海鮮!夜景!温泉!函館の魅力がギュッギュッと詰まった「OMO5函館(おも)by 星野リゾート」へ(北海道・函館市)

観光する時、見どころがそれぞれが離れていると廻りづらいですよね。普段から運転に慣れている方ならレンタカーすればよいですが、ペーパードライバーだったり、吞兵衛さんだとそれもしづらいところ。そんな悩みを解決してくれる「街ナカ」ホテルが今年7月6日に函館にオープンしました。それが「OMO5函館(おも)by 星野リゾート」です。コンセプトは「百二十%ハコダテ」。いったいどんなホテルなのか、その魅力を探ってみましょう!

魅力その1 無料周遊バス「函館ぐるぐるフリーバス」

江戸時代末期に開港し、日本で最初の国際貿易港として発展した函館。函館戦争の舞台となった「五稜郭」や、世界屈指の夜景を望む「函館山」、外国人居留地の面影が今も残る坂の上のエリア「元町」、倉庫群をリノベーションしたおしゃれスポット「ベイエリア」と、観光スポットは豊富なのですが、それぞれが微妙に離れています。

▲ホテル出発便は予約制。函館駅正面左奥にある濃紺の外観が特徴のOMO5函館 

「函館ぐるぐるフリーバス」は宿泊客限定の無料周遊バスで、OMO5函館を起点に、約1時間ごとに、はこだて自由市場、ベイエリア、元町エリア、函館山ロープウェイ、そして五稜郭を周遊しており、各スポットへ直接アクセスできるのです。ホテルは函館駅近くですので、函館の市電や路線バスと組み合わせればスムーズに函館観光ができてとっても便利!

▲五稜郭を一望する五稜郭タワーへ

そして楽しみなのが、地元の函館西高校の放送局と連携した、バス車内で流れるアナウンス。星野リゾートではこれまでも地元と連携したプロジェクトを数々実行してきましたが、高校生と連携するのはとても珍しいこと。地元の高校生の目線で集めたどんな情報が流れるのか、10月から必聴です。

魅力その2 海鮮ファイブスターズを味わえる朝食ビュッフェ

海鮮ファイブスターズが並ぶカウンター

営業時間の朝6時半前から並ぶゲストもいるほど人気なのが、海鮮やお寿司、潮(しお)ラーメンなどが並ぶ朝食ビュッフェです。五稜郭をイメージした星形のカウンターのライブキッチンでは、海鮮ファイブスターズと称したメイン5品を目の前で仕上げて提供してくれます。その5品とは、酢飯に好みの具材を乗せて自分で自由に作れる「海鮮丼」、海鮮と野菜を焼き上げた「炙り焼き」、何貫でも食べられそうな「お寿司」、カニ、ホタテ、昆布、鶏だしを使った風味豊かな「潮ラーメン」、そしてイカの街・函館らしい阿部商店の元祖「いかめし」。

他にも点心、和惣菜、パンやチーズなどが揃い、何から食べればいいのか迷ってしまうほどです。

▲朝食ビュッフェイメージ

漁網をイメージした照明、魚介類を梱包する発泡スチロールのような料理台、イカ墨で染めたアートボード、マリン調の白いレンガやソファなど、遊び心たっぷりの爽やかなOMOダイニングで、朝からお腹いっぱい、幸せいっぱいになること間違いなしです。

▲朝からテンションを上げてくれる空間

魅力その3 ゲスト専用の憩いの場所「OMOベース」

 OMOシリーズに泊まったことがある方はご存じかと思いますが、パブリックスペースのOMOベースはとっても使いやすい空間ですよね。カフェでひと息ついたり、旅行スケジュールを立てたり、ただただボーっとしたり。OMO5函館のOMOベースはレンガの柱、イカ釣り漁船の灯りをイメージした照明、イカ柄のランプなどレトロな雰囲気が漂い、掘りごたつのようなソファ、ハンモックチェアなどさまざまなイスが用意され、快適な空間に整えられています。

そして夜も更けると、その雰囲気はまた一変。ライトアップされた空間には、ファイアープレイスに火が灯り、ご近所のジャズ喫茶のマスターがセレクトしたジャズのレコードが流れ、ぐっと大人の空間に。

せっかくなので、昔ながらの木樽製法を引き継ぐ、地元の「小田島水産食品」の塩辛3種と、函館のビール醸造所「ozigi brewing 函館麦酒醸造所」のクラフトビールのペアリングで晩酌といきましょう。お酒を飲まない方も、ジェラートや〆パフェなどのスイーツも用意されているので、夕食後にも別腹スイーツをどうぞ。

▲塩辛3種とクラフトビールの「ご近所さんの晩酌セット」(1,500円

▲チーズケーキパフェ(1,200円)と大人のメロンクリームソーダ(700円)

