2013年3月12日(火)
少しでも福島の現場の声を伝えたくて、三春の滝桜がある三春町の友人、山田りつ子さんから
震災直後からメッセージをいただいてきました。まだ2年という現実を受け止めたいと思います。
以下、お読みください。
震災から2年。被災者の気持ちも微妙に変化してきていると思います。
福島の原発事故被害では、「ふるさと」という、お金では買うことのできない宝物を失いました。県内でも最大の被害を受けた浪江町や飯舘村は原発立地町村ではありません。豊かな自然が一瞬にして奪われる悲劇をどう表現したらいいでしょうか?そこにあるのに手が届かない酷さ。放射能は無味無臭です。
「宇宙戦艦ヤマト」は実写の映画にもなりましたが、「う・・・放射能だ」なんてセリフがどれだけ薄っぺらか・・・。(コスモクリーナーがあったらいいのに、とは思いましたけど。)
現実の世界の方がどれほど過酷かわかりません。それでも、この福島で生きてゆかなければならないのです。県内各地で除染が進められていますが、名の有る人が「がれきの処理が始まったら体調が悪くなった」なんて発言をされると心が折れそうになります。処理が始まっているのは放射線の数値が問題のないものだけです。
震災のがれきが片付かないと復興が進まないのです。なんだかんだ言う人は被災地を見てみてください。津波の跡がどんなかをよく見ていただきたいです。日本がひとつにならないと前に進めないんです。
3月11日が近づいて震災の特番が増え、見ているうちに当時を思い出して涙が出そうになりました。
本当に大変だった・・・。まだまるで昨日のことのようです。もう2年というより、まだ2年。あと何年たてば放射線なんか気にしないで暮らせるようになるのでしょうか。