緊急事態宣言が多くの地域で解除となりましたが、都道府県をまたいでの旅に出ることはまだもう少し、自粛したいものです。そんな今だからこそ、「旅心貯金」をしてみてはいかがでしょうか。貯金期間は1年! 旅への想いを心に貯めて、あたためておく。旅恋厳選、旅心を誘う記事を緊急企画しました!#旅心貯金 #旅恋
第7回 本場・室戸で焼き立て鰹のたたきを体験(高知県)
「目には青葉山ほととぎす初鰹」の言葉通り、初夏の鰹をいただくことは、江戸っ子でなくても嬉しいもの。というわけで、美味なる鰹を求めて高知県の最東端・室戸岬へ。土佐といえば鰹、鰹といえばたたき! 海の駅「とろむ」では室戸流たたきづくり体験ができます。
漁師が釣り上げた丸々太った鰹をおろし、塩をたっぷりと振り、火力の強い藁の炎で一気に焼き上げます。焼くことわずか2~3分。そして氷水に浸けることなく切り分けます。「漁師の焼き切り」という豪快なたたき。たっぷりのネギや大葉、ニンニクを飾り付け完成です! 新鮮なピンク色の身はほんのり温かく、旨味がギュッと詰まっています。藁の香りもいい具合です。まずは塩でその絶品を楽しみ、次にポン酢で。ご飯のお替りください~というほど、箸が止まりません。
さて室戸岬といえば、世界ジオパークに認定される独特の自然景観も見逃せません。マグマが冷えて固まった岩や貴重な地層などがてんこ盛り。蛸の脚のような気根を垂れて岩肌に根を下ろす亜熱帯植物のあこうなどの珍しい植物も。
白亜の灯台や展望台から望む太平洋と奇岩も圧巻です。来年は初夏の味覚を求めてぜひ土佐へ!
海の駅「とろむ」は2020年5月16日から営業再開です
取材・文/関屋淳子