ビーチリゾートのイメージが強い沖縄ですが、那覇は海もいいけれど街歩きも楽しいエリア。活気あふれる国際通り、市民の台所・那覇市第一牧志公設市場、琉球王朝時代の歴史が刻まれる首里城界隈など、たっぷり歩いてみたいものです。
那覇空港からゆいレール県庁前駅で降り、徒歩約6分にある「OMO5沖縄那覇(おも) by 星野リゾート」。絶好の立地に立つ「街ナカ」ホテルでは、那覇のディープな側面を見ることができるアクティビティが多数用意され、ちむどんどん(胸がどきどきわくわくする)間違いなしです!
リニューアルした市場でゆんたく
2023年3月19日にリニューアルオープンした「那覇市第一牧志公設市場」。1階には生鮮食品店や土産物店が並び、2階は飲食店、3階には調理体験室などがあります。中央には1階と2階を繋ぐエスカレーターがあり、ゆったりした雰囲気。以前と同様に、購入した鮮魚や精肉などを2階の飲食店で調理してもらう「持ち上げ」もあり、沖縄の食材に出合う格好の場となっています。
南国らしいカラフルな魚も
「OMO」では街を知り尽くしたOMOレンジャーと街歩きのガイドツアーがあります。OMO5沖縄那覇のアクティビティのひとつはこの市場を巡る9時30分から1時間の「那覇ゆんたく市場さんぽ」。ゆんたくとはおしゃべりのこと。市場の店主とのおしゃべりを楽しむツアーです。出発前には、館内でお店の予習をしながら、さんぴん茶とお茶請けをいただきます。
そしていざ出発。市場は戦後の闇市が起源とされ、沖縄の人情が詰まったところ。OMOレンジャーの案内のもと、様々な店に立ち寄ります。島ラッキョウ発祥の漬物店やキュートな看板娘のいる精肉店、市場の歴史に詳しい昆布店、出来立ての蒲鉾が並ぶ蒲鉾店など。試食をしながら、お店の方とゆんたくゆんたく。
「平田漬物店」もカラフルなお漬物が並ぶ
昆布ロードの話に興味津々、「山城こんぶ屋」
おでんの具材に大量買いした「かねこ蒲鉾店」
市場の7割が女性店主だそう。沖縄ならではの食材の美味しい食べ方を聞いて、気に入ったものは購入。おまけもしてくれるかも! 素敵なお土産が増えますよ。ツアーの最後はそのまま離脱・食事もOKです。
さらに市場の周辺は、ちょっと不思議な商店街や入りづらい昼飲みのお店などもあり、もっとディープな世界。私が取材をしたときは1時間のアクティビティ「裏国際通りさんぽ」があり、レトロな雰囲気や地元の素の生活が覗けるところをぶらぶら。定番ではない那覇を知ることができました。OMOレンジャーのガイドツアーは今後リニューアル予定とか。どんな面白い街歩きができるか、楽しみですね!
アクティビティに参加できないという方は、ぜひ館内のOMOベースにある「ご近所マップ」で情報をゲットしましょう。
私は器巡りがしたいと思い、セレクトショップや窯元が並ぶ壺屋やちむん通りを目指してみました。お店をチェックしたり、石垣の路地を歩いたり、登り窯が残る陶工や、ガジュマルの大木に守られる共同井戸を見つけたりと、まったりした時間を過ごしました。一目ぼれした壺屋焼の器も入手し、ご機嫌で、ホテルに戻りました。
やちむん通りの路地!
琉球ガラスの灯りの下で島の酒を堪能
館内OMOベースで2023年12月から始まった「琉球ガラス夜灯りナイト」。夕食を楽しんだ後でも続く嬉しいお楽しみです。19時~24時(L.O.23時30分)に100個の琉球ガラスのグラスをホルダーにして灯りが点る空間を造りだし、そこで沖縄のお酒が味わえます。泡盛の3種セット、クラフトジン・ラム・黒糖リキュールなどの3種セットが用意され、いずれもおつまみが付きます。お酒のセレクトはお酒に精通したご近所さんで、ソーダ割りなどビギナーも親しみやすい泡盛や、クラフトジンやラムなどの未知なる味を開拓できます。館内で夜遅くまで寛いでしまいました。
ホテルの客室は「やぐらルーム」「クイーンルーム」「ツインルーム」の3タイプ。OMOをご存じの方にはお馴染みのやぐらルームでは、寝台下で友達同士で時間を忘れて、わいわいと。カップルには落ち着いたツインルームもいいですね。
左:やぐらルーム、右:ツインルーム
宿泊者だけでなく外来の方も利用できるOMOカフェ&バルでは朝食やスイーツ、ドリンクでひと息。どのような使い方もできるのが嬉しい限りです。
表通りは大勢の人が行き交い、活気あふれる那覇ですが、ちょっと路地に入ると地元の方の生活感が漂う場所も多く、不思議な空間に迷い込んでしまったような気分になります。誰かに話したくなる、知られざる那覇の魅力をOMOレンジャーと一緒に訪ねてみませんか。
館内で出会ったかわい子ちゃん!
沖縄県那覇市松山1-3-16
電話050-3134-8095(OMO予約センター)
1室1泊1万6000円~(税込み・食事別)
取材・文/関屋淳子