ひとり旅にアート心も入れて by 塩見有紀子

第5回 アート好き女子は必泊!上野ローカルを感じるアートホテル「ノーガホテル 上野 東京」(東京都・上野)

アート好きの方はもちろんご存じだと思いますが、上野は東京を代表するアートスポットのひとつ。多くの美術館・博物館があり、1日ではとてもまわりきれません。それなら上野に泊まればいいじゃない!ということで、2018年にオープンした「ノーガホテル 上野 東京」にGo Toトラベルキャンペーンを使ってプライベートで泊まってきました(2020年10月泊)。

ホテルがあるのは、アートスポットが集まる上野公園口とは反対側になりますが、JR上野駅浅草口から歩いて5分の距離。

レストランには屋外テラスも

私がここに泊まってみたかったのは、ビジネスホテル並みのリーズナブルな宿泊料金ながら、ステキな吹き抜けのロビーがあったことと、上野のある台東区を中心としたデザイナー、クリエイターらとコラボしたプロダクトやアートを実際に見てみたかったからです。
観光地のイメージが強い上野ですが、実は伝統工芸に携わる職人が多く、客室に設えられたティッシュボックスやハンガー、レストランのカトラリーレストやメニューボードなど伝統技術や職人技を活かしたプログダクトが配され、ローカルな魅力を発信しているホテルなのです。

大きな窓からたくさんの光が入る吹き抜けのロビーラウンジレストラン

泊まったのは約18㎡のレインシャワー付きダブルルーム。グレージュをベースに、ソファにビビットカラーやアースカラーを取り入れたシンプルデザインの客室。コンパクトながらも、寝室に洗面台があり動線が簡単なので、おひとり様の一泊にはちょうどよい感じです。

客室にさりげなく架けられたアートもおしゃれ
(写真提供:ノーガホテル 上野 東京

バスアメニティは「ディア マユコ」、ハンガーや靴ベラなどは台東区鳥越に店を構える「SyuRo」のもの。ホテルステイでは意外とアメニティって気になりますが、この他にも一般的なビジネスホテルでは見られない洗練されたアイテムがいろいろあったので、この点も女子旅にはポイント高かったです。客室にタブレット端末があったのも便利でした。

こだわりポイントがあちこちに

せっかくなのでホテル探索も。泊まった日は雨で2階テラスには出られなかったのですが、こぢんまりとしたホテルながら、2階にはライブラリーラウンジもあり、宿泊者と併設のレストランのゲストがゆっくりと過ごせる空間となっています。ちなみに、“機能性、デザインともにこだわりを持って東京を楽しく走るために作られたという「tokyobike」の自転車をレンタルできますよ。

また廊下やラウンジなどパブリックスペースに現代アートが飾られ、フロントまわりのアートギャラリースペースでは年に数回、企画展が実施されています。

ソファが置かれたライブラリーラウンジと館内に展示されたアート

そして楽しみが翌日の朝食。吹き抜けになったオープンキッチンのロビーラウンジレストラン「ビストロ・ノーガ」でいただきます。メニューはフレンチトースト&ベーコン、和定食、スクランブルエッグ&ソーセージからセレクト。
そしてこだわりはここにも。台東区鳥越の人気珈琲店「蕪木」とコラボしたオリジナルブレンドの蕪木珈琲、入谷の人気店「太田ハム」のベーコンやハム、浅草に店を構える「マニュファクチュア」のパンと、ふんだんに地域の食材が使われています。
うれしいのが、こちらのレストランは朝食、ランチ、カフェ、ディナーまで宿泊客以外も立ち寄れること。ナチュラルワインや日本酒、クラフトビールなど、地元の酒屋さんから仕入れたお酒が豊富に揃っているので料理とともに楽しめます。

この日選んだ「フレンチトースト&ベーコン」の朝食

チェックアウトの11時ギリギリまで居心地のいいレストランやライブラリーラウンジで過ごしたかったのですが、朝から美術館へ行く予定だったので、後ろ髪ひかれつつホテルを後にしたのでした。

ノーガホテル 東京 上野

https://nohgahotel.com/ueno/ 1泊素泊まり1名10,400円~(税込)※プランや日程により変動あり

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