２０１２年１２月１０日(月）
いろいろな方の訃報が相次ぎ、ちょっと悲しい気分です。
今日は、小沢昭一さん。俳人としても素晴らしく、手元に「俳句武者修行」の本があります。永六輔さんや柳家小三治さんら錚々たるメンバーで「東京やなぎ句会」をされていました。俳号は「変哲」。俳句武者修行では、変哲さんが鷹羽狩行さんや黒田杏子さん、稲畑汀子さん、黛まどかさんらの句会に道場破りに行くというもの。洒脱で、軽やかで、うなってしまう素敵な内容で、ああ、句会によってこんなに俳句は異なるものなのねと、我が句会・一夜会と重ねて読んだものでした。雑誌の仕事では、小沢さんと下重暁子さんの対談をまとめさせていただいたこともあり、決して偉ぶらない、素敵な方でした。退院して自宅周りを散歩されていたとのことで、『退院の一歩一歩の落葉踏む』と詠まれたと。
ご冥福をお祈りいたします。
ところで今日、中村勘三郎さんの通夜が行なわれたとのことですが、お住まいのご自宅が我が家の近く。その方向に向かって手を合わせました。なんだかなあ、早すぎですよ。これからの舞台も、楽しみにしていたのに。
