ひとり旅にアート心も入れて by 塩見有紀子

夏だからこそ温泉! 4月オープンの日帰り温泉で至福の湯浴みを

本格的に夏を迎え、汗をかく季節になりました。でも、自宅やオフィスのエアコンで体が冷え切ってしまったり、暑いからと冷たいものを食べ過ぎたりと、夏の冷え性に困っている人も実は多いのではないでしょうか? そこでオススメなのが、夏の温泉。私も夏の始まりのある日に、神奈川県横浜市の東急東横線沿線の綱島に月にオープンした日帰り温泉「綱島源泉 湯けむりの庄」で温泉入浴・岩盤浴をして、爽やかな夏の一日を過ごしてきました!

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夜の雰囲気もいい、露天風呂スペース

まるで温泉旅館のような高級感ある施設

20160714_yunosho_02.JPG月にオープンした日帰り温泉「綱島源泉 湯けむりの庄」がある綱島は、実は大正時代に温泉が出たことから温泉街として発展し、かつては東京の奥座敷とも言われたこともある地なのです。そして、この地にある「綱島源泉
湯けむりの庄」はマンションやビルの狭間の幹線道路沿いにありながら、まるで高級旅館のような佇まいを持ちます。

 

1階ラウンジに一歩足を踏み入れた途端にびっくりです。階まで吹き抜けになっており、ゆったりとしたソファが置かれ、白木がふんだんに使われた清潔感あふれる広々とした空間が広がっています。創業1624年の京都の老舗「唐長」の唐紙や日本古来の伝統工法を再現した土壁のアートワーク、オリジナルの組木細工など、世界中の五つ星ホテルをデザインしたデザイナーが空間デザインを手がけており、インテリアやアートもここの魅力のひとつなのです。日帰り温泉施設の概念をくつがえされました。

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吹き抜けのラウンジ、入口玄関、モダンな創作組子、岩盤浴の入口近辺など
そこかしこにデザイン力の高さを感じられる


真っ黒な湯は美肌効果あり


温泉は階にあります。女性用の浴場には、内湯の温泉、アトラクションバス、源泉電気風呂、水風呂、サウナのほか、露天風呂スペースには、壺湯、炭酸風呂、立ち湯(女性のみ)、源泉かけ流し風呂、岩風呂、うたた寝湯など、11種類もの湯船があります。

例えば、アトラクションバスは、座るタイプのもの、寝るタイプのものがあり、席によってジェットバスの水流が異なるので、いろいろ試せるのが楽しいですよ。そして、微弱な電流が流れる電気風呂は、弱・中・強に分かれた場所があり、そこに座れば電流がピリピリと体に当たり、まるで低周波治療器のよう!?
電気風呂の長風呂は避けた方がよいですが、腰痛や筋肉痛に効きそうです。

 

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体にあたる水流が心地よいアトラクションバス

内風呂で体をあたためたら、いよいよ露天風呂へ。実はこちらの温泉は驚くほど黒い「黒湯」。手を湯面から10cmも沈めると、何も見えなくなるほど真っ黒な湯なのです。これはナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉で、美肌のほかに保温・保湿効果もあるので、夏の冷え性にはぴったりの温泉なのです。

さらに、こちらの施設の自慢の湯船のひとつが炭酸琥珀湯。「炭酸琥珀湯」とは、医療分野や浄水器でも活用されている"中空糸膜(ちゅうくうしまく)"という技術を使い高濃度の炭酸ガスを天然温泉に溶かしこんだ温泉のこと。お湯の中にかなり細かい状態で炭酸ガスが溶けこんでいるので、小さな小さな気泡が体の表面をころころと転がるほど。肌にしっとりまとわりつくような湯は、新陳代謝の促進や美肌、血液循環の改善などの効果があるとか。湯温も比較的低いので、ゆっくり浸かれます。

そして、悠々と入れる大きさのある壺湯や、肩の辺りから足先まで完全に寝ころべる水深約10センチの寝湯でも心地よい湯浴みができます。

この季節の露天風呂でちょっと心配なのは紫外線ですが、露天風呂スペースには屋根があるので安心。風鈴が時おり涼やかな音を奏でる中、爽やかな夏の風が吹き抜けます。

 

アロマの香りでリラックスできるロウリュ

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ロウリュイベントが行われる、1階にある岩盤浴の「風」の部屋

