季節の天麩羅盛り合わせ、本にがりすくい豆腐、デザート
・希須林(中国家庭料理)酢豚、季節のサラダ、ご飯、スープ、デザート

私はとにかく体を温めてくれそうなメニューがよかったので、セルクルさんのポトフをチョイス。セットのホットワインに惹かれたというのもありますが…(笑)。利用チケットを提示すると、店員さんが「おひとり日帰り湯治プランのセットメニューをご用意しますね」とニッコリ。

鍋が熱々なので、料理が冷めないのも嬉しい心遣い。ゆっくり味わうことができます

鋳物の鍋を使って火を通したポトフは、お肉も根菜も柔らか。白ワインで10時間も煮込んだ豚バラ肉はほろほろの柔らかさ。ジューシーなソーセージ&6種の野菜は旨味たっぷり。これにホットワインを合わせれば、贅沢OFF日完成!!! 私はホットワインを選びましたが(アルコールはプラス料金)、もちろんコーヒーや紅茶などのソフトドリンクも選べます。
ドリンクとサラダ、バゲットにデザートプレート(チョコレートタルトが絶品でした)までついて、大満足! 一人を楽しみながら、こんなにゆっくりランチしたのは久しぶりです…。

おしゃれなショップをめぐってお買い物も楽しんで

食後はハルニレテラスでショッピング。清流沿いに建つ9棟の建物の中に、軽井沢町やお隣の佐久市発祥のショップやレストラン16店が入っています。

ハルニレの木立に囲まれたハルニレテラス。渓流沿いのテラスは四季折々の自然の美しさも楽しめます

雑貨や家具を扱うセレクトショップは、オシャレな軽井沢別荘ライフを彩るアイテムが多く、庶民の私(笑)は見ているだけでうっとり。美しいものを見ると心が満ちるのを感じます。
疲れたらカフェでのんびり…。もちろんもう一度温泉に入るのもアリです。今日だけはとびきり自分を甘やかして、たっぷり休息をとりましょう。

天然酵母のベーカリー「沢村」。焼きたてパンでコーヒーブレイクもできます

スパイスや雑貨を扱うカフェ&ライフスタイルショップ「SAJILO CAFE LINDEN」
こんなスパイスを使ったら絶対料理の腕が上がりそうです


お土産にぴったりな和菓子がいっぱいの「和泉屋傳兵衛」

器や箸置きをはじめとした個性ある作家ものを扱う「Gallery 樹環 ju-KAN」

「フォレストライフ」をキーワードに家具や雑貨を扱う「モリアソビ」

開業したての「BEB 5 軽井沢」に泊まるのもアリかも!?

2月5日に軽井沢星野エリアにオープンしたばかりの「BEB 5 軽井沢」のコンセプトは「時間を忘れて仲間とルーズに過ごすホテル」。ハルニレテラスからは徒歩5分ほどの距離にあります。シニア層、富裕層のイメージが強い軽井沢ですが、もっと気軽に、ラフに、ワイワイと楽しめる旅の提案をしています。

軽井沢らしさを取り入れつつも気軽に楽しめる、新しいスタイルのホテルです

「おひとり日帰り湯治プラン」はおひとりさま限定プランというわけではないので、仲間と利用したなら、いっそそのまま泊まってしまうというのもアリ。コの字型の建物に囲まれた「TAMARIBA」で、女子トークに花を咲かせるも、SNSのオフ会も、プチ同窓会も、なんでもOK。時間や場所に縛られず、友達の家のような感覚で泊まることができます。

秘密基地のような「YAGURA Room」。一晩中TAMARIBAで過ごすも、お部屋でゆっくり過ごすも自由!

羽根付きフレンチトーストの朝食付きプランか、素泊まりプランを選べます

BEB 5 軽井沢(https://beb-hotels.com/karuizawa/
 
  ***

夕闇に包まれた軽井沢を発ち、残業日よりは早いくらいの時間には帰宅。旅の余韻に浸りながら、充電完了でベッドへ。。。なんて幸せなワンデイトリップ!
ぜひ皆さんも、ご自身をいたわってあげてくださいね。

「おひとり日帰り湯治プラン」
期間:2019年1月15日~3月20日
料金:11,500円(税込)
含まれるもの:温泉入浴料(当日再入場可能、タオルレンタル代を含む)、ボディケア60分、6店舗から選べるランチセット
予約方法:前日15時までに専用ページから予約(詳細はhttp://www.hoshino-area.jp/archives/6942を参照)
当日の受付場所:星野温泉 トンボの湯

「ケラ池スケートリンク」概要
期間:2018年10月19日~2019年3月10日
時間:10:00~16:00
料金:大人(中学生以上)1,800円/小学生以下1,300円 *滑走料および貸靴料を含む
電話:0267-45-7777(ピッキオ)
場所:軽井沢星野エリア
その他:
・天候により期間や時間の変動、臨時休業の場合あり
・滑走時は手袋およびニット帽を着用のこと
・手袋の販売(300円)および、ニット帽のレンタル(無料)あり

(取材・文/多田みのり)

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