緊急事態宣言が解除となりましたが、都道府県をまたいでの旅に出ることはまだもう少し、自粛したいものです。そんな今だからこそ、「旅心貯金」をしてみてはいかがでしょうか。わくわくする次の旅への想いを心に貯めて、あたためておく。旅恋厳選、旅心を誘う記事を緊急企画しました!#旅心貯金 #旅恋
今回は旅する(今は旅したい!)フリーランスの編集ライター・木村秋子さんが紹介してくれます。
第11回 積丹ブルーの海絶景に出合うドライブ旅(北海道)
北海道の西海岸に位置する、日本海に突出した積丹半島は断崖絶壁の海岸線に奇岩や大岩が続く北海道随一の絶景スポット。新千歳空港から車で3時間ほどの距離はドライブにも最適です。
札幌、小樽を抜け、ウィスキーの町・余市から約50分。到着したのが「島武意海岸(しまむいかいがん)」。駐車場の先にある薄暗いトンネルを抜けると、眼下にコバルトブルーの海、白い砂浜、そして生い茂る植物の緑が広がる展望台。暗い場所から突然現れる景色はサプライズ感もあります。
階段を下りて海岸近くまで行くこともできます
島武意海岸から約30分。積丹半島の先端にある「神威岬(かむいみさき)」へ。日本海にせり出した岬の先端までは、チャレンカの小道と呼ばれる断崖絶壁の尾根沿いに整備された遊歩道を歩きます。目の前に広がるのはどこまでも続く日本海。鮮やかな青×深い青のグラテーション、これこそが積丹ブルー!初夏はエゾカンゾウも咲き誇り、海絶景に色を添えます。
アップダウンを繰り返すので、歩きやすい靴はマスト
絶景とともに歩くこと約20分。神威岬の先端に到着しました。周囲300度すべてがダイナミックな大海原。沖にはアイヌの娘・チャレンカが海へ身投げして岩となった伝説が残る神威岩が見えます。
切り立った岩礁が神威岩。岬の先端まで行かないと見られない景色
絶景のあとは積丹名物のウニ!6〜8月はウニ漁が解禁され、周辺の食堂では新鮮な生ウニを食べられます。訪れたのは「食事処 積丹の幸 みさき」。漁師でもある店主が獲った、天然ウニを提供する有名店です。口のなかでとろける濃厚な甘さと旨味。想像を絶する美味しさに今まで食べたウニは何だったんだろうと考えてしまいました。
うに・イクラ丼。前日の荒天で漁が少なく、お目当の生うに丼は完売。1日15食限定の赤ばふん生うに丼は販売中止でした。残念!
札幌や小樽観光に半日追加するだけで積丹ブルーの絶景と絶品生ウニを堪能できます。来年の6〜8月は積丹半島ドライブへ!
取材・文/木村秋子