第110回 東京に泊まりたくなる!「OMO」初づくしの「OMO5東京五反田(おも) by 星野リゾート」へ (東京都・五反田)

東京で日々暮らす者でも、馴染みのない土地というものがあります。東京は広く、複雑。ひとくくりにできない様々な顔があります。私にとっては山手線の南側、品川~五反田という場所があまり行かない・知らないエリアです。なかでも五反田は年に数回、「ゆうぽうと」というホールへバレエを鑑賞しに出向くくらいだったのです。

その「ゆうぽうと」は2015年に閉館し、2024年の今春、地下3階・地上20階建ての「五反田JPビルディング」として生まれ変わりました。オフィスや多目的ホール、フードホールなどが入るビルの14階~20階を占めるのが、「OMO5東京五反田(おも) by  星野リゾート」。コンセプトは「夜景とご馳走のパラダイス」です。

初もの1 高層階からの都会ビュー

1階にある怪しげなネオンサインを見つけたら、ホテル専用エレベーターで14階へ。地上60mにあるOMOベースは、天井高6mというダイナミックな空間。外に目を向けると、水景のある空中庭園があり、開放感たっぷり。浅瀬の池と小さな島が点在し、視界の先には東京タワーやランドマークタワーもある都会のビル群。清々しい朝、サンセットのトワイライト、そして夜景……。ここが日常を切り離す空間であることを感じます。

OMOベースにはOMOカフェ&バルがあり、宿泊者以外でも利用できるとのこと。打ち合わせや待ち合わせなどにも重宝しそうです。

OMOベースと空中庭園

客室は10タイプ、全188室で、レトロな色調のソファやクッションが配され、飲食店の看板を模した照明が「オトナな街」を感じさせます。もちろん窓の外は都会ビュー、夜景にどっぷり浸りましょう。

客室の昼と夜

目の前の夜景

 

初もの2 24時間利用できるジム

本格的なトレーニングジムが備わるのもこの施設ならでは。シューズとウェアを持参して、夜景の中でランニングマシーンはいかがでしょうか。ヨガマットも用意されているので、早朝の瞑想もいいかも。心地いい汗をかいたら、ウェアはスマートランドリーで洗濯。ビジネスの東京出張にも利便性が高いのも魅力です。

トレーニングジム

そして朝食は、創意工夫が凝らされたおにぎり。五つ星お米マイスターの監修のもと、オリジナルブレンド米を使った10種類を用意。梅干しや焼き鮭などの定番から海鮮や牛肉しぐれ、高菜卵黄など彩豊かで、2種類を選ぶのですが迷ってしまいます。五反田の味噌専門店の味噌を使った味噌汁もほっとする味です。カウンターにはサラダやヨーグルト、ドリンクが並びます。

注文時に迷う人続出!美味しくてあっという間にパクリ

 

初もの3 天空のドッグラン

星野リゾートの施設には、愛犬と泊まれるドッグフレンドリールームがあるところが多く、愛犬家に人気ですが、この施設にはなんと、屋内・屋外2つのドッグランを有する「OMOドッグガーデン」があります。ドッグフレンドリールームのある14階から直接アクセスできる特別な空間で、まさに天空のドッグラン! 記念撮影用のスポットやシャワールームもありなかなかの充実ぶりで、ワンちゃんたちも喜びそう。

広々とした屋外のドッグランと写真スポットもある屋内

五反田を楽しむ充実のアクティビティ

OMO」といえば、街をこよなく愛するOMOレンジャーがガイドする様々なアクティビティがあり、ぜひぜひ、参加していただきたいのです。ゲストが選んだテーマに合わせておすすめのお店を紹介する「五反田ご馳走レセプション」(毎日16時~18時、無料)がOMOベースで開催。甘口から辛口、がっつり系から軽めなど、その日の気分で食のテーマを選ぶと、魅力的なお店を教えてくれます。五反田がぐっと身近になりますよ。

五反田ご馳走レセプション

そして今回参加したツアーは「五反田ヒルズツアー」。小料理屋や居酒屋、バー、スナックなど約40店が入るリバーライトビル(通称・五反田ヒルズ)ではしご酒です。OMOレンジャーのガイドで2店を巡り、オリジナルセットメニューを味わいます。

五反田ヒルズツアー、出発!

ビルはなかなかディープな場所にあり、五反田初心者には入りづらい感じがありますが、食いしん坊的には興味津々。ほとんどの店が5坪ほど、店主と客の距離が近いのです。

左:表参道ヒルズに似た煌びやかさがヒルズの名の由来。右:美亭のご主人、NOXさん 

1軒目は「美亭(よしてい)」さんへ。ふらっと立ち寄れる、でも本当は教えたくない店という佇まいです。出汁のよくきいた茶碗蒸しや串焼き、鯛茶漬けなど、どれも一流の味なのに、お値段はびっくりするほど廉価。家の近くにあったら、毎日でも通いたい!と思わせるフレンドリーなお店です。

安くてボリューム満点!

さて2軒目は「BISTRO&BAR FUJII」へ。笑顔の素敵な二人の女性が出迎えてくれます。美亭さんでほぼ満腹になってしまい、お酒だけをいただくことになったのですが、店内のメニューがとっても気になる! そう、ビストロですから美味しそうなので、次回はぜひ。

 みんなで乾杯!

五反田、いいところだ。なぜ今まで出会わなかった! ここの住人になりたい! 朝まで飲むぞーという心の叫びをあとにし、五反田ヒルズツアーは終了。延長も考えたのですが、じつはホテルでのバータイムも楽しむことに。

 ほら、後ろ髪ひかれる感じ

オールディカフェである「OMOカフェ&バル」では夜限定メニューで、五反田の鶏肉専門店「信濃屋」の唐揚げなどをアレンジしたおつまみプレートを提供。オリジナルドリンクもあり、まったりとした時間が過ごせます。

 おつまみプレートとドリンク、相性抜群

 

空中庭園もナイトタイム仕様で満チル夜のひととき。なんだか都会とは思えぬ雰囲気でとてもリラックスできます。

こうして五反田の夜は更けていきました。なんか、気分転換にいいかも。帰りのことを心配せずに都内に泊まるのもありかも。翌朝、ちょっと仕事をしてもいいかも。五反田をもっと知ってもいいかも。いろんなかもが頭をよぎり、色々使えるホテルだな!と合点し帰路につきました。

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OMO5東京五反田(おも) by 星野リゾート

東京都品川区西五反田8-4-13

1泊2万8000円~(1室あたり、税込み、食事なし)

 

 取材・文/関屋淳子 写真/yOU(河崎夕子)

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