第99回「福がくるくるフルーティア」に乗って特別な旅 「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」 (福島県・磐梯町)

磐梯山のふもとに位置する「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」ではJR東日本会津若松エリアプロジェクトと「福島の福」をテーマにした特別列車を運行。走るカフェがテーマの「フルーティアふくしま」で磐越西線・郡山町駅から磐梯町駅へ向かいます。

列車名のフルーティアは、日本有数の果物王国である福島のFRUITS(フルーツ)とTEA(ティー)を組み合わせたもの。1号車は大きなカウンターがあり、ドライフルーツを使ったお茶が楽しめるドリンクコーナーを設置。フルーツティーを自由に楽しめます。2号車はテーブルを配した座席。ここで福島の縁起物をイメージしたスイーツセットを味わいます。

フルーティアふくしま車内(施設提供)

まず運ばれてくるのは5種類のミニャルディーズ(一口菓子)で、かざぐるまの羽をイメージしています。くるくる回るかざぐるま、福がくるくるというわけです。生チョコやクグロフ、マカロンなど、趣も味わいも異なる洋菓子を味わいます。次に運ばれてくるのは赤べこの背中に乗った季節のフルーツのタルト。今回は苺たっぷり。会津の田園風景や磐梯山を眺めながら甘~いひと時です。

車窓からは磐梯山がくっきり 

車内にはフォトスポットが用意されたり、JR&磐梯山温泉ホテルのスタッフによる「いっぷくトーク」など飽きさせない仕掛けがたっぷりです。1時間半があっという間、磐梯町駅に到着です。駅員さんに出迎えられ、特別な列車旅に大満足!じつは「フルーティアふくしま」号はこの12月で運行終了が決定していて、残すところ922日、1013日、1027日、1124日の運行。ラストイヤーを楽しみましょう。

フォトスポットでにっこり

磐梯町駅到着

標高700m、四季折々の豊かな自然と会津の食・文化を体験できる「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」。爽やかな高原リゾートステイの始まりです。

(施設提供)

福島の夏の味覚といえば、桃。取材日は「はらくっち桃フェス」の開催中ということで、桃をたっぷり味わいました。はらくっちとは、おなかいっぱいの意味。桃の果肉を丸ごと1個分使った「たっぷりもも氷」や桃を使ったオリジナルドリンク「ももモクテル」、桃と山塩を用いたジェラートと、とにかく桃尽くし。本日、私がいただいたのは須賀川市にある渡辺果樹園の夏かんろという品種。安全な土づくりで健康な桃を愛情こめて育てていて、爽やかで上品な桃の甘さにうっとり!

 

星野リゾート 磐梯山温泉ホテルでは季節ごとに「赤べこ」をテーマしたイベントを開催しているので、館内は赤べこまみれ。赤べこの絵付けを楽しむ会津てわっさ(通年)のほか、夏らしい赤べこビアガーデン、赤べこ射的などの屋台といった具合。さらには赤べこが描かれた提灯のもと、民謡「会津磐梯山」の生演奏でみんなで盆踊り! まさに赤べこ祭りです。

会津てわっさ 右は関屋画伯の作品

左は赤べこビアガーデン、右はみんなで盆踊り

ほかにもアクティビティが豊富で、利き酒師がレクチャーする日本酒講座(これ、とっても詳しくて日本酒ファンはぜひ)や、薬草を薬研で砕いて薬草茶づくりを体験する薬研こしぇる茶、夜は磐梯星あるきも。

 

磐梯星あるきはロビーに集合し、隣接するゴルフ場を歩き、星空をたっぷり眺めます。参加した日は曇りがちでしたが、芝生に寝転んで夏の大三角などが確認できました。真っ暗な中を歩くことも夜空を見上げることも久しぶり。こういう時間って大切なのだなと、改めて感じました。

(施設提供)

 

もちろん、炭酸水素塩泉のさっぱりした良質の温泉、こづゆやわっぱ飯などの出来立ての郷土料理や手打ちそばなどを味わうビュッフェレストランと、お楽しみもまだまだ。大人から子供まで、家族連れからひとり旅まで、だれもが満足できること間違いなし。冬のスキーシーズンだけではもったいない! 今度はゆっくり連泊してグリーンシーズンを楽しみたいと思いました。

左は手打ち蕎麦、実演中 右は郷土料理のこづゆ

(施設提供)

星野リゾート 磐梯山温泉ホテル

 

取材・文/関屋淳子

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