魅力その4 OMOブランドで初! 源泉かけ流しの温泉「琥珀色の湯」

 露天風呂の壺湯

実は函館は市内に10ヵ所近くも日帰り湯が点在する温泉地なのですが、その恵みをOMO5函館でも体験できます。宿泊者専用の大浴場は自家源泉を利用した源泉かけ流しの温泉。鉄分を含む茶褐色のナトリウム塩化物強塩泉のpH6.8の温泉は身体を芯まで温めてくれる上、湯冷めしにくいのが特徴です。

 

函館山からの夜景を見た後、冷え切った体を保温効果の高い湯でゆっくりあたため、湯上がりはOMOベースでのんびりと過ごすのがおすすめです。

 魅力その5 海産物が勢ぞろい! 朝の市場を楽しめる散策ツアー

OMOブランド好きが楽しみにしているのが、街をより深く知ることができるご近所アクティビティです。函館では「なまら満足!朝の自由市場 専門店めぐり」を毎日開催中です(要予約)。

函館ではJR函館駅すぐの観光客に人気の函館朝市が有名ですが、OMO5函館の近くにある「はこだて自由市場」は、別名「市民の台所」や「プロ御用達」として地元の方々も日々の買い物に来られるほど地元密着の市場です。

鮮魚や乾物などが並ぶ。鮮度たっぷりの魚介類は時価

でも、地元密着だとちょっと行きにくいかも、、、と躊躇してしまう方はこのアクティビティがぴったりです。鮮魚店や青果店など30軒以上が並ぶ自由市場は、筋子・タラコ専門店、イカ専門店、カニ専門店など、店によって得意とする魚種の専門店が多いことも特徴。そこをOMOレンジャーの案内で、その日のイチ押しの魚を店主に教えていただいたり、試食をさせていただいたりと、市場の皆さまのやさしい人柄にふれながらローカル色あふれる市場で安心してお買い物できるのです。

▲愛嬌たっぷりの前鮮魚店のご主人

また、普通は購入したものをそれぞれ送料をかけて各店舗ごとに宅配便で送りますが、自由市場では最後に購入した店舗でまとめて送れるのもうれしいポイント。これなら送料を気にせず、新鮮な魚介類を思いっきりたくさん買えますね!

そして、OMO5函館のOMOベースにある「ご近所マップ」も忘れてはいけません。OMOスタッフがホテル開業前から足で情報を集めたご近所マップは、スタッフや地元民行きつけのお店や路地裏の名店が約70軒も掲載されています。いずれもホテルから片道約10分圏内のお店なので足を運びやすく、寿司、カフェ、居酒屋、ラーメンなどバラエティも豊か。ハシゴしながら昼に夜にと函館の味をお楽しみくださいね。

ご近所マップをチェックしてから街へ飛び出そう!
毎日16~19時にはOMOレンジャーが夕食のお店を案内してくれますよ

この日の夕食は屋台村「大門横丁」の「居酒屋 北の台所 ヤマタイチ」にて

魅力その6 12タイプも揃う、旅の目的や人数によって選べるゲストルーム

▲ソファベッドがあるデラックスルーム

2名定員のスーペリアツインや3名定員のスーペリアキング、リビング機能もあるフォースルームなど客室は12タイプ全245室。4名定員のデラックスルームは、函館山ロープウェイのウォールアートや夜景が描かれたヘッドボード、レンガ調のカーペット、海色のソファなど、客室でも函館らしさを感じられる空間となっています。夜景にもカーペットにもイカが隠れている遊び心いっぱいの客室なので、ぜひイカのイラストを探してみてくださいね。

ご家族やグループ旅行にはキッチンやドラム式洗濯乾燥機付きの「OMOハウス」もおすすめです。 

 

星野リゾートのOMOブランドの後ろにはサービスの幅を示す数字が付いており、1357に分かれています。7はフルサービスホテルの意味を有する一方、5の函館はブティックホテルの意味。

ですが、OMO5函館は「これもある」「こんな過ごし方も出来る」と思うほどさまざまな趣向が用意されており、これほど充実しているとは!と泊まってみて初めて実感。函館初訪問な方にとってもリピーターにとっても、函館滞在をステキに過ごせるホテルでした。

今回、食べそびれてしまった函館名物がたくさんあって、後ろ髪をひかれるばかり。さて、次回はいつ誰と一緒に泊まりに行きましょうか。

OMO5函館(おも) by 星野リゾート
北海道函館市若松町24番1
電話050-3134-8095OMO予約センター)
1泊31,000円~(1室あたり、税込、朝食あり、入湯税別)

取材・文:塩見有紀子

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