そして、楽しみのひとつが「ロウリュ」。ロウリュとは、サウナの本場であるフィンランドで親しまれている蒸気浴のこと。熱したサウナストーンにアロマ水をかけマイナスイオンを含んだ熱波(ロウリュ)を浴びて発汗をうながします。熱波によって血流がよくなるので、肩こりやストレス解消などによいそうです。
内風呂にあるフィンランド式サウナでロウリュ体験しましたが、スタッフが大きなうちわで熱波を浴びせてくれるので、熱い!熱い!
でも、なんだか気持ちいい!!! のです。毛穴という毛穴が開き、驚くほど汗が流れ出てくるので、老廃物をすべて出しきった気分。

露天風呂スペースにある塩サウナでもロウリュは行われます。熱いのでムリは禁物ですが、ロウリュ開催時間をチェックしてぜひ体験してみて下さいね。体が隅々までほぐれていきます。

関東最大級の6種類の岩盤浴

温泉で体をあたためたら、岩盤浴着に着替えて階にある岩盤浴(別料金)へ向かいます。岩盤浴も数が多く、ロウリュイベントを楽しめる「風」の部屋以外に、「潤」「岩」「塩」、クールダウンできる「氷」、休憩スペースの「和」の6種類もあるので、岩盤浴好きにはたまりません。「風」の部屋では、サイエンスプロデューサーの米村でんじろう先生監修の日本初のロウリュイベントの演出も楽しめます。スタッフが汗をかきながら大きなうちわで熱波を扇いでくれるので、体中にロウリュを浴びて蒸気浴を体感してみてくださいね。ロウリュの後に「氷」の岩盤浴に入れば、ほてった体を気持ち良くクールダウンできますよ。

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「潤」「和」「風」「岩」など、好みの岩盤浴を見つけられるはず

20160714_yunosho_07.jpg私のお気に入りは、ブラックゲルマニウム、アメジスト、トルマリンなどの鉱石を使った砂利式ベッドのある「岩」の岩盤浴です。岩盤浴マットを敷いて寝転べば、鉱石が体を包み込んでくれる感覚になります。ほどよい大きさの鉱石が体に当たるので、マッサージ効果も高くなる気もします。室温も41度前後とそれほど高くないので、じわじわ汗をかきながらゆっくりと過ごせました。

心地よい汗をかいた、私のお気に入りの「岩」の部屋

岩盤浴の休憩スペースには館内で購入した飲料を自由に出し入れできる冷蔵庫が設置されているので、水分補給しながら岩盤浴の"はしご"を試してみてくださいね。入る前はどろどろしていた汗が、岩盤浴後にはサラサラとした汗になるのが実感できるはずですよ。

 

大きな湯船で温泉に浸かれる幸せな時間

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広い休憩スペースでの〜んびりしたい

岩盤浴で汗をかいたら、また温泉でさっぱりするのもよし、体があたたまった後でアロマエステやリラクゼーションを受けるのもよし(有料)、館内着のまま利用できる併設の食事処でヘルシーメニューをいただくのもよし、女性専用スペースもある休憩スペースのTV付きリクライニングチェアでのんびりするのもよし。いろいろな過ごし方を楽しむことができます。

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温泉後のマッサージやエステはさらに効果あり
白米にもこだわった釜戸炊きの、ヘルシーメニューをいただける

綱島駅から徒歩かバスの利用になりますが、綱島駅は東急東横線で渋谷から約20分、横浜からはわずか10分とアクセスも便利な場所。広い駐車場もあり、入浴すれば時間まで無料になるのでマイカー派も安心です。

20160714_yunosho_10.jpg入館料はバスタオルとフェイスタオル、館内着のレンタル付きですし、洗い場にはPOLAまたはDHCのシャンプー・リンス・ボディシャンプー、脱衣所(女性)には化粧水や乳液、ドライヤーがあるのもポイント高しです。24時が最終の受付なので、仕事帰りに立ち寄れるのもいいですね。

館内着()と岩盤浴着()のレンタルセット
館内で持ち歩けるバッグ付きなのも便利

施設はすべて新しく、どれに入るか迷ってしまうほど温泉も岩盤浴も種類が多く、豆冨料理を中心とした食事処のヘルシーメニューもおいしく、しかも滞在時間の時間制限がないのもうれしいところ。私自身、時間を忘れて寛いでしまいました。黒湯はもともと保温効果がありますが、夏の温泉は湯冷めしないのもいい点かもしれませんね。

普段は自宅のお風呂でもいいですが、12週間に一度でも「綱島源泉 湯けむりの庄」を訪れて、大きな湯船の温泉にゆっくり浸かって、ジメジメとした暑い毎日で溜まった夏の疲れをさっぱりと癒してリフレッシュしましょう!

 <綱島源泉 湯けむりの庄>20160714_yunosho_11.jpg
http://yukemurinosato.com/tsunashima

取材・文:塩見有紀子

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