晩秋、紅葉を楽しみながら丘陵散策はいかがでしょう。東京都青梅市、JR青梅線に沿うように連なるたおやかな丘陵が青梅丘陵。駅を起点に歩ける短時間のハイキングコースがあり、「明日天気がよかったら歩きにいこう」と気軽に足を運べますよ。
よく整備されたなだらかな遊歩道を歩く
JR青梅駅をスタートし、青梅線を跨線橋で渡ってから永山公園の中の遊歩道を進むと、青梅丘陵ハイキングコースの入り口に到着。未舗装の広い道を進んでいきます。道の両側には広葉樹が茂り、秋は紅葉、春は新緑が楽しみです。
コース内にはいくつか休憩所があり、それぞれにあずまややベンチがしつらえられています。好きなところで休んでいくとよいでしょう。展望がよいのは第1、第4休憩所。第1休憩所からは、天気に恵まれれば関東平野の向こうに筑波山が眺められます。第4休憩所はあずまやの前から都心方面が見渡せます。
第1休憩所はきのこを模したあずまやがかわいい
第1休憩所から東側の眺め。手前には塩船観音も見える
散策路は高低差もあまりなく、ところどころで尾根道に入ることはできますが、基本的には幅広の道。軽装でお散歩を楽しんでいる地元の方も多いです。
心地よい樹林歩き、ところどころで展望のよいところがあります。第1休憩所の手前には富士山がきれいに見えるところがあり、第1休憩所から第2休憩所に向かう途中には、木々の間から富士山が見えるポイント「枝間の富士」があります。
案内看板のすみっこにかわいらしいオブジェ発見
第4休憩所を過ぎると、少し傾斜が強い登りになってきます。南側の眺めを楽しみながらゆっくりと進むと、矢倉台に到着。今は木々に覆われて眺望が今ひとつですが、少し下ったところからは関東平野の眺めがよいです。
景色を楽しんだら、宮ノ平駅に下ります。山道で、少し急なところもあるので足元注意でいきましょう。
木々に覆われてあずまやが建つ矢倉台で一息
下山後、時間があれば青梅駅で途中下車してみては。駅構内や駅の周辺では、昭和レトロな映画のポスターの看板を見ることができます。また、駅に隣接した「まちの駅青梅」では、青梅の地場産品を豊富に揃えており、お土産選びも楽しめます。
青梅や奥多摩周辺のよいものが揃う「まちの駅青梅」
【青梅丘陵:山歩きデータ】
アクセス:JR青梅線青梅駅下車
所要時間:1時間30分
体力度★☆☆ 技術度★☆☆