竹富島や小浜島、西表島など八重山諸島の中核であり、各離島へのアクセスの基点となるのが石垣島です。島にはマリンブルーの川平湾や東シナ海と太平洋を一望する玉取崎などビュースポットも多く、離島への行き帰りだけでなく、じっくり滞在して島を楽しむのもいいものです。今回は石垣島ならではのお土産を紹介します。
離島ターミナルから徒歩約5分、目指すのはユーグレナモールです。ここは日本最南端のアーケードモールといわれ、中央通りと銀座通りの2本の通りから成り、100店舗以上が並びます。メインストリートは中央通りで、石垣市公設市場の2階には特産品販売センターがあり、様々な土産品を購入することができます。通りには飲食店や定番の土産物店が並ぶ中、地元の方が買い物をするような魚屋さんや八百屋さんらもあり、見ているだけでも楽しめます。
さて、今回はもうひとつの通り、銀座通りとその周辺をぶらぶら。気になるお店・3軒をご紹介しましょう。
沖縄らしいデザインがキュート「さんぴん工房」
銀座通りにある「さんぴん工房」は八重山の生き物や風景をモチーフにした雑貨のお店。
焼き物を中辻太郎さんが、布ものと紙ものを奥様の淳子さんが製作しています。手ぬぐいやコースター、バッグ、Tシャツに描かれる生き物たちはどこかユーモラスで愛らしく、伝統的な家屋や植物を描いたポストカードなどは鮮やかな色遣いが印象的です。
素朴な器も手馴染みがしっとり。さらにどこかで見たことがある!と思ったのが、鳥の形の器。蚊取り線香入れとして、星のや竹富島でも使っていたものでした(実は灰皿だと勘違いしていたのですが)。あれもこれも欲しくなる、ほのぼのとした良品が揃う雑貨屋さんです。
さんぴん工房 沖縄県石垣市大川203-1 ℡0980-83-1699
ウコンと健康茶の専門店「cucuru」
かわいいペンギンの看板が目印の「cucuru」は石垣島特産のウコンの専門店。
ウコンというと二日酔い防止におじさんが飲むもののようなイメージですが、このお店では粒状や粉末、お茶タイプなどを揃え、パッケージもお洒落で、つい手に取ってしまいます。ウコンは3種類あり、春ウコンは免疫力をアップさせ、生活習慣病の予防があります。秋ウコンはカレーに入れるターメリックのことで、クルクミンの含有量が多く、二日酔い防止やデトックス効果があります。そして紫ウコンはクルクミンは含まれていないのですが、殺菌成分があり、胃腸の調子を整え、口内炎や肩こりなどに効果があります。
ミンティアの容器のようなスリムなケースに入ったものは飲み友達へのお土産にぴったり! また、沖縄でよく見られる月桃のお茶や、さんぴん茶、ハイビスカスティーもおすすめです。
cucuru 沖縄県石垣市大川280-6 ℡0980-83-7508
島民はみんな知っている「ゲンキクール」のキャラクター店
石垣島のスーパーやコンビニに必ず置いてある「ゲンキクール」。八重山ゲンキ乳業が製造販売している乳酸菌飲料です。他県にはない島の定番で、後味がすっきりのヤクルトのような飲み物です。
「クール」とは竹富島の方言で、穀物などを貯蔵していた倉庫の意味。創業者にとっては、人々に元気や喜びを与える源で、誇り高き場所だったそうです。パッケージのかわいいキャラクター「ゲンキくん」も人気で、このキャラクターの公式グッズを揃える「石垣さかい商店」が銀座通りにオープン! なんと取材日はオープン初日でした。
ゲンキクールのサイダー版、ゲンキクールサイダーをはじめ、キャラクターが描かれたTシャツやマグカップ、コースター、バッジなどを扱っています。島を離れていた島民が帰ってくると、ゲンキクールに癒される、そんなソウルドリンク。今後「ゲンキくん」が全国区になるかもしれませんね。
石垣さかい商店 沖縄県石垣市大川209-3 ℡0980-82-8676
取材・文/関屋淳子
写真/yOU(河崎夕子)