福島の名峰・磐梯山を望む、標高およそ700mの地に佇む「星野リゾート磐梯山温泉ホテル」。
春から秋にかけては山歩きやゴルフ、冬はスキーとアクティブに遊ぶもよし。会津若松や裏磐梯、猪苗代湖など数ある
観光スポットをめぐる拠点にするもよし。もちろん、ホテル内での〜んびり過ごすもよし。さまざまな旅の形を実現
できる高原リゾートで、ホテルステイを満喫しましょう。
1人旅からグループ・ファミリーまで
さまざまな旅にフィットする客室
磐梯山温泉ホテルの客室は、実にフレキシブル。「会津モダン」をコンセプトに、多彩なタイプの客室があります。
大人数の旅におあつらえ向きなのがメゾネットタイプの客室で、1階がリビング、2階がベッドルームになってい
ます。このベッドルームもタイプがいくつかあります。小さなお子さま連れなら「ゴロゴロルーム」がおすすめ。
小上がりにマットレスを並べたスタイルで、その幅およそ225cm。小さなお子さまを真ん中に、“ゴロゴロ”タイム
を楽しめます。2段ベッドを2台並べた「2段ベッドルーム」なら、たちまち“合宿”気分。大人は子どもの頃を思い
出してちょっと懐かしい気持ちになれそうです。
↑左がゴロゴロルームのベッドルーム、右が2段ベッドルーム
磐梯山温泉ホテルで最も広いお部屋が、「会津モダンスイート」。広さ104㎡のメゾネットタイプの客室で、
リビングルームはテーブルスペースと低めのソファーを配した小上がりに分かれています。2階のベッドルームは
ベッドが4台配され、さらにカウチベッドがあるので、最大5名で利用できます。“会津”と客室名に銘打つだけあ
って、さまざまなこだわりがあります。電気スタンドやクッションカバーには、会津に伝わる綿織物「会津木綿」
を使用。小上がりに置かれた“のだてちゃぶだい”は、会津の伝統工芸「会津塗り」で仕上げられています。お酒
好きにたまらないのが、バーカウンター。ホテルの唎酒師が厳選した日本酒を3本、セラーに用意。酒器も数種
類から選べます。さらに冷蔵庫では、天然炭酸が湧くことで知られる奥会津・金山町の天然サイダーと、福島名
産桃のジュースが冷えています。(*「会津モダンスイート」に用意される飲み物は、状況により変更になる場合があります)
↑「会津モダンスイート」のリビングとベッドルーム
↑(左・中央)「会津モダンスイート」ではセラーに日本酒(4合瓶)が。酒器も好みのものを選べます。天然炭酸水とジュースも
この客室の特典(右)会津本郷焼のティーカップは会津美里町にある工房のもの
このほかに、ベッドを2台、または3台並べた「モダンツインルーム」「モダントリプルルーム」やペットと
宿泊できる客室もあります。すべての客室共通で、ティーカップは会津本郷焼のものを用意。ぽってりとした
フォルムとやさしい色合いが、お部屋でのティータイムを彩ってくれます。
リゾートステイの醍醐味!
充実のパブリックスペースとご当地グルメ
磐梯山温泉ホテルは、館内のパブリックスペースも充実しています。
大浴場「朱嶺の湯」
お部屋で旅装を解いたら、まずは温泉へ。大浴場「朱嶺の湯」は、会津の漆器をイメージした赤と黒の壁面が
目を引くモダンな空間。磐梯山麓で湧く温泉が、木造りの湯船にたっぷり注がれています。泉質は炭酸水素塩泉
で、保湿・保温効果が高いそう。朝・晩涼しい高原でも体の芯まで温めてくれます。やわらかな肌触りの湯に浸
かると、んんん、ぷかぷか何か浮いている! 引き寄せてみると、なんと「赤べこ」をかたどったウッドオーナ
メントでした。これなら小さなお子さまもお風呂タイムをより一層楽しめそうです。
ビュッフェレストラン「kisse・kisse」
夕食・朝食は、広々とした空間のビュッフェレストラン「kisse・kisse」にて。
“温かい料理は温かく”をモットーに、ディナータイムはライブキッチンからそばどころ・会津ならではの手打ちそばや
ローストビーフなどが供され、和・洋・中華、バラエティあふれる料理を味わえます。
ラーメン店がひしめく喜多方では、朝、ラーメンを食べる“朝ラー”文化で知られています。これにちなみ、朝食のビュ
ッフェには喜多方ラーメンをラインアップ。会津の郷土料理「こづゆ」や「まんじゅう天」(まんじゅうの天ぷら)も
ライブキッチンに用意され、さらに野菜をたっぷり使用した和洋の料理も並びます。
(*夕食・朝食のメニューは状況により変更になる場合があります。)
↑(左)ディナータイムの人気メニュー・ローストビーフや揚げたてのフライ、新鮮野菜のサラダなど、食欲をそそります (中央)ライブキッチン
コーナーで出来立て料理をどうぞ (写真右)喜多方ラーメンやこづゆ、まんじゅう天など、会津の料理を中心にした朝食。もちろん洋食も種類豊富ですよ!
「Books & Cafe」
ホテルロビーにある「Books & Cafe」では、自由にお茶やコーヒーを楽しめます。会津にまつわる本のほか、
絵本や新聞が用意されているので、好みのドリンクを味わいながらのんびりくつろげます。
ここで試したいのが、「薬研こしぇる茶」(「こしぇる」は「作る」を意味する会津弁)。会津若松市内に
ある会津の歴代藩主に愛された庭園「御薬園」で薬草が育てられていたことにちなみ、薬研を使用しての薬湯
づくりを自由に楽しめます。会津人参や柿の葉など地元産の薬草が7〜8種類が用意されているので、好みの
お茶を作ってみましょう。
↑ブレンドしたい薬草を2〜3種類選びます。今回は赤シソ、会津人参、柿の葉をセレクト
↑薬研で細かく砕くと薬草の香りが漂います。砂時計で時間をはかり、十分蒸らしてからいただきます。写真右のカップは
2つとも会津人参と柿の葉、赤シソをブレンドしたものですが、薬草の量で色味が全く異なります
「会津SAKE Bar」
ラウンジにある「会津SAKE Bar」も、ぜひ立ち寄って。酒どころとして知られる会津の酒蔵から厳選した日本酒、
約30種類がずらりと並びます。利き酒セット(1000円)で好みの味をみつけたら、お土産に購入することも可能。
旅の余韻にひたりながら、家でも会津の日本酒を嗜んでみては
・会津SAKE Bar/時間16:00〜22:00(LO21:30)、冬期は9:00〜23:00(LO22:30)
↑30種類の日本酒は時季によりセレクトが変わります。この日は辛口のセレクトで、國権酒造「俺の出番」・
曙酒造「一生青春」・会津酒造「あらばしり」を飲み比べ。棚に並ぶ日本酒(4合瓶)はお土産用に購入可能
後編ではホテルで楽しめるアクティビティをご紹介します!
星野リゾート 磐梯山温泉ホテル
福島県耶麻郡磐梯町大字更科字清水平6838-68
星野リゾート予約センター(9:00〜20:00):TEL0570-073-022
料金:1泊2食付き、2名1室利用時 1名15,000円(税・サービス料別)
(取材・文 川崎 久子)