いよいよ旅が解禁されました。さあ、どこへ行こうと盛り上がる気持ちと、一方でもう少し自粛しようかな、と迷う気持ちがいったりきたり。わくわくする次の旅への想いを心に貯めて、あたためておく「旅心貯金」。もう少し貯金してもいいし、パッと使ってしまってもいい。旅恋厳選、旅心を誘う記事をお届けします!#旅心貯金 #旅恋
第26回 期間限定、自慢の生マグロ!「三陸塩竈ひがしもの」(宮城県)
「鮪は何といってもクロマグロ、赤身もトロも美味しいね~」という皆さんも多いと思います。しかし9月中旬から12月に宮城県塩竈で水揚げされるメバチマグロの旨さも格別なのです。
日本有数のマグロの水揚げ港である塩竈。秋から冬にかけて三陸東沖で漁獲されるメバチマグロは餌となるサンマやイワシをたっぷりと蓄え良質な脂と旨みを持ちます。生のメバチマグロのなかでも重さや鮮度、色つやなど様々な基準をクリアし、仲買人の目になかったものを「三陸塩竈ひがしもの」と称しています。その割合は100本のメバチマグロのうち、1本か2本という厳選さ、まさにメバチマグロの王様なのです。
濃厚な旨みのクロマグロに比べメバチマグロは、爽やかな甘みと香り、上品な旨みがありいくらでもお腹の中におさまってしまいます。さっぱりとした赤身はもちろん、とろけるような脂がのった中トロもじつに美味。クロマグロの脂はちょっときついなあ、と思っている先輩諸氏にぜひおすすめです。
期間限定のこのブランド鮪は塩竈市内の寿司店などでたっぷり味わうことができます(お近くの方はぜひ!)。今年は取り寄せで楽しんでみてはいかがでしょう。
塩釜仲卸市場では、この「三陸塩竈ひがしもの」を取り扱っている販売店があり、自宅でその味を堪能することができます。クロマグロに比べて値段も手頃なのが嬉しいですし、なんといっても季節もの、旬の味わいに勝るものはありません! ああ、思い出すだけで涎が止まらない~。
取材・文/関屋淳子