女性の海外旅行の行き先として人気の高いベトナム。母、姉、私の3人でフランス統治時代の面影を残すホーチミンへ3泊5日の旅をしてきました。
成田空港からは日本航空、全日空、ベトナム航空でホーチミンまで直行便で約6時間。ですが、JAL、ANAは往路が夕方成田発・ホーチミン夜着なのに対して、ベトナム航空は午前発なので、14時半頃にはホーチミン空港に到着します。ベトナム航空を使えば、1日目も最終日も現地でゆっくり時間を過ごせますので、旅行代金は少し高くなりますが、ベトナム航空がオススメです。
ベトナムといえば、やはり「食」です。日本でもおなじみの、米粉の汁麺"フォー"をはじめ、生春巻きや揚げ春巻きなど、日本人の舌に合う食事をたんまり食べてきました。旅行へ行くと野菜不足が気になりますが、ベトナム料理はレタスやキュウリ、ニンジン、そしてパクチーをはじめとする香草など、野菜たっぷりなのがうれしい限りです。
ホーチミン市内で特にオススメだったレストランが「Quan AN」です。路地裏にありながら、洗練されたインテリアと食事に大変満足でした。
また、女性なら雑貨屋めぐりも楽しみですね。ホーチミンの中心部にあるドンコイ通りは、カラベルやシェラトン、マジェスティックなどの一流ホテルが軒をつらねている通りです。そして何軒もの雑貨店もずらりと並びます。特に最近は、お目が高い日本人女性をターゲットにした雑貨店が多いので、シルクの刺繍製品や漆細工、アクセサリー、バッグなど、女性なら誰しも目を輝かせてしまうお洒落な商品がどの店にもずらりと並んでいます。
私たちが何度も通った店が「AUTHENTIQUE」です。1階はバックやポーチなどの布製品やバッチャン焼きを中心としたもの、2階はオーダーメイドの刺繍製品などが売られています。他店に比べると2割ほど高かったりしますが、しっかりとしたものを買いたい時はぜひのぞいてみて下さい。
今回はオーダーメイドにもチャレンジしました。日本人が経営している店を含めて数軒のオーダーメイド店を巡り、自分好みの布を探します。そして、お店にサンプルとして置いてあるカットソーやブラウスと同じデザインのものを作ってもらうのが一番簡単です。もちろんサイズやボタン替え、襟ぐりの開き具合などはその場でオーダーできます。パンツやジャケットなどは、日本からサンプルを持っていき、「この通りのサイズ、デザインで作ってください」とオーダーすれば安心です。
ただし注意点が1点。「○○日後に出来ます」と言われても、その日にできあがることはまずありません(笑)。別々の店2軒でオーダーした経験則です。オーダーした翌日や翌々日などに再度店を訪問し、進捗状況を必ず確認しましょう。つまり、先方にプレッシャーを与えることです(笑)。お店の方も特に気にすることはないはずなので、試着や進捗状況の確認名目で行っておくのがいいでしょう。そうでないと、帰国日までに出来あがらなかった!ということがあるかもしれません。
ホーチミンでは他にも、マッサージやスパ、水上人形劇、メコン河クルーズなど楽しみがいろいろです。また、まるでアフリカのヌーの大移動を見るかのようなオートバイの通行量もかなりの見ものです。特に夕方のラッシュアワーはぜひ見学してみてください。2人乗り、3人乗り、4人乗りバイクに圧倒されるはずです。
ホーチミン市内は歩いて回れる範囲にほとんどの観光スポットやホテル、雑貨店があるので観光にはとても便利です。タクシーはぼったくりの可能性もあるので、利用する場合は一流ホテルから乗車してベルボーイに料金の交渉をしてもらいましょう。
5日間ではもったいないほどのホーチミン滞在。帰国してからも、あれも買っておけば、あれも食べておけば、オーダーメイドももっとしておけばよかった、マッサージももっとやりたかっと、いろいろ後悔しています(笑)。また訪れてみたい都市が増えました。
(執筆:塩見有紀子)