長期滞在という贅沢を楽しむ宿 B.B.C長湯
もし1週間のお休みが取れたら、ぜひ訪ねてほしいのが、大分県の長湯温泉です。
長湯温泉は日本屈指の炭酸泉として知られ、世界的な注目を集める温泉で、
温泉通ならば一度は入浴してみたいと思う素晴らしい出で湯です。
大正6年創業の老舗『大丸旅館』が経営する『B・B・C長湯』は、
外湯形式、B&B(1泊朝食付き)の長期滞在型宿泊施設です。
B・B・Cとは、BED(ベッド)、BREAKFAST(朝食)、CULTURE(文化)のことで、
閑静な林の中に図書館と宿泊棟があります。
図書館には旅行作家で登山家の野口冬人さんが蒐集した13000冊の山岳図書を収蔵し、
併設する講座室では音楽会などのイベントが行われ、まさに文化の発信地の役割を担っています。
宿泊棟は全6タイプあり、全ての部屋に冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器、トースター、
食器類などを備えるミニキッチンが付いています。
昼食、夕食は自炊も可能ですし、
もちろん長湯温泉の飲食店で名物のエノハ(山女)料理を楽しみ、地元の方と仲良くなることもできます。
さらに全室に書斎とテラスがあり、この書斎がなかなかに落ち着くスペースになっています。
1〜2名用のダブルタイプから、4名まで宿泊可能な2階建てまであり、
ひとりで俗世間を忘れてのんびりすることも、家族や友人とで利用することもできます。
もちろん、長期滞在型ですから、宿泊料金は長期になればなるほどお得になります。
温泉は外湯形式で、部屋にはありませんが、
本館の大丸旅館の名湯「テイの湯」は無料で入浴できますし、
さらに外湯のラムネ温泉館は1回100円(通常は500円)で利用できます。
このラムネ温泉、32度の露天風呂は、入浴すると銀色の気泡が体中につきます。
低温ながら、炭酸ガスの効果で血管が広がり次第に体がぽかぽかと。
保温作用があり高血圧や動脈硬化に効能があります。
また、美肌作用やダイエット効果も期待できるという女性には嬉しい温泉なのです。
一度入ると、本当にくせになります!
朝食には、温泉で炊いた温泉粥が供されます。
体の中から浄化されるような、体に優しい温泉粥です。
朝のすがすがしい冷気や川のせせらぎ、木立を吹きぬける風や満天の星空。
与謝野鉄幹・晶子や野口雨情、田山花袋ら多くの文人墨客に愛されたこの素晴らしい温泉で
英気を養いたいものです。
長湯温泉 B.B.C長湯