ワガママ散歩を書かせてもらい始める時、軽井沢に縁ができたらいつか自分のことを書いてみようと思いました。浅草三社祭りの御神輿を担ぐ人たちの掛け声を聞きながら、借りている浅草の事務所で文章を書いています。4年ぶりの祭りなので掛け声に勢いと楽しさ感があります。
2022年の夏、長野県軽井沢町に家を持ちました。星のや軽井沢の裏山の裏山にあります。軽井沢の豪華絢爛の別荘とは違い小さな小さな42年築、ロッヂ風の平屋です。429日間仕事の合間を使い軽井沢の山々の中の家を見て周り、なけなしの予算に合った建物に出会いました。一目惚れです。前のオーナーが5年かけてコツコツ直してきた家なので、購入して改めて直すところはほとんどありませんでした。次の月の9月に友人のご実家に置かせていただいた荷物(引っ越し用の段ボールを150個以上)を運び込み、整理を始めました。できるだけ用の無いものは破棄しましたが、撮影の仕事の資料や小道具が多くてなかなか整理ができず、たまに掃除に帰ると段ボールの山の谷間で寝ていました。軽井沢の秋は早く短くあっという間に冬が来ました。
今年の2月にはマイナス15度を体験しました。娘が北海道の学校に行っていたのですが、その時の冬に体験した時より寒さが痛かったです。やっと春が来た頃には段ボールもなくなり何とか食事ができるテーブルが置けるくらいになりました。先日46日ぶりに軽井沢に帰った時には私にとって大切な神棚の板になる木を切断したり家の中に扉を付けるための柱になる木を切断したりと、やっと生活をする準備を始められました。
浅草-軽井沢の2拠点生活といっても何十年と仕事をしてきた東京での仕事が多く(当たり前ですが)、なかなか軽井沢でのスタイルが確立されません。まだ、ひと月に7日くらい居られれば良い方です。とんぼの湯にも行ってないのですよ。ゆっくり温まりたいですね。ハルニレテラスには行き、お蕎麦と日本酒をいただきました。旅恋のボスがお許しいただければ、年に数回2拠点生活の話を続けます。これも自分にとって良い幸せ散歩です。皆様もご自分の人生に良い幸せ散歩を作ってみてはいかがですか。