なんて素敵な店ができたんだろう…。
2016年から6年間も世界中のフーディーズが待ち焦がれていたレストランが、12月1日ついにオープンしました。予告通り日本、それも博多に。
（「パートナーはゴウ以外あり得ない」とガガンさん。
2016年からさまざまな国・地域を共に旅してきました photo/Gaggan Anand（下段2点））
世界でもめずらしいふたりのスターシェフのコラボレストランを手がけるのは「La Maison de la Nature Goh（ラ・メゾン・ドゥ・ラ・ナチュール・ゴウ／2022年10月閉店）」の福山剛さんと「アジアのベストレストラン50」で4年連続トップに立ち一世を風靡した「Gaggan Anand」のガガン・アナンドさん。
＊福山剛さんの関連記事はこちら。
https://www.tabikoi.com/7chefs01/
https://www.tabikoi.com/7chefs02/
https://www.tabikoi.com/eto-asiabestrestaurant50/
（料理はフレンチ＋インド＋タイ＋日本のエッセンスをミックスした完全なオリジナル。
エスプーマなども普通に使われます）
世界を知る二人がコンセプトにしたのは「イージーカヤ＝Easy（気軽な）居酒屋」。さすがなんて今っぽいんだろう。世界のトップシェフがコンフォートフードへと回帰する、そんな時代の気分を映したよう。
予約もできるけれどウォークインもOK。グループでもひとりでも、食事でも二次会でも。メニューはアラカルトのみ、1000円台が中心で3桁のお皿も。
ね、行きたくなりませんか？
（今や福山さんのシグネチャーとなったクラブカレー。
カニのだしのうま味とココナッツミルクのコク、スパイスの香りが病みつきになる
詩文的日本一のカレーです）
それでいながら料理は、長い修業期間を過ごして培ってきた技術力、世界の最先端を渡り歩いてきた経験、世界のトップシェフとの交流から生まれた知識や発想。そんなふたりの財産が惜しげもなく注ぎ込まれています。
つまりファインダイニングに慣れた人も満足させるクオリティながら、初心者も難しく考えることなくおいしさを楽しめるというわけ。まさに“西中洲の太陽”として地元で愛され、今では“九州のドン”として慕われる福山さんならではの温かさ。みんなにおいしさと楽しさを届けたい。そんな料理人らしい優しさがお店全体を包み込んでいます。
(左は2018年、右は2022年。
インディアン英語と博多弁という
他の誰もが理解できないミステリアス？な対話を重ねてお互いの信頼を高めてきました）
このレストランとしての完成度の高さといったら。スターふたりにこんなことをやられてしまっては、料理はまだ発展途上だけれども昨今の物価高もあってそこそこ高い値段をつけたい若いシェフたちがやりにくくなってしまうのでは、とちょっと心配になりました。
ちなみに。仕事柄「おすすめのレストランを教えて」と言われることが多い私。正直これってとても難しい質問で、その度にその人の味の好みや味覚の確かさ、食のリテラシー、これまでの経験値がわからなくてとても悩みます。でもGohGanならだいじょうぶ。誰にでもおすすめできる。特にこのコラムを読んでくださっている方は大好きだと思うので、みんな今すぐ行ってください。
（那珂川のほとりに佇む010 BUILDING。
もうすぐオープンするGohはターブルドットになるそうです。photo/GohGan（左下））
GohGanがある「010 BUILDING」は3階建てのカルチャーコンプレックスで、バーとシアターを兼ね備えています。この最上階に福山さんはファインダイニング「Goh」を2023年1月11日にオープン予定。気になる010 BUILDINGとGohの全貌はあらためてご紹介します。
また、2022年12月17日にはGohGanの開店をお祝いして、みなさまおなじみの9人のシェフ（福山さん＋長谷川さん、川手さん、高田さん、生井さん、小林さん、清水さん、坂本さん、ニューフェイスの斎藤さん）が集結。一夜限りの豪華すぎる忘年会「Dream9」が開かれました。こちらの模様もあらためてレポートします。
さらにガガンさんがバンコクで手がけるクレイジーダイニング「Gaggan Anand（ガガン アナンド）」も体験してきましたので、こちらもまたあらためて。
…と2023年も話題盛りだくさんの福山さん＆ガガンさん。これからもたくさんお伝えしていきますので、ファンのみなさまはお楽しみに！
GohGan ゴウガン https://010bld.com
＊「010 BUILDING」公式サイトから予約できます
＊記事内の情報はすべて開店前の訪問時のもの。お店の事情により変更されます
