世界のファインダイニング by 江藤詩文

第58回 アルコールラバー必見!酒呑み天国・チェコで楽しむ至福のワインペアリング 「CottoCrudo」Four Seasons Hotel Prague(チェコ・プラハ)

▲モルダウ川に面してプラハ城を眺める最高のロケーション

”世界でもっともビールが好きな国”として世界に名を馳せるチェコ共和国(以下チェコ)。私はそんなチェコの親善アンバサダーとして活動しています。胸を張って断言しますが、チェコのビールはおいしい。なんてったって世界最高品質とも評されるホップが世界遺産に登録(ジャテツとザーツホップの景観として)されたくらいですから。しかし親善アンバサダーとしてわたしは言いたい。チェコのお酒はビールだけじゃない!と。近ごろ評価が高まりつつあるワインをはじめ、フルーツを使ったものなどいろいろなタイプの蒸留酒、ミードまで幅広いラインナップを誇ります。いわば酒呑み天国。       ▲日本ではまだめずらしいチェコ産スパークリングワインからスタート

これだけバリエーションがあるのだから、好きな時に(朝泡できるレストランもたくさん)好きなお酒を飲めばよき。そんな鷹揚さを見せているチェコのフードシーンも、ガストロノミーのトレンドをちゃんと押さえています。それが”地域のワイン”を組み込んだペアリング。チェコの首都プラハを代表するラグジュアリーホテル「Four Seasons Hotel Prague フォーシーズンズホテル プラハ」のメインダイニング「CottoCrudo コットクルード」で、チェコ産の軽やかなスパークリングワインからはじまる素敵なペアリングを体験してきました。

▲世界のさまざまな食文化に触れてきたシェフのニコラスさん

料理を手がけるのは、米ミシガン州出身のニコラスさん。シンガポールやドバイ、カナダのトロントなどで研鑽を積み、イタリア料理の技術をベースにしながらも世界各国のフレーバーを取り入れたオリジナルな料理を創造しています。

▲ホタテのタルタルはチェコで親しまれているディルをソースに使っています

「チェコは小さな内陸国で周囲はすべて他国と地続きですので、日本やわたしの母国であるアメリカとは”地元の食材”という考え方において違う部分がある」ことを前提に、チェコや周辺国の素材を中心としつつフレキシブルに食材を調達しています。

暑い季節でも朝夕は涼しいといったチェコの気候に寄り添いながら、コース料理の途中にさっぱりとした夏野菜のスープをほんのり温めて提供するなど、食べ手の身体を気遣うようなやさしい料理に思わずお酒が進んでしまう…。

▲ファインダイニングらしくビジュアルも美しい

そうそう、「CottoCrudo」の隣りにはおしゃれなバー「CottoCrudo Bar コットクルード バー」があります。ここのバーテンダーが考案したオリジナルカクテルは、ちょっと他店では味わえないものばかり。まずはバーでアペリティフを楽しみ、ゆるゆるとダイニングに席を移してディナータイム。食後は再びバーに戻って食後酒を。美しい夜景を眺めつつ、そんなヨーロッパらしい過ごし方が最高に似合う場所です。

▲コットクルード バーのオリジナルカクテル「アップサイド-ダウン マティーニ」

CottoCrudo

https://www.fourseasons.com/prague/

https://www.fourseasons.com/prague/dining/restaurants/cottocrudo/

*公式サイトから予約できます。
*記事内の情報はすべて訪問時のもの。季節やお店の事情により変更されます。

Tag

このページをSHAREする

最新記事一覧